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2024イースター休暇:オールボーとヨーテボリ

キリストの復活祭である3月31日はデンマークでも大々的に祝われ、一週間前の受難週から、旅行を楽しんだり家族と共に時間を過ごしたりする様子が見られました。デンマークのあちらこちらではpåskeliljeと呼ばれるラッパスイセンが植えられ、可愛らしいウサギやヒヨコやデコレーションされた卵などが飾り付けられていました。今回、オールボー(Aalborg)とヨーテボリ(Gothenburg)で過ごしたイースター休暇について記録しました。

オールボー

コペンハーゲンから電車とバスに乗って5時間でオールボーに到着しました。旅行や里帰りらしき様子の団体や家族で電車内はとても賑やかでした。オールボーはユトランド半島の北部に位置し、美術館やヴァイキングの墓など、産業だけでなく歴史と芸術も詰まった町です。街中を歩いていると、工業都市から少しずつ芸術や学術センターなどのハブへと発展しているように感じました。

シドニーのオペラハウスを設計したオールボー出身であるヨーン・ウッツォン(Jørn Utzon)の展示施設、ウッツォン・センター(Utzon Center)がありました。著名人や、様々な分野において世界的に有名な作品・ブランドに関わっている人がデンマーク出身であることを最近になって知ることが多々あり、とても驚いています。

デンマーク伝統料理(Æggekage)のオムレツ
オールボーから電車で2時間かかるデンマークの最北端、スケーエン。
海岸にはドイツ軍による掩体壕がたくさん残っています

アルコール度数が高い蒸留酒(スナップス)のアクアビットや、イースタービールを提供する酒場はたくさんの人で賑わっていました。たまたま宿泊先で親しくなったデンマーク人との戦争に関する会話がとても印象に残っています。最近デンマークでは女性の徴兵を検討していたり、授業でヨーロッパの政策や時事について触れたりと、ヨーロッパに来てからは自分の中での戦争に対する危機感の持ち方や意識が変わったように思います。

ヨーテボリ

オールボーから電車で1時間ほどのフレデリクスハウン(Fredrikshavn)からフェリーで約4時間かけてヨーテボリに着きました。この休暇の中で一番とも言えるほど驚いたことがあり、それはキャリーカートで大量のビールを運んでいる乗客の姿です。スウェーデンではお酒の販売にいくつかの厳しい制限があるため、デンマークで大量に買ってスウェーデンに持ち帰る人が多いとのことです。

クリームソースとリンゴンベリージャムを一緒に食べるスウェーデンミートボール

ヨーテボリは街並みなどデンマークに似ているところも多いと思いきや、坂が多かったり、言語の聞こえが違ったりして、新しい発見がたくさんがありました。スーパーではスウェーデンチーズチューブや有名なチョコブランドマラボー(marabou)の様々な種類の味や商品が売られていて、お土産探しに最適の場でとても楽しかったです。

今回の旅は新しい発見や出会いを通して、ゆっくりとした時間を過ごしながら観光することの楽しさを知ることができました。スウェーデンの他の都市にも行って様々な文化に触れてみたいと思います。

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