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日本一周 京都・滋賀編

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日本一細かい京都・滋賀旅行の記録。
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#メタブリブリチャチャケッケ

【日本一周 京都・滋賀編8】 豊臣の慢心と滅亡:方広寺

 尾道の”自分の運転スキルが未熟ながら彼女とドライブしたら車内の空気が死んだ“話を聞きながら、血天井や俵屋宗達の白象図杉戸絵で有名な養源院を目指していたのだが、それと思って入った場所には絵のありそうな気配がなかった。  おかしいと思って入り口を確認すると、そこには「法住寺」とあり、どうやら隣のお寺に入ってしまっていたようだった。これはついうっかりと頭をかきつつ、「それにしても、あんなに注意していたのにどうして見過ごしてしまったのだろう?」と不思議に思って歩いていると、案の定

【日本一周 京都・滋賀編11】 国立博物館制覇を目指して

・国立博物館制覇を目指して  明石の提案で急遽、京都国立博物館に行くことになった。タイトな旅程を組んでいたはずだが、ここまで巻きで進んできたおかげで、テキパキ行動すれば十分周れると判断したのである。  「日本三景」、「日本三大ガッカリ名所」などなど、何かしらの括りを見つけると制覇したくなる我々である。ここは東京、京都、奈良、九州からなる「国立博物館」の一角を担う地であり、今後の予定からして、制覇の難易度も易しめであるため、見学することになった。  東京国立博物館は学生証

【日本一周 京都・滋賀編12】 脱力銀閣寺ぃ~

・疲労の色も見えない  次はいよいよ初日最後の目的地である銀閣寺。京博からだと50分近くバスに揺られることになるため、ゴールデンスランバーを堪能するつもりだった。しかし、その願いはむなしく水泡に帰した。  後ろの席に大学生らしき女子二人組がやってきて、「最近韓国ドラマばっかり見てるわー」と女子大生の雛形のような会話をし始めた。さらに、「そのせいで二外(大学生の履修する第二外国語の略)の中国語よりも、韓国語の方がわかるかも」とこれまた定型的なオチをつけている。しかし、常識の

【日本一周 京都・滋賀編13】 京都の激安宿と昔ながらの銭湯

 銀閣寺を後にした我々は、ようやくこの旅行の拠点となる「はる家 梅小路」にやってきた。僕は咋夏に京都を訪れたときに宿泊した以来だったが、相変わらず清潔で、値段も驚くほど安い(大人一人二泊で3,500円)。図書室は充実、ドリンクサービスまである最高の宿である。もっとも、フロントなるものは存在しないため、ポストにて暗証番号を受け取るという防犯意識0のチェックインをする必要がある。部屋は前回と同じ図書室棟の二階を予約していた。久々の図書室に立ち入ると、夏と同じ従業員のお姉さんが清掃

【日本一周 京都・滋賀篇17】 天龍寺の拝観料、俺たちにはちとお高いぜ

・内容に見合う価格設定  7時。アラームに起こされて寝ぼけ眼をこする。30分後に出発する予定なので、テキパキ準備を整えないと遅刻してしまう。昨夜は日付が変わるころには就寝したはずだが、それでも疲労は取りきれていないようで、体に気怠さが残っている。  ふと、明石に視線を向けると、未だ夢の中にいるようだ。じゃあもう少し寝ててもいいか。無理に起こすのも悪いし、自分もまだ寝てたいし。  こうして40分も遅れて宿を発った。  本日一発目は天龍寺。駿台の日本史講師から聞いた話だが