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3ヶ国語子育て。まだ話さないけどオムツがとれるか。

イギリスで子育てをしているユイナと申します。今日はオムツ外れ(トイトレ)について。結論から言うと、頭文字程度の超片言しか話さない娘ですがオムツ外れました。トイトレのタイミングってこれまでで一番悩ましいトピックでした。私の経験がこれから挑戦するお母さんやお父さんの励みになればと思い、私たちの経験を書き残そうと思いました。

私たちが行動を起こしたタイミングは、まずお昼寝の後にオムツが濡れていない、そして話すまではいかないけれど身振り手振りで気持ちを伝えることができる、この2つでした。2ヶ国語以上で子育てをしていると、子供が話し始めるのは遅いのは珍しいことではありません。音と意味をマッチしてコーディングする作業が1言語の場合よりも2倍も3倍も必要となるから、それはそうなんだろうと思います。トレーニングを始める前、娘はジュースは「ジュ」、もっとは「もー」と頭文字で教えてくれていたので、もしかしたらトイレのことも何かしら言えるようになるかなとぼんやり思っていました。

あとは家に長くいる時間を見つけるだけですが、日中は外出することが大好きな私たち親子にとって、毎日家にいろと言われるのはちょっと過酷。できれば避けたいものでした。なので、コロナウィルスの流行によるロックダウン中、まだ娘は1歳10か月でしたが、これはやるしかない!と思ったわけです。

日本ではオムツをしたままトイレに行く習慣からつけるというアプローチが多いようですが、イギリスでは、1日目からいきなりパンツ⇨濡れたら嫌だ⇨トイレを促す、という荒手なやり方が主流です。イギリス方式が気になる方は、ジーナ・フォードの本を手にとってみてください。娘の保育園の先生たちもだいたい同じようなことを言っていました。

話は娘のトイトレに戻りますが、結果、1週間経っても2週間経っても成果が見られず断念しました。家で時間を持て余していた時だったし、親子共に屈辱感のようなものは残らなかったのでまあいいかということになりました。むしろ、水たまりができても気にせず遊び続けていた娘を見て、逆にすごいなと。その2週間で一つだけ見えた違いは、娘のおしっこの間隔が空いてきていることでした。おむつ外しのアドバイスにはおしっこの間隔が空いてきたらとありますが、日中の起きている時間においては、トイトレをしているうちにおしっこを溜める機能が成長しているような感じがしました。あんな小さな体の中にある小さな小さな膀胱なのに(!)。なので持論としては、お昼寝の最中におしっこしなくなったらそれはもう大丈夫なサインとして大丈夫なのだと思っています。

さて2回目の挑戦は1、2か月待ってと思っていましたが、ロックダウンも解除になり、気候の良い夏ということでお外で遊ぶことが増え、先送りにされつつありました。7月末がお誕生日の娘なので、お誕生日あたりに重なり、トイレが気になってお祝いもままならないみたいになるのも嫌だしなあ。。。

そんな時に起こったのが、娘、O-157に感染する事件でした。幸い、2日間の血便のみでことは済んだのですが、再検査で2回連続の陰性が出るまで、保育園は行かない、他の小さな子供達とは遊ばないことと指示されました。これは、トイトレのチャンスと思うしかありません。娘、その時2歳と6週間。

ちょうどその頃、娘はおしっこをして濡れたオムツを自分から外すようになっていました。布おむつを使っていたこともあり、濡れると重くなって嫌だったのでしょう。私の母であるバーバは、オムツが人一倍大きい娘をいつも不憫だと嘆いていました。ただ結果的には、この布オムツのおかげで前述した「濡れたら嫌な感覚」を勝手に身につけてくれることになったかもと、今では少し誇らしくも思っています。

ここからはノートに走り書きした日記をもとに。

1日目。大好きな猫のパンツを履いて嬉しそうな娘。30分おきくらいにトイレに行く。うちの娘は誘ってもすんなり付いてくるような子ではなく、追いかけっこしながらトイレに連れ込むようなパターンが多かったです。午前中、1回成功!シーシー、うーんうーんって一緒に声掛けしました。嬉しい。ただ、成功はこの1回のみ。失敗時にわー!って言っちゃったことを後悔。と日記に書いてあります。

