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名もなき腐女子唯
2022年12月30日 21:38
新幹線の乗車口の窓から、互いの告白の余韻で恍惚としたまま外の景色を眺めていた俺達は、少しずつ言葉を交わし始める。兄は入場券を買うフリをして、新幹線の乗車券と自由席の切符を買っていたらしい。「最初がら新幹線乗るつもりだったの?」「いや、おめの返事聞いだ後決めだ。自惚れがもすれねんだげんど、慎司無理すてる時の顔すてだがら。発車する直前、おめが手振っておらば見だ時、確信すたんだ」「何を?」