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漫画のジンクス②『ジャンプでサッカー漫画は………?』

漫画のジンクス』と題しまして、皆さんに漫画に纏わるジンクスをご紹介するこちらのシリーズ。

ジンクスとは

縁起のよい、または悪い言い伝え。また、縁起をかつぐ対象とする物事。「緒戦は勝てないというジンクスがある」「ジンクスを破る」

コトバンクより

今回のジンクスは、

ジャンプでサッカー漫画はヒットしない!!

いやいや、ジャンプでサッカー漫画といえば、

高橋陽一先生の『キャプテン翼』
はたまた、樋口大輔先生の『ホイッスル』

この2作品があるじゃない。と。

いやいや、週刊少年ジャンプにはこの2作品以外にもサッカー漫画は山ほどあるんです。

コスモストライカー /
原作:田中誠一 作画:戸舘新吾

1988年1・2合併号~1988年15号(全13話)

地球上の人口の半分がサッカーに熱狂している時代、サッカーによる世界征服を企む悪の組織・サードエンバイアの野望を防ぐために、逸刀志狼率いる「真蹴球戦士(リアルマニズム)」が立ち上がる。

(Wikipediaより引用)

こちらの作品に関しては未読なので何とも言えないのですが、あらすじを見るからに『イナズマイレブン』臭が凄い。

伊集院光さんも"時代が早すぎた系"と評しており、その19年後に『イナズマイレブン』が発売され大流行など、実際にそうだと思います。

超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田 /
にわのまこと

1991年13号~1992年50号

武田弾丸はサッカーが大好きな高校一年生。13回目の転校でついにサッカー部のある、あけぼの高校にやってくる!
念願のサッカー部に入部したものの、任されたポジションは「リベロ」!?
エース・ストライカーがFWやMFじゃないなんてあり!?
縦横無尽、予測不能な、だ円形の主人公!
誰も観たことのないサッカーがここにある!!

(集英社公式HPより)

『THE MOMOTAROH』,『陣内流柔術武闘伝 真島クンすっとばす!!』のにわのまこと先生の作品。
全二作品同様、ギャグ漫画です。

約1年9ヶ月続いたはいえ、ヒットとは言えない結果に。

この作品に関しても未読なので何とも言えないです。
しかし、ギャグも面白くサッカー漫画としても成り立ってて面白いらしいです(知らんけど)

-蹴球伝-フィールドの狼 FW陣! / 高橋陽一

1999年13号~30号(全15話)

瀬島の狼、ここに始動!!

香川県・瀬島の天才サッカー兄弟と呼ばれる刃向陣と亮太。
だが、兄の陣はサッカーを金儲けの道具にしか使わない邪道サッカー少年となっていた。しかし、事故で両親と弟を亡くすことに…!
弟の夢だった全国大会を目指して、“フィールドの狼”と呼ばれた陣の挑戦が始まる!!

集英社公式HPより引用

先程ご紹介した『キャプテン翼』で大ヒットした高橋陽一先生の作品。

完全に"『キャプテン翼』の二番煎じ"で終わってしまいました。
その後高橋先生は、『キャプテン翼』の続編を連載し、"キャプテン翼だけの人"という結果に落ち着いてしまっています。

NUMBER10 / キユ

2002年25号~34号(全10話)

家庭の事情でアルゼンチンに引っ越してきた柏木天馬は、日本人という理由で地元のサッカー仲間に入れてもらず、友達のいない日々を送っていた。
ある日、天馬の前に元サッカー選手のピエトロが現れ、サッカー仲間に入れてもらえるようにアドバイスする。

(Wikipediaより引用)

『ロケットでつけぬけろ!』で(別の意味で)大人気なキユ先生の連載2作目。

ワールドカップのノリと勢いで始まったサッカー漫画でした。
『ロケットでつきぬけろ』で唯一面白かった巻末コメントも普通になり、もういいところが見当たらない…………
結局、名前の通り10週で終わってしまいました。

ですが、キユ先生は松井勝法に改名し、『ソムリエール』の作画を担当し、ヒット。

マイスター / 加地君也

2009年1号~12号(全10話)

個性派ぞろいのメンバーがフィールドを駆ける!

サッカー馬鹿のキャプテン・新岸頼歩が率いる、超個性派メンバーが所属する総海高校サッカー部。
“楽しんで勝つ!”の合言葉とともに、常識にとらわれないサッカーを展開する彼らが、高校サッカー界に旋風を巻き起こす!?

(集英社公式HPより引用)

この作品に関しても、僕は未読なので何とも言えないんですが、同期に『黒子のバスケ』がいるんですよ。これがまだ、スポーツ漫画が無いなら良いけど『テニスの王子様』と終盤とはいえ『アイシールド21』も連載中。
スポーツ漫画を同時期に被せちゃダメでしょ…………

ちなみに加地先生のTwitterのアイコンは今、『鬼滅の刃』の禰豆子です。
他作品かよwww

少年疾駆 / 附田祐斗

2010年25号~40号

「食戟のソーマ」附田祐斗先生のWJ初連載作品!

かっこつけることに命を燃やす御崎FCのエース・大鳥晴輝。
しかし転校生の陣明薫に、得意のサッカーで攻守ともに大惨敗!
この最悪な出会いをきっかけに、晴輝は秘められた才能を開花させる!

