長期投資への基本方針

目次

1、マクロ経済への自分の考え方
2、インフレ経済への備え
3、株価の先行きについて
4、自分の長期投資のポートフォリオの作り方
5、個別銘柄選定

あとから加筆修正していくことを前提に書きます

1、マクロ経済の考え方

経済全体に流通する通貨量(マネーストック)は、これまで増加し続けている
 ・通貨発行体は、毎年通貨を供給している
 ・発行された通貨をベースに、それを超える貸し出し、財政出動が行われる

だから、世界経済全体は緩やかに上昇を続けている

「通貨量 = 市中に出回るお金」
実際に市中でやり取りされる通貨は、発行通貨量(マネタリーベース)の3倍程になる(らしい)

たとえば、家を買ったときに全てをキャッシュで払うのではなく、現金以外のものを担保に、ローンを組んだ場合

残りのお金は、「あと払い」なのではなく、「信用」によって、銀行の通帳に、現金では存在しないお金が書き込まれている
(昔であれば、中央銀行が市中銀行にお金を貸し、それをさらに借りて、お金を払う)

これを「信用創造」といい、信用部分は、ただの銀行上の数字で、それが行き来しているだけになる

この、創造された信用が、収縮するのが
「信用不安」であり、存在していない信用部分の数字を、確かなものにするために
「取り付け騒ぎ」が起こることになる

2、インフレ経済への備え

日本は30年、デフレ経済と言われる
ようするに30代半ば、現役世代の1/3くらいがインフレを知らないということになる

「インフレ=物の値段が上がる」だが
自分自身を金融資産としてみなすと
「インフレ=自分(お金)の価値が下がる」ということになる

これは、言葉ではわかるものの、感覚的には非常にわかりづらい

インフレ下では、ボーッとしていても自分の価値が、どんどん下がっていくことになる
たとえば、年収であっても、○○○○万円と今は驚かれても、だんだんと当たり前になってしまう

50代以上、インフレやバブルを経験した人たちは、日本の金融資産の8割を握っていて

インフレ下では、過去の経験を元に、金融資産をダイナミックに流動させる可能性があると考えている

それに備えて、自分の金融資産はある程度、「価格が上昇するもの」に置いておく必要があると考えている

3、株価の先行きについて

株価は、現金だけでなく
株取引自体にも、信用取引があり
信用創造されたマネーも市場に入ってくる

この信用部分が、株価の上下の大きな要因であり、企業価値だけでは成立しない株価がつく原因にもなる

よって、信用不安が起こった際は、インデックスに対する投資は、かなりアップサイド(上値余地)を見込める

ただし、みんなが右を向いているときに左を向くことになるので
基本、しんどい


4、自分の長期投資のポートフォリオの作り方

長期投資は、分散、積み立てが最適解
暴落を待って、一括で購入、というのは

たとえインデックスであっても、その瞬間のマネーストック(ようするに時価総額)を購入しているにすぎない

不況時は、政府が通貨供給量を増やして、現金が供給されるが、信用不安から、市中全体の通貨量は増えない
現金が増えても、信用(借金)が減るので、プラマイゼロになる

ただ、信用は現金を元に創造されるので、不況が開ければ、経済活動が一気に加速する

リーマンショックからのアベノミクス
コロナバブル
は、この流れになると考えている
ただし、日本は増税を繰り返したため、信用創造が弱まったのではないか
(納税は現金)

よって、基本、不況時ほどチャンス

長期投資を基本10年ととらえる
一般的な投資先は
・成長(特に勢いのあるもの)
・割安(企業価値に対して低い株価)
・業績が安定している
がテーマ

10年後は、何もわからないので
・オンリーワン
・かなり強いナンバーワン
・インフレするものを扱う企業
が長期投資にふさわしいと考える

5、個別銘柄選定

・日本取引所グループ
日本唯一の取引所、ここがなくなれば全てがなくなるので、まず安泰
ただし、万年割高

・JT(日本たばこ産業)
たばこを販売できるのは、今後もJTのみ
10年後もタバコはある

・信越化学工業
今後伸びていくセクターのトップ企業

・セブン&アイ・HG
日本では3社競合かもしれないが、世界進出をスタート、世界トップが視野に

・オリエンタルランド
言うまでもなくオンリーワン
ただし、インフレに強いかは不明

・三菱UFJ
銀行セクター自体は、成長しないセクター
ただし、インフレの主体が銀行なのだから
インフレ下では金融セクターはもろに恩恵を受けることになる
日本トップ

・日本製鉄
製鉄には巨額の設備投資が必要
国家プロジェクトでも立ち上がらないかぎり、競合はまずない
鉄は、食料、資源並みに産業に必要なもの

・純金
投資対象とは言えない
キングオブリスクヘッジ
インデックス並みに強く、連動しない
どの形態でも手数料高なのが難点

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