見出し画像

将棋めしとおやつの旅~東京・その1(12)セルリアンタワー東急ホテル・ガーデンキッチンかるめら

(2021年12月の記録です)
 セルリアンタワー東急ホテルの豪奢な吹き抜けのロビーを歩く。竜王戦の気配は消えている。もう2か月も経つのだから当然だ。しかし、時間差追っかけの我が身には、このホテルは聖地である。余すところなくできる限り体験したく、おやつと夕飯の場所をこのホテルと決めた。同伴者がライブに行っている間、ここでニコ生「第2回プロ野球最強将棋王(球王)決定戦」とNHKスペシャル「四冠誕生 藤井聡太 激闘200時間」を観る算段だ。
 しかし、部屋は取っていない。カフェやレストランで視聴できるよう、骨伝導ヘッドホンを持参している。ちょっと音漏れするのが問題だが。

 ここのロビー階にある『ガーデンキッチンかるめら』にて同伴者が夕飯をとり、ライブに向かう。私はライブが終わるまでの時間をこのホテルでつぶさなければならない。なので、ここではスイーツだけいただくことにした。

 なお、同伴者が食レポするメニューは「特選かるめら黒印度カレー」である。2021年度の竜王戦で藤井聡太先生(その時は3冠かと思うが間違えているといけないので、先生と呼んで逃げておく。)が召し上がったものである。
 揚げ野菜のかぼちゃやパプリカ、サフランライスの色合いが美しい。そこへカレーの黒である。黒印度カレーと名乗っているが、煮込み続けたビーフシチューをもっと濃くしたような色をしている。

ビーフがゴロゴロ

 なお、同伴者によると「美味しい美味しい!辛くない!」だそうだ。相変わらずの語彙力の貧しさに遠い目になるが、私も一口もらったところ…うん、辛くない!

トッピングほぼ全部のせ

 トッピングはらっきょう、紫キャベツのザワークラウト(多分)、レーズンとスライスしたナッツとフライドオニオン、なんか辛いタレ(チリソース?)、福神漬のようなもの。数は陣屋のカレー(これの食レポもまだ書いていない…)よりは少ないが、充分である。

 さて、私はケーキを注文した。こちらは入り口にあるペストリーショップのショーケースを見て選ぶ。
 なお、ケーキやサンドイッチだけなら、ここではなく、隣の『ガーデンラウンジ 坐忘』でいただける。静かにおしゃべりするにはこちらの方がお勧めだ。『かるめら』は宿泊客の飲食や団体が入っていることがあり、時間帯によってはざわついている。おかげで気兼ねなくニコ生を視聴できたが。

 豊島先生と聡太先生が召し上がったサバランオランジュや、豊島先生が召し上がったタルトフィグを食べたかったのだが売り切れ(タルトフィグは季節が合わず無かっただけかもしれない)。そこで、聡太先生の召し上がったティラミスと他にもう一つ、オランジュを選んだ。

ケーキセットドゥオ(ケーキ2つとドリンクのセット)

 ティラミスの上にのっている薄いチョコはホテル名がプリントされている。それを立てることでツリーを模しているのなら、金箔は星だ。なに、クリスマスが近いからそう感じただけで、このティラミスは通常時もこうなのだろう。
 ふんわりとしたクリームはココアパウダーで控えめな甘さ。苦いコーヒーがスポンジにしみしみかと思いきや苦さは感じない。何が染み込んでいるのか、甘くも苦くもない。私の舌がほんの一口のカレーで麻痺したのだろうか。それとも気持ちがサバランオランジュに強く傾いて舌がアルコールを期待していたためだろうか。

ツリーのように見えたチョコレート

 なお、この2週間後、サバランオランジュにありつくことができたのだが、それはまた別の機会に書くとする。未成年の藤井聡太先生ご注文のサバランはアルコール分無しだったらしいが。

 ケーキ2つをペロリと平らげ、ニコ生を視聴し終え、夕飯を食べに2階へ上がることにした。 

 (つづく)

 実はこの日より約9ヶ月後の今、何故かまた『ガーデンキッチンかるめら』にいて、このnoteを書いている。今日は豊島将之竜王(当時)が召し上がったタルトフィグをいただけた。念願叶って満足である。

 渦巻き型のホワイトチョコの下には放射状のいちじく。中にはコクのあるクリームチーズ入りのふんわりした白いクリーム。その下のタルト生地の上には濃厚ないちじくのジャム(コンフィ)。つぶつぶした食感が良い。
 来月の竜王戦で豊島先生は…あっ…違った…。悲しいかな、そのくらい私にとって豊島先生は竜王みがあるのだった。いつか返り咲いて欲しいと思う。
 さて、聡太先生と広瀬先生はタルトフィグを召し上がってくれるだろうか?

絶対おすすめ!タルトフィグ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?