(集英社公式HPより引用)

こちらは、『食戟のソーマ』の原作担当の附田祐斗先生がソーマ連載前に、作画も自分で行われた連載作品。

ストーリーはリアル路線で、結構面白かったのですが、絵がね…………そんなに上手くない。
あとは、キャラクターの魅力が無さすぎる。
絵も上手くなくて、キャラクターの魅力が無いと、サブキャラとか全く分からんのよ。

こちらもまた、ワールドカップのノリと勢いで始まったパターン。

LIGHT WING / 神海英雄

2010年42号~2011年12号

帝条高校へ入学し、サッカー部で日本一を目指す天谷吏人。
しかし、同じ帝条でも強豪の“私立”ではなく、弱小の“市立”に入学してしまった!?
それでも吏人の思いは変わらない。全国制覇へ向けて、キックオフ!!

(集英社公式HPより引用)

我らの英雄こと、神海英雄先生の初連載作品で、一部では絶大な人気を獲得した作品。

打ち切りが決定した辺りからでしょうか。相当面白くなってきましたね。
どんどん面白くなっていく。
まぁ、着いて行けなかった人も結構居たっぽいですけど。

僕は「サッカー漫画といえば?」と聞かれると、真っ先に『LIGHT WING』と応えます。

神海先生はこの後『SOUL CATCHER(s)』の連載を開始。
ジャンプ、ジャンプNEXT、ジャンプ+と転々しましたが、無事に完結。
『ソルキチ』ホントに面白い作品だったので個人的には大好きです。

DOIS SOL / 村瀬克俊

2011年11号~2011年28号

草サッカーの助っ人をしながらブラジルへ渡る事を夢見る高校生・坂道勝歩。
高校生にして凄腕の監督として知られ、「全国大会優勝」を目指す野永大将。
この2つの太陽が交わる時、新たなサッカー伝説が動き出す!!

(集英社公式HPより引用)

『カラダ探し』の作画担当・村瀬克俊先生の作品。

全くと言っていいほど記憶にないです。

ただ、『少年疾駆』→『LIGHT WING』→『DOIS SOL』と間髪入れずに3連続でサッカー漫画が始まってるんですよね。
ジャンプ編集部はどんだけサッカー漫画流行らせたいのか。

TOKYO WONDER BOYS /
原作:下山健人 作画:伊達恒大

二部に低迷するプロサッカーチームが状況打開の為に獲得に動いたのは...高校生!?

瀕死のサッカーチームが巻き起こす大逆転サッカーストーリー!!

(週刊少年ジャンプ公式HPより引用)

クソ漫画との呼び声も高い作品です。
登場人物が厨二病だったり、何考えてんのかわかんなかったり………
更にはギャグもめちゃくちゃ寒い。

こちらも、ワールドカップ開幕のノリと勢いだけで始まった漫画です。

オレゴラッソ / 馬上鷹将

戦術、テクニック────
緻密に積み上げられた現代サッカーは成熟期を迎えた。

だが本当の熱狂は、その枠組みに入りきらない、
型破りな選手達のゴラッソ(超スーパーゴール)からこそ生まれ得る。

元テコンドー日本代表・幡場正巳が
クレバーになりすぎた現代サッカーに革命を起こす!!

(週刊少年ジャンプ公式HPより引用)

テコンドー選手がサッカーに転身するという、異色の作品で面白かったのですが、打ち切りに。

超スーパーゴールという意味のゴラッソということですが、最終回はゴールを決めずに終わりました。
いや、決めろよ(笑)

最終話になるに連れてどんどん作者のやる気が無くなっていった印象です。

シューダン! / 横田卓馬

サッカー王国と呼ばれる静岡で少年団に所属している小学六年生・桜田創始は、チームメイトと一緒になんとなくサッカーを楽しむノンガチ勢!
そんな少年団にある日、女の子が入団することになり──!?

(集英社公式HPより引用)

約1年8ヶ月連載された『背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~』の横田先生の連載作品。
『すじピン』が連載を終了してから約4ヶ月と異様の速さでの再登板となりましたが、こちらは半年で終了。

『すじピン』同様、部活動で競い合う姿を描きつつも、メインは"部活動を楽しむ"そこに焦点を当てているので、見ていて楽しい作品ではありましたが残念ながら打ち切りに。
やはり、ジャンプは戦わなければならないのか………

打ち切りとはいえ、面白かったので個人的には良作だと思います。

このように、無惨に散っていった作品は数多いんです。

ただ、何故このジンクスが成り立っているのか。

これはあくまで予想ですが…………

ワールドカップのノリと勢い

週刊少年ジャンプでは、ワールドカップのノリと勢いでサッカー漫画を始めたがる傾向にあります。

その為、短い期間で練ったものをとりあえず連載しちゃおっていうノリなんだろうなぁと。

『ハイキュー!!』ももう少しで終わりそうなのでスポーツ漫画が欠けてくる週刊少年ジャンプ。

そこで、サッカー漫画が始まりヒットすることはあるのでしょうか。

ノリと勢いではなくじっくり作りあげた作品を出して欲しいと思います。

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