2日目。朝起きてすぐには出ず、50分後にトイレでおしっこ。その後もっとYouTubeが見たくて泣いた時にお漏らししちゃったけれど、午後は3回成功!トイレに置くアンパンマンの補助便座が気に入ってきた様子。おまるに座るか補助便座にするかは本人に決めさせる。夕方、疲れてきたら失敗が増えましたが、一回目の挑戦とはまるで違うスピードで成長しているように思えました。

3日目。朝ごはん前のおまるは成功!でもそのあと水たまりも作った。公園に行く。パンツを定期的に確認すると、いつもちょっとチビっている感じ。夕方、あ!みたいな顔をしてトイレに走る。まさかと思ったがトイレでは出ず、その10分後、床に水たまり。こんな日もあるよね。この日、予定よりも早く、O-157の陰性検査2回目が戻ってきた!

4日目。今日から急遽保育園に戻れることになったのはいいけれど、今週も家で隔離のつもりでトイトレを始めたため、この状態で保育園に送るのが結構不安。朝のおまるには1滴しかおしっこ出ずさらに不安なまま登園。少し早めに3時にお迎え。先生からはトイレではまだおしっこでないけど、嫌がらずにトイレに座れるし大したもんだとのことで、ちょっと安心。帰宅後ダメ元でトイトレ再開。すると2回もおしっこ成功!ご飯の後はウンチも出た!イエーイ。

5日目も保育園。午後にはお家で失敗もあったけど、だいたい4日目と同じ感じでした。

6日目。週末なので美術館へ。バスや館内はパンツタイプのオムツをしておいて、トイレがある場所で必ずトイレに行くようにした。オムツは濡らさず、午前1回午後1回、ちゃんとトイレでおしっこできた。すごい。ちなみに、外出時はトラベルポティーたる携帯おまるを持っていました。2層式でおまるにもなるし、補助便座にもなるタイプ。ちなみに、パンツタイプのオムツもうちではパンツと呼ぶようにしました。もう、オムツは卒業したことをインプットするため。

7日目。公園でお友達家族と会う。おまるではなかなかしてくれない。結果、この日はお漏らしが多くなってしまった。トイレの方が、心地よさそうだ。

8日目。おまるは使わず、家ではアンパンマンの補助便座。外ではできるだけトイレで携帯補助便座という形をとる。家にいるとき、いきなり「シーシー」と言って、トイレに走る。始めて言えた!この日から、できるだけ自分から言ってくるまで、トイレに連れて行きたい気持ちを我慢して待つことにする。

9日目。「シーシー」からバリエーションは増え、「コッコ」「プープー」「アンマン(アンパンマンのこと」とも言うようになる。とにかく、なんでもいいから教えてくれるだけうれしい。

トイトレを始めてちょうど1か月の今。今でもいろんな言葉でトイレを伝えてくれますが「コッコ」が定着してきました。おしっこだと失敗は10〜15回に1回とかなり減りました。オムツをするのは保育園のお昼寝の時と、夜寝るときだけ。家にいるときのお昼寝の時はパンツでも大丈夫です。一応、トイトレできたと言えるのかな。

振り返るって見ると、やっぱり言葉を話さないことがいつも心に不安材料としてあったのか、「シーシー」と始めて言ってくれるまでが結構辛かったです。トイレでできるけど、いつまでも私が連れて行かなきゃいけないのかなぁとも思っていました。ただ、バイリンガル、トリリンガルに挑戦している家庭の子で、発語が遅い場合あっても、状況を理解する力がなかったり、膀胱におしっこをためたりという身体的な発達していないということでは決してないんですよね。なので単語をきちんと話せていなくても、二語文が作れていなくても、何かしらのサインと機会があればトイトレに挑戦してみるのは十分アリだと思います。

今回トイレトレーニングについて書こうと思ったのは、私自身もネット上の経験談等にとてもお世話になったのが大きな理由です。エキスパートや教育者目線による「仕組み」の説明よりも、お母さんお父さんの日々の葛藤が綴られたものが、実際には励みになるし、多くのことを学んでいるように感じました。人間も動物。人の失敗や成功を聞くと真似したり実践したくなるものなのでしょう。ある時は、異常なほど人のオムツ外し経験を聞きたいと思っていました(笑)でも本当にその積み重ねで勝ち取ったトイトレのように思います。私たちの経験もどこかで子育てを頑張っている人の励みや学びにつながりますよう!



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