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将棋めしとおやつの旅・神奈川~愛知(9)丁字屋

 私の将棋めしリストに無かったこの店、丁字屋。和食とみだが工事中で路頭に迷っていたときに、万松寺の隣で灯りがともっているのに気づいた。
 ショーウインドーに味噌煮込みうどんが見える。ひつまぶしに袖にされ、名古屋めしらしきものを口にしていない私たちは、ここに吸い込まれていった。

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 この店を将棋めしカテゴリに入れていいだろうか?わからない。
 何故かというと、タイトル戦の際の昼食はかなりの数のメニューが準備されるようなのだ。その中には準備万端であっても対局者に選ばれない店とメニューが存在している。毎日新聞・将棋さんのツイッターで知ったのだが。

 なので、もしかすると丁字屋も対局者からの指名を待っていたことがあるかもしれない。そんな想像で無理矢理食レポを敢行するがお許しいただきたい。

 さて、心は味噌煮込みうどんに集中しているが、念のためにメニューを確認する。何やら全集中してしまっていたようで、他のページは撮っていなかった。

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 すっかり夜だというのに銀波荘の豪華絢爛朝食がまだ響いていたので、定食ではなくみそ煮込みうどん玉子入を注文した。

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 アルミトレーの上に乗ったまま提供されたみそ煮込みうどんはマグマのようにグツグツしている。

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 相当熱そうなのでハフハフしながらいただいた。こってりと濃い味を想像していたが、丁度良い濃さの味噌味。舌のやけどに気を付けながら、たっぷりつゆを吸い込んだお揚げとお麩を味わう。しっかりしたうどんの噛み応えが愛おしい。健康に自信のある同伴者はつゆも飲み干すような勢いだ。
 予定には無かったが、いい店に出会えて満足だった。

 後から気づいたことだが、この店は名古屋で一、二を争う手打ち蕎麦の美味しい店だったようだ。また、柚子きり蕎麦というすりおろした柚子を練り込んだ蕎麦がこれまた絶品らしい。更にきしめんも定評があるそうだ。

 そうとなれば、なんとしてもまた来年、この満腹ツアーを決行しなければならない。JT杯東海大会の席を引き当てるくじ運を磨かねば。
 Abemaトーナメントのドラフトで最高の引きを披露した木村九段のくじ運にあやかれるよう、「木村一基 折れない心の育て方」を読み実践してみようと思う。

(つづく)


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