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誕生日

三十五年、経ちました。僕が産まれてからの話です。別に何してたわけでもないけれど、気づいたら経ってました、三十五年。
目指したものがあったわけでも、理想の自分がいたわけでもなく、ただただ時間が流れて、気づけば三十五年。
別にその数字に意味があるわけではないけれど、知人で亡くなった人も増えてきました。
幼い頃見ていた芸能人やミュージシャンは老人になって、自分より年下の人間が増えました。
多分、多分だけれど三十五年生きている全人類が思うようなことを思いながら暮らしています。
これから先、どうなるかを考えるとどうしたって不安が先行します。少しずつ自由が効かなくなる、少しずつ重みを増していく身体に対してできることはあるのかと考えます。
少しずつ錆び付いているのであろう感性と、元々少しボケた脳みそが何処まで僕を僕として動かしてくれるのか、いつも悩みます。
ただ、それでも死なないで生きているのは、まだ親が生きているからでも、食べたいものがあるからでも、好きな人がいるからでもなく、まだ生きていたいなぁと思うからです。
そう思えるのは、僕の周りにまだ僕のことを好きでいてくれる人がいるからなのかもなぁと思うんです。
いや、食べたいものもあるし親が死ぬ前に死にたくないし好きな人がいるならいるに越したことはないんだけど。
あー、きちんと生きてきちんと死ななければなぁ、と改めて思うんです。
二十歳そこそこで自分の曲を歌い始めた日から、ずっと止めずにここまで来ました。
それを誇りには思わないけれど、そんな自分の事がなんだかんだ好きです。そして、それを好きと言ってくれる人が好きです。
普段から考えていても、なかなか言えないけれど。
僕が生きていくために、これからもよろしくお願いします。

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