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そしてわたしは馬になった

新年明けましておめでとうございます!

2020年、元旦。念願の馬になりました。うへへ。

昨年は大変お世話になりました。

関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。

元号も平成から令和へと変わり、令和元年は世の中も、そして自分自身にとっても激動の年であったような気がします。

まず、私事ですが、長年のライフワークであった仕事にピリオドを打ちました。

子供の頃からの夢でもあった大切な仕事でした。

11年前に、記者としてマスコミ業界に入ってから、幸せなこともありましたが、大変だったこと、辛いことの方が多かったような気がします。

それでも続けてこられたのは、周りの皆様のおかげでもあり、執念やプライド、意地でもあり、またそれ以上に「この仕事が好き」という大きな情熱を持ち続ける事ができたことにほかなりません。

来年以降(もしかしたら多少は縮小するかもしれませんが)も、問題がない限りは、Webやラジオなどでの活動は続けていきます。

ですので「完全に辞めます」というには語弊があります。

少しだけ補足を兼ねて説明をさせて頂きます。


まず大前提として把握して頂きたい事は

私にとっての「仕事」とは、社会貢献に繋がることでなくてはならないということ。

そして、私は日本競馬を愛し、競馬に育ててもらったという気持ちと、恩返しをしたいという気持ちを生涯持ち続けていくということです。


大きな理由としては以下の4点です

①収入が低すぎること

②発言に制限があったこと

③各種ハラスメント

④長年のストーカー問題


まず、1つめ。

収入の問題に関しては、実は、さほど大きな問題ではありません。収入は他で充分工面できます。

元々、低賃金の仕事だった事を理解した上で入りましたし、正直、好きな事なのでお金に関しては安かろうが高かろうが別段気にしていませんでした。

無償の仕事もたくさんしましたし、騙された事もありますが、報酬によって手を抜くようなこともありませんでした。(騙されたときは大半はお金で解決してもらいました。泣き寝入りは絶対にしませんでした)

ですが、ここ近年になって、あまり質の良くないものが入ってくるようになりました。

副業感覚でお小遣い程度を稼ぐような仕事に、私が長年勉強してきたことを、ほぼ無償に近い形で放出しなくてはならないことに疑問を感じてしまいました。

また、大半のお仕事はギャンブルに関するものばかり。

「本当に日本競馬に貢献できているのだろうか?」

「この業界にいても人を幸せにする事ができないのではないか?」という問いかけの答えを自分なりに見つけてしまったような気がします。


2つめは、発言に制限がかかっていたということ。

発言だけではなく、行動や交友関係にも厳しい制限がありました。

「競馬法」という法律の下で行われている競技ですので、日頃から厳守していました。

そんな事を全く知らず、また知ろうともせず、守る気もない、何でもありな一部の人付き合いに疲れてしまいました。


3つめの各種ハラスメントに関しては、今は言及するつもりはありません。

主にパワハラ、セクハラの類です。

これも男性社会という事で、最初から覚悟の上で入りました。

これに関して掘り下げても、誰も得しないような気もするし、自分の傷を広げるだけ(でもマスコミはこういう話題大好きですよね)

性生活を探られたり、性的被害を受けることは、何年経っても慣れることはありませんでした。


4つめが1番大きな原因です。

先述のハラスメントにも通ずるものがあるのですが、今までの人生で国内に限らず、外国でもこういった付き纏い被害に遭う事が非常に多いのです。

今まで生きてきた中の80%くらい、こういうものに悩まされていました。

警察に相談する度に、家族や友人、そして仕事先にも迷惑をかけているという、居た堪れない気持ちになります。

何よりも厄介な事は、加害者側が「ストーカーをしている」という意識を全く持っていないというケースが100%でした。健常者でも、そうでない場合でもです。

自宅の防犯カメラに映っていたり、明らかに名誉を傷つけたり、私の仕事を妨げる目的で誹謗中傷を各所に送りつけられるなどの被害を、「ただの私の被害妄想」として片付けるには無理があります。

私に何か問題があるのでは、と悩んだ事もあったのですが

「優しくされたから行けると思った」

「弱そうだった」

「自分に気があると思った」

というような身勝手な理由ばかりです。


こんなことで人に優しくするのをやめたくありませんし、わざわざ好きでもないものを纏ったり、見た目を変えたくもないのです。

あと、行けると思った、って、失礼にも程があるなw

また愛想をよく振る舞ったことで「勘違いさせた方が悪い!」と怒る人の多さに、恐怖さえ感じています。やる方が悪いはずなのに。

昨今、ようやく法も改訂されてきて、様々なサポートを受けられるようになりました。安心して暮らせる日が来ればいいなと思います。

ということで、私の夢は人災によって幕を閉じますが、ここがゴールではないので心配しないでください(^^)



今回、仕事を辞めたことで4つのメリットができました。

①技術や知識を安売りしなくてすむ

②発言や交友関係の制限がなくなる

③私への苦情をどこにも出せなくなる

④対人恐怖、自尊心の回復の時間が取れる

そして、専門分野のみで仕事をする必要がなくなったので、仕事も増えました。

この数年間は、語学を取得するために奮闘していました。DELF(フランス語学力資格試験)を受験したり、実際に現地に赴き苦戦しながらもやってきました。

軽い気持ちで始めたので「私は何のために勉強しているのだろう?」と現実逃避する事もありましたが、ようやく「この為にやってきたのでは?」という出来事が訪れました。

今は与えられた仕事、そして自分の作るべきものとしっかり向き合って、世の中に還元していきたいと思います。

最後に、長年応援してくださった方の望むような姿を見せられなかったことを申し訳なく思っています。本当にごめんなさい。

私は日本の競馬を愛しています。

今後、私が知る事柄が日本競馬の発展になるのであれば公表しますし、そうでなければしません。

古い体質を変えていくのは難しく、また変えれば良いというものでもないのかもしれません。

表向きの私は、まだ人気商売としての仕事もありますが、それでも発言の制限が無くなったという事は、とても心強い武器になると信じています。

noteの私は、ただの馬なので、人間の言葉は届きません。

見たまま、感じたままの心の声を綴っていきたいと思います。

それでは、また!




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