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履修登録1(おばさん大学生、学校に通うの巻)

さて、入学式も終わりいよいよ懐かしの履修登録がやってきた。それこそ昔は…うん十年前は、友達とキャピキャピ何取ろうか〜?3限はなしにしてゆっくりご飯しようよ〜なんてやりとりがあったような気がするが、今の私にはそんな選択肢はない。

私は一応四大卒なので、なんと二年次編入という素晴らしい大学側の企画にシンデレラフィットした。いや、本当は三年次編入したかったのだが、少し専門的な学部だったので、そうもいかなかった。これだけは悔やまれてならないが、これから大学院まで通わなくてはいけないことを考えると、衰えた脳で、若者が四年かけて勉強して卒業することを二年でおばさんが対抗しようとするのはややハードルが高いのだろう。入学試験を華麗なる背面飛びで美しく乗り越えた私でも、流石に大学の提案の二年次編入を受け入れざるを得なかった。いや、美しく乗り越えたと思っていたのは私だけなのかもしれない。むしろおばさんを救い入れてくれた大学側には感謝せねばならぬのだ。

さて、コロナの事があってから、学校という場は大きく変化した。急速なオンライン化が進み、GIGAスクール構想が前倒しされて去年ババっと教育の現場に入ってきた。実は私、学校教育の場にほんのつま先だけだけど足を突っ込んでいた。にわか学校関係者。わかってはいたのだが、国の支配下にある学校教育とは違い、大学のその進歩は私の想像を遥か超えていた。

履修登録わけわからん!!!

入学前に二年生向けのガイダンスがあってそこで一通り説明も受けているのだが、そもそも使ったことのないネット上のアプリを使って履修登録をする話を入学前にされたってなんも頭に入ってこない。しかも編入学にあたるので、むかーしむかしに卒業した学校からの単位をどのくらい認定してもらえるのかが、判明していない状態で履修登録の話をされてもそもそも無理があるのだ。

一年生向けのガイダンスにも入学後に出席してみたのだが、残念なことに二年生にはそのネット上のアプリに配信されなかった資料があったようでガイダンスの内容が一切頭に入ってこない。なんと残念なことよ。。昭和の脳みそにはペーパーがまじ必要なのよ。目で見て耳で聞いて初めて説明がしっくり脳の溝にはまるってわけよ。しかもだよ。。ガイダンスの教室に入った時に案内された席がだよ。。若者がいない集団の後ろの席でさ。いや、むしろ居心地は最高に良かったけれど。同じおじさん新入生かと勘違いして声までかけて胸を高鳴らせてしまったのさ。ものの数分後には自分の勘違いに気がついて茹で蛸のようになったがのぅ。

お気づきかと思いますが、みなさま教授でしたの。おほほほ。。

そしてまたこの一年生向けガイダンスの時点でも卒業校から持ってこれる認定単位がはっきりしていなかった。それなのに、司会の教授が急かす急かす。

司会「ゼミ(一年生のうちからクラスの希望が出せるんだよね、びっくり!!)の希望は明日までにアプリを使って必ず申請するように」

認定単位の判定が出るまであと3日。私は2年生なはずだけど、ゼミを取らなければならないのでしょうか。

教えておじいさん。。。

ガイダンスが終わった後に優しそうなイケメン教授に声をかけた。

私「編入生なんですけど、ゼミを取る必要はありますか?」

その後、複数の先生と事務の方からぐるんぐるんとたらい回されて、結局よくわからないから、一応ゼミの希望をだして置いて欲しいという結果になった。その間約1時間。ヤッベェくらいに長く感じた。

私の不安が世界最高峰と言われるエベレスト並みに高まったところで、一番優しく面倒を見てくれた先生がいたので、その先生のゼミに希望を出した。私がこういう吊り橋効果に弱いのは、最近自覚もある。恋をしないように気をつけたいところだ。

そして数日後、あのぐるんぐるんにたらい回しにされた時間が全て無かったことになった。認定される単位がはっきりして、ゼミを取らなくて良いことになったのだ。その時点で私の吊り橋効果は切れて、現実の生活に戻ることとなった。

めでたしめでたし。




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