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20年間も肌身離さず持っていたものが壊れた

先日、実家の鍵が壊れた。厳密にいうと玄関扉のシリンダーが鍵を差し込んでも回らなくなってしまったのだ。少し前から回り辛くなっていたが、ついに完全に壊れてしまった。寿命を迎えたのだ。

20年以上同じ鍵を使っていたが、一般的な鍵の耐用年数はおよそ10年とのこと。耐用年数の倍以上なのだから、良く持った方だと思う。その日のうちに業者に来てもらい、晴れてシリンダーも鍵も新しくなった。

新品のディンプルキーを手に入れ、これまで使っていた鍵は不要になったわけだが、いざ捨てようと思うと急に色々な感情が湧き上がってきた。ふと考えると、20年以上も肌身離さず持ち歩いてきたアイテムだ。

売れるわけでもないし、何かに使えるわけでもないが、手元に置いておくことにした。いつしか年を取ったとき、この鍵を見てとても懐かしく思う日が来ると思う。

また、鍵は絶えず進化し続けている。最近ではカードキーや電子キーなどが登場し、物理的な鍵がなくなる日もそう遠くないと思う。そのとき、この物理的な鍵を見て僕は何を感じるのだろうか。

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