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新作ZINE「ひとりぼっちの革命家」を制作しました。

今までZINEと呼ばれる、個人で制作する小冊子のマガジンを制作し、都内のZINE専門に扱っているギャラリーや、イベントで販売をしてきました。この度、新作の制作が終了し、またイベントで出品することができそうなため、制作にいたった経緯を自分用のメモも兼ねて記しておきたいと思います。タイトルは「ひとりぼっちの革命家」というものです

ひとりぼっちの革命家とは何か?

もともとは2016年〜2019年位にかけて、個人的に制作していたブログのタイトルです。内容は主にその時に見聞きしたエンターテインメントの感想を記していたものです。取り扱ったコンテンツやジャンルは本、映画、音楽などですが、他にも美術展等のイベントレビュー、日用品やファッションアイテムなどの使用レビューなど、また生活の雑感なども交えた範囲が多岐にわたる何でもアリのごった煮的な雑記ブログでした。

そのうち、ジャンルに特化した優れたSNSサービスが一般化します。例えば、映画だったら「フィルマークス」読書だったら「ブクログ」、文章メインなら「note」など。撮影したオリジナル写真も「Instagram」で投稿できます。これらのサービスは自分が管理する分にも便利だし、ユーザー同士で気軽に交流を持ったり、拡散力などブログの比ではないなと感じました。

ZINEにして残したいと考えた

今回より前にやはり自前のサイトで投稿してた「お出かけ散歩」「オリジナル写真」コンテンツをZINE化して制作していた事もあり、自分がやってきた証として「ひとりぼっちの革命家」というブログもZINEにしておこうと思いました。自前のサイト、ブログは前記のようにSNS隆盛により結局全てやめてしまったのも、理由の一因です。(ちなみにwordpressを使ったサイト制作やWEBデザインは仕事にしたかった事もあり個人的には苦にならず好きです)

ただ、ZINEにするとして、著作権のある既存作品の紹介では作品写真を使えないことや、自前の文章・イラスト・写真等も載せたいこともあり、自分の作品、出来ること、好きなものをカタログ化したような内容にしたいと思い付き(これも一種の証や記念です)雑誌のようなフォーマットを思いつきました。

ZINE全体を貫く思想やイメージ

一人の時間は孤独で寂しいのかもしれませんが、そんな時は映画を見たり本を読んだりして、気を紛らわすのでもいいから、とにかく楽しんで前向きに過ごす努力をしてきました。

だいぶ以前にTV番組を見ていると、美輪明宏さんが、「孤独にひとり過ごしている人は自分の中で戦っていて革命を起こしているのよ」といった趣旨のことを仰られていました。大昔のことなので、細かいニュアンスはこの通りではないとは思いますが、未だにこの言葉を覚えていて、一人でいる人はただ孤独で寂しく見すぼらしい訳ではない、革命を起こして自分の中で静かに戦っているのだとイメージすることは、どんなに勇気づけられたかわかりません。そんな理由もあり先のブログ版「ひとりぼっちの革命家」ではウジェーヌ・ドラクロアによって描かれた絵画「民衆を導く自由の女神像」をメインビジュアルに据えていました。「革命」を呼び起こされるイメージが根底にあります。

作品を作るに当たり当初は、そんな、エンタメに対する思いや、自分とエンタメ作品との関わりなどを新書のように文章だけで作品化しようとしましたが、自分語りなど誰も読みたくは無いだろうと考え、方向転換し、手にとってもらえるように、読む人が楽しめたり、役に立てるような作品づくりを心がけました。

制作についてのデータ


数ヶ月前からなんとなく書き溜めていた原稿量としては4万字を超えていましたが(数は重要ではなく、中身や面白さが大切なのはもちろんですが)、ほとんど捨てて、たった36P(表紙込み)の小冊子が出来ました。本腰を入れてからの制作期間は正確な記録を取っていなかったのですが、8月下旬から11月上旬の2ヶ月半くらい。

本当は前回参加のイベント終了後すぐにコツコツ取りかかればよかったのですが、上記のような紆余曲折があったのと、燃え尽きてやる気をなくしたり、作品の参考のためにという名目で読書やゲームをしてしまったり、結局焦って制作するような形となってしまいました。

特に入稿前の2週間くらいは、自分の時間はほぼ制作に当てて、睡眠時間も短めになり、早起きして制作したりもしました。体調が万全でないとクオリティが下がったりミスが発生したりするので、もし次もあるとしたら何とかしたいです。ジジイの限界に挑戦して制作し、これ以上は出来ないというまでやりましたので、自分としては納得した作りです。

是非イベントにお越しください。

さて、だいぶ長々と語ってしまいましたが、もしZINE制作をしている方や、自分でも作ってみたいという方への何かの参考や、あわよくば作品を手にとっていただける方へのより楽しめる裏話になったなら幸いです。

では、イベント当日お会いいたしましょう。

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第33回文学フリマ東京

日 時:11月23日(火・祝)12:00〜17:00

場 所:東京流通センター第一展示場
 
   (東京都大田区平和島6-1-1)

入場料:無料
参加ブース:ナー15 今回は「猫の手(ネコノテ)」というサークル名で参加

※出店者受付口そばの壁際

文フリ東京_配置図

猫の手のブースre

「ひとりぼっちの革命家」

ジャンル:雑誌風のZINE
判  型 A5サイズタテ
ページ数:36ページ
印  刷:フルカラー(オンデマンド印刷)
販売価格:未定

ひとりぼっちの革命家撮って出し書影5

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※画像1/黒とオレンジで大胆なデザインの裏表紙。表表紙は公式サイトWEBカタログをご覧ください。
※画像2/イラストレーションのページ。今まで趣味で制作したイラストと、ブログなどのために作ったアイコンを掲載。
※画像3/「ネコノテスコープ」と題して花のシリーズの写真を掲載。
※画像4/ショートショート小説のコーナー。ショートショート小説を2本、エッセイを1本掲載。

CONTENTS...

01/イラストレーションとアイコン
02/ショートショート1「春のボレロ」
03/うつくしいものをあつめて ※お気に入りのおすすめ作品紹介
04/ネコノテスコープ ※花の写真シリーズ
05/エッセイ「クリエーターになる方法」
06/モノ-コレクション ※お気に入りのガジェット紹介
07/ショートショート2「ひとりぼっちの革命家」
ZINEのご案内 ※既刊紙の紹介



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