僕たちは何度でも夢を見る

革命前夜の校庭で

夏服を翻す君を見た

僕達はいつでもあいまいな

疲れた身体を横たえた

宵闇の彼方 星がきらめいて 

ぼくらは息を飲み込んだんだっけ

湿った空気 放課後のチャイム

フラッシュバックした風景に身を焦がし

僕達は何度でも夢を見る

眠れないから君を誘った

白昼夢の中で理想郷を探している

いつも笑いかけてよ

なんてことない人生のありふれた結末に

大切にしていた風景は

いつの間にか無くしてしまったんだ

輝いた全ての「この先」は

驚くほど簡単に色あせた

なぜだか今も思い出すのは

幼い頃のやさしい景色

神様ボクに何かください

両手から全てが落ちていく

夕立の振ってくる音がした

眠れないから君を捜した

拡声器の向こう側で理想郷を歌っている

さらば遠き日の夢

何度もした想像のありふれた結末さ

いつの日か教えてくれ

あなたが歌った真実を

人生が全て過去ならば

何も望みはしないのに

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