『馬の気持ち』メンタルの重要性
競馬では「馬の走る気持ちが大事」と常日頃感じています
トップジョッキーの川田騎手がまさに同じ観点で、非常に参考になることを具体的な事例をもとにお話してくださっているので紹介させていただきます
【たとえば、2019年のクラシック戦線をともに戦ったヴェロックス。皐月賞2着、日本ダービー3着という結果で、馬自身も世代トップレベルだと自信を持って秋初戦の神戸新聞杯(2着)に臨んだわけですが、直線で前を行くサートゥルナーリアに文字通り子供扱いされるかの如く、とても楽にぶっちぎられた。圧倒的な強さを見せつけられて、絶対に逆転することのできない能力差を感じる負け方をして終わったんです。
で、次の菊花賞。とても具合がよくて、道中もいい雰囲気で競馬をしてきて、4コーナーでも「勝てる」と思えるだけの手応えがあった。にもかかわらず、直線は全然動けずに3着。調教過程、レースの内容、4コーナーの手応え──どれひとつを取っても動けない理由がなく、あらゆる方向から考えを巡らせても、確たる敗因がわかりませんでした。
その後も、菊花賞と同じようなレースを繰り返すなかで、ようやく気付いたんです。「ああ、神戸新聞杯で心を折られていたんだな」と。彼が変わったのは、明らかに菊花賞からでしたからね。
神戸新聞杯以降、サートゥルナーリアがいようがいまいが、直線に向いて頑張って走っても勝てないということを覚えてしまったので、目一杯に動かないまま終わるレースが続き、彼本来の能力を発揮することは一度もありませんでした。
想像するなら、サートゥルナーリアにぶっちぎられたとき、「あ、勝てないんだ。こんなに強いんだ。頑張ったって、どうせ勝てない」と悟ったんでしょうね。一生懸命走ろう、頑張ろうという気持ちが消えてしまうほどの屈辱感と敗北感を味わったんだと思います。
走る馬は自分に自信を持っていますから、基本的にプライドが高いです。だからこそ、圧倒的な強さを見せつけられたりしたら、心が折れてしまうこともある。このあたりも、人間に通じるところがあるような気がします。】
私は競馬予想でも必ず馬の気持ちを考えながら予想を組み立てるように心がけています
レースで全能力を発揮するためには、馬が気持ちよく、なるべくしんどくないように走れるかどうかが重要です
高性能のエンジンを搭載した車は、どんな状況でもアクセルさえ踏めば、期待通りのスピードを出すことができますが
馬は生き物であって、常に一定の能力を出せるとは限りません
馬体が絞れて筋肉隆々、トモに張りもあってフィジカル面が充実していたとしても、メンタル面で心が折れてしまっていては最後までエンジン全開とならずにレースを終えてしまうこともあるのです
馬が好走するにはたくさんの要素が絡んでいます
これからもこの奥深い『競馬』をしっかり学んでいきたいと思います
『ゆいにゃん競馬を応援している』『これからもYouTube配信を続けて欲しい』等ありましたらこちらまでお願いします!やる気が出ます!ありがとうございます(´;ω;`)