真夜中に食べるシュークリーム

おやつの時間に食べるシュークリームはお行儀が良い。

ここぞという時に、ここぞという感じで、思いっきり愛すシュークリーム。

何の罪悪感も、躊躇もない。大義名分もいらない。

"真夜中に食べるシュークリーム"

そんな愛し方も良い。

口の中で溶けるシュークリームみたいに、その愛しさも喜びも、夜の暗闇で消えてなくなるかもしれない。

目を閉じれば、現実と夢の境目なんて、どこにあると言うのかしら。

朝には、後悔が残っているかもしれないし、記憶なんて残っていないかもしれない。

でも、そんな愛し方も良い。

真夜中のシュークリームは、大人の特権だ。