おじいちゃんの話


2021年12月31日のお昼、おじいちゃんが亡くなりました。92歳。とっても大往生。寿命をまっとうしたようです。


5日前くらいから入院してて点滴打ってもらったりとかしてたんですけど、その前のクリスマスには機嫌よくご飯食べてお酒飲んでたようなのでわりといきなりのことでした。その日のご飯がみんなでご飯食べた最後の日だったので食べれてよかったね〜と母は言っていました。私はバイトだったので会えずでしたが…。なんなら私だけ生活の時間軸全然合わなくて私だけ全然会ってなかった…。残念…。


とはいえ、最後の最後で葬儀屋さんに遺体渡す前に家族全員顔見に行けたので、それは良かったなと思います。

それにしてもタイミング。大晦日。父と母も祖母ももう年賀状出してるやんていう。なんならおじいちゃんが年賀状出してました。これ大丈夫なん?おせち解凍済みだし。なんなら毎年恒例晩ごはんの手巻き寿司用の刺身も解凍済みだし。突然の喪中になりました。年明けよりはいいか〜って言ってます。

しかも時間的なタイミングも良く、父と母が駅前のラーメン屋(病院に近い)でご飯食べてて、私と姉(午後に予定がある)は家でご飯食べてた時におばあちゃんに電話がきて、病院に全員集合出来るとかいう奇跡のタイミングでした。すげえなじーちゃん。
(そもそも家に近い病院だし祖父母とは一階と二階で分かれてますが同居してます)

ここ5年くらいは認知症になってしまって暴力的だったり、かと思えばめちゃくちゃ寝てたりで、おばあちゃんとか父もちょっと大変だったんですけど、最後の顔は穏やかでした。よかったね。

ボケる前からずっと散歩が趣味でした。近所のおじいちゃんとかとも一緒に行ってたみたいなのですが徐々にメンバーが減り、それと共に活力が減っていたような気もします。
が、ボケた後も1人で散歩に行き、おばあちゃんもそれを止めず、「大丈夫?そのまま徘徊とかにならん?行方不明とかにならん?」と心配していた我々をよそに絶対家に帰ってくる所に刻まれた散歩スピリッツを感じました。

あとは本の虫でしたね。えぐい冊数の本があります。全部に名前書いてある。笑
整理しなきゃですね。
散歩の本があったのでそれだけ棺に入れることになりました。ご時世的もあり家族葬になるので、なんだかあたたかな葬儀になりそうです。


生真面目で口数も少なくて昭和の男って感じだったんですけど笑うと可愛いじいさんでした。
あと納豆が好きだし、甘いものが好きだし、中国経済に詳しかったし、口ずさむのは軍歌でした。
最後の数年は会う回数少なかったけど会う度に学校はどう?とか仕事はどう?とか聞いてきてくれてお話できてて良かったです。

家族みんなわりと明るいんですけど、私は初めて近い家族が亡くなったということでひっそりちょっと悲しいので年明けの観劇とか遊びの予定とか考え直しています。すいません!

そんな訳で年始の挨拶は控えさせていただきますが、演劇活動は今年はさらに頑張ろうと思っています。がんばるぞ〜よろしくお願いします。

おわり

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