知識創造経営のプリンシプル第1、2回

要約(メモ)

 デザインとは新しい知識を生み出すことである。イノベーション経営という概念は競争戦略に変わって出てきた概念である。マーケティングからイノベーションへ、戦略計画からビジネスモデルへという、既存のものを緻密に発展させるのではなく、新しいものを作る方向にシフトしてきた。いかに市場を作るかともいえる。1980年代は何をしても伸びたが、2000年以降は考えてビジネスモデルを作らいなと伸びない時代になった。VUCA2.0も新しい局面に突入している。傷つきやすく、責任の見えない、混とんとした、攻撃的な世の中になってきている。日本の競争力低下は、リーマンショック以降に世界はビジネスモデルを変換していったが、日本は変わらなかった。知識社会経済、経営にシフトしなければならない。世界時価総額ランキングで上位にある従来の企業もモデルチェンジしており、イノベーションを通して社会課題に向き合うことで価値を高めてきた。モノの価値から経験価値へ価値をシフトさせている。経験価値はアップグレードできる。知識を友の創造過程の中心に据える経済理論が必要になっている。個人、企業の知識資産が知識資本として創造・共有・蓄積される仕組みである。経済理論の発展はシュンペーターが理論化している。知識創造をして新しい成長軌道を作り上げることが重要である。IMSとは効率的・効果的に試行錯誤できる仕組み作りの事である。公的なイノベーションのキーワードとしては、ソサイタルイノベーション、オープンイノベーション2.0、リビングラボなどがある。創造的な組織を作るにはフィアフルな人は重要だが、メンターやプロジェクトマネージャーがセットになっていることが必須。トップがコミットしていないイノベーション経営はない。
 知識とはいったい何なのか?論理、情報だけでなく信念(価値)やスキルを含むものと。創造の過程で知識の価値は正当化される。知恵とは知識をどう活用して行動するか?経験から生まれてくる判断力である。知識は必ず反証ができるものである。情報過多の時代において、知識を価値創造するには、信念などの主観的要素が欠かせない。共通全に向かい創造し続けることに価値がある。知識には形式知と暗黙知があるが、暗黙知の部分の方が大きい。どちらが大事ではなく両方循環させることが大事であり、それがSECIモデルである。共同化、表出化、連結化、内面化とのプロセスである。暗黙知は知識の根源である。暗黙知の共有をいかにしていくか?恐れのない組織や失敗する体験が重要である。

ディスカッション

地域でイノベーションを起こすには?
多様な機関との場づくり。テーマが広すぎても収集つかなくなるから、ある程度絞った方がいいか?やはり、高齢者の役割創出という点に着目するのがいいか?歴史や文化を継承していくにはどのようなイノベーティブな場づくりが必要か?地域にある知恵とはいったい何なのか?絶やしてはいけないものはなんだ?


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