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新しくなった姫路駅が見たかったおじいちゃんのお話

15年前に、特別養護老人ホーム働いていた時の話。

肺が悪く、いつも、酸素をつけて、息苦しそうにしてたおじいちゃんがいた。

頑固で、気難しいおじいちゃんだった。
でも、どこか寂しそうな雰囲気を漂わせていた。

20代の私は、そのおじいちゃんが怖かった。
そんな、おじいちゃんが、ふと「新聞で姫路駅が新しくなったみたいでな~いや~見たいなぁ」
と言った。

当時の私は、とりあえず、このおじいちゃんに気に入られたい!の一心で、
「よかったら、カメラで撮って、その写真持ってきますよ😃」
と、提案!

休みの日、携帯カメラが、一般的ではなかった時、「写るんです(当時のインスタントカメラ)」を片手に、姫路駅を激写👀📷️✨

ついでに、「姫路城」も激写👀📷️✨

ただ、その時、一部工事中のところもあり、完成ではなかった。

工事しているところも、激写👀📷️✨

結果、
たいそう、喜んでくれた😄
おじいちゃん
「すごい、変わってるな~感動したわ!ほんまに、ありがとう!」
私「でも、まだ、工事中のところもあって、中途半端な写真ですみません😓」というと、
「いや、ここまで撮ってもらえたら、わしは、十分や!」
と感謝感激してもらえました😆

私は、また完成したら、その写真も撮って渡してあげよう!と思いました。

でも、3日後、容態が急変して、病院へ入院し、亡くなった…

最後に、完成していない中途半端な姫路駅の写真を手にして、喜んでくれたおじいちゃん。
介護の仕事をしてて、こう言う突然のお別れが悲しい。

あれから、15年
姫路駅は、とてもきれいに、おしゃれになりました。

そして、姫路駅周辺は、いまも新しいお店が出来たりして、賑やかになっています。

どこかで、生まれ変わってたら、姫路駅周辺のお店で、おしゃれな服を来て、姫路風明石焼き食べてるかな?


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