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Phil Handyから学んだこと⑯:real relationship

こんにちは、萩原雄一(はぎわらゆういち)です。

埼玉県でフルフィレックスというバスケスクールを運営しています。

今年の7月にdeuce Coaching Clinicを主催することができました。講師としてロサンゼルス・レイカーズのフィル・ハンディ アシスタントコーチを日本にお招きしました。

私はそこで運営と通訳をしておりました。フィルコーチの側にいた者として学んだことをお届けいたします。

この文章は
1)フィルコーチの講義で話された言葉を日本語に訳したもの
2)その言葉を私なりに解釈したもの
3)まとめ
という構成になっています。

1)Build real relationship with our players

そして最後のパートです。
これは見落とされがちだと感じているところです。

私たちは選手たちと関係性を築きたいと思っています。

私は「human element(人間的な要素)」という言葉を使っています。私たちは皆人間です。コーチと選手の関係において、時にこのような人間的な要素が見落とされてしまうことがあります。

どういうことかというと、私たちコーチはたしかに決定権を持っています。でも、人間です。私たちも呼吸をし食べて寝ます。選手と同じです。

私はコーチだから選手とはそんなふうには話せない、というコーチがたまにいます。

私はここにいるすべての指導者に、選手と関係性を築こうとしてほしいと思っています。それはバスケットボールと全く関係ないことでもいいのです。

選手について理解しようとしましょう。彼らの家族について知ろうとしましょう。バスケットボールとは関係ないことでも知ろうとしましょう。

繰り返しになりますが、選手がコーチから必要としていることはバスケットボールとは関係ないところにあるかもしれません。

2)コーチと選手の前に人と人

フィルコーチと一緒にいるとその人柄に惹き込まれます。
器の大きさというか、懐の深さをとても感じます。

クリニックの中で八村塁選手がレイカーズに移籍した当初のエピソードを話してくれました。バスケット以外の面でも精神的な支えとなって八村選手に寄り添っていたことが伝わるエピソードでした。

指導者と選手には大抵の場合どうしても年齢の差が生じます。

その時にコーチから一方的なコミュニケーションであったり、コーチが聞きたいことだけを質問していては、選手はなかなか心を開いてはくれません。

その選手がどんなことが好きなのか嫌いなのか、どんなことに興味を持っているのか。コーチと選手ではなく、人と人として寄り添っていくことが、人間関係を築く上で大切なことですね。

3)まとめ

コーチと選手という関係の前に人と人である。
その関係を築こうと思ったら、選手のことを他面的に理解する必要がありますね。コーチもいろいろなことに興味を持ち、選手とバスケットとは関係のない話をすることがお互いの心の距離が縮まるきっかけになったりするもんですね。


今回のシリーズはこちらで終わりです。

フィルコーチによるこの講義の最後の言葉をつけておきます。

「短いプレゼンテーションでしたが、皆さんに私がコーチとして生きてくるのにしてきた全てをお渡ししたくて話しました。私が学んだ全て。私がNBAレベルで成功できた全てをお話ししました。しかし、これらはどのレベルのコーチであっても通じるものがあります。お話しした内容全てが私を成功に導いてくれたことです。私はまだまだ学び続けています。私は学び続けコーチとして成長を続けていきます。」

次回からはフィルコーチのトレーニングにおける哲学を書いていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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