娘、中学卒業する

個性というには強すぎる個性を放つ次男を兄に持つ娘。小学校から同じ学校に投入し、中学卒業するまでの9年間、苦楽を共にした仲間の元から離れる決断をした。

個性的な兄を支え、よく頑張ってくれたと思う。障害を持つ兄弟は割と大変らしい。下ならいいらしい。上兄として、先輩として、男らしい大きな背中を自分にも友達たちに見せてほしいのに、むしろ泣いたり泣いたり泣いたりする兄がいると、恥ずかしい気持ちがあるとぽつんと言った事がある。

しゃーないな。限界は割と早く訪れたか。

でもそれだけじゃないらしい、自分のことだけを大事に思える環境に身を置きたいんだってさ。色々考えていたんだなと妙に納得。

私も障害があるであろう友人と12年間同じ学校で過ごしてきたが、やっぱり同じような気持ちになった事がある。嫌いじゃないけど離れたい、自分のことだけ考えていける環境に行きたいと強く強く思っていた。きっと彼女もそれだったのだろう。

わかるだけに止められなかった。

頑張れ娘、新しいドアの前に自ら立ったのだから。

あの学校から離れる最後の日、私は泣かなかった。不思議とそういう気持ちよりもすっきりとした気持ちで受け入れていた。

さらば!子供たちの母校!ありがとう!!


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