ジョンズ・ホプキンス大学によるCOVID-19関連のデータ一元化
COVID-19関連のデータの一元化にかなり早い段階(1月22日〜)から取り組んでいたのが、ジョンズ・ホプキンス大学のシステム科学技術センター(CSSE)。データを集約した上で、ESRI社ArcGISを利用したGISダッシュボード化して公開しています。研究者、公衆衛生当局、一般の人々が、状況を追跡するための使いやすいツールとして開発されました。
https://www.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6
データソース(中国国内)
主要なデータソースは、中国の医療コミュニティのメンバーが運営するオンラインプラットフォームであるDXY。
・DXY https://ncov.dxy.cn/ncovh5/view/pneumonia
ローカルメディアと政府のレポートを集約し、中国および国・省レベルでほぼリアルタイムでCOVID-19累積症例合計を提供しています。そのデータが15分ごとに、DXYからGISダッシュボードへ更新されます。
ただ、DXYへの累積症例数の掲載が頻繁に遅れるケースが有り、それは中国本土以外の地域(香港、マカオ、台湾を含む)でした。別ルートで新しくデータを取得し、ケース番号を手動で更新しているとのこと。ただ、ダッシュボードを手動で更新する前に、地域および地域の保健部門を使用してケース番号を確認している。参照している地域および地域の保健部門とは以下の通り。
・中国CDC http://weekly.chinacdc.cn/news/TrackingtheEpidemic.htm
・中華人民共和国国家衛生健康委員会 http://www.nhc.gov.cn/xcs/yqtb/list_gzbd.shtml
・香港保健省 https://www.chp.gov.hk/en/features/102465.html
・マカオ政府 https://www.ssm.gov.mo/portal/
・台湾CDC https://sites.google.com/cdc.gov.tw/2019ncov/taiwan?authuser=0
・世界保健機関 https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/situation-reports
・都市・州レベルの保健当局
データソース(中国国外)
中国国外では以下をデータソースとしています。
・米国CDC https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/index.html
・カナダ政府 https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/coronavirus.html
・欧州CDC https://www.ecdc.europa.eu/en/geographical-distribution-2019-ncov-cases
・オーストラリア政府保健省 https://www.health.gov.au/news/coronavirus-update-at-a-glance
・シンガポール保健省 (MOH) https://www.moh.gov.sg/covid-19
・イタリア保健省 http://www.salute.gov.it/nuovocoronavirus
・BNO News https://bnonews.com/index.php/2020/02/the-latest-coronavirus-cases/
・さまざまな州または準州の保健当局
収集されたデータ
収集されたデータはGISダッシュボードで公開しているほか、GitHub上でcsv形式にて公開されているのでダウンロード可能です。ArcGISのレイヤーとしても利用可能です。
GitHubリポジトリ https://github.com/CSSEGISandData/2019-nCoV
ESRIフィーチャーレイヤー https://www.arcgis.com/home/item.html?id=c0b356e20b30490c8b8b4c7bb9554e7c
参考URL
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