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ぜんぶTのせいだ。

「忘れられないあの試合」で真っ先に思い浮かぶのは、2021年9月30日、本拠地でのオリックス戦。

9回に3ランを食らって逆転負け。ホームの首位攻防戦で3連敗。2位とのゲーム差を溶かしきり、翌日逆転を許すとそのまま追いつくことはなかった。

この試合は、現地観戦をしたわけではない。仕事が終わらなかったので、残業しながら試合を見ていた。在宅勤務のいいところだ。

8回表に追い付かれたが、すぐ突き放して2点差。9回は守護神・益田。開幕当初の不調はどうしたものかと思ったが、すっかり調子を取り戻していた。"試合の流れを考えても、これは勝ちでしょ"と、ランニングに出掛けた。

1時間弱のランニングを終えると、スマホにスポナビの速報通知が届いていた。3-4。もちろん驚きはしたが、どこか納得感もあった。

負けそうな気がした、とかそういうことではない。年に数試合、こういう奇跡の大逆転みたいなことは起こる。アメトークでも紹介されるような試合。フラッシュバックしてしまうやつだ。

益田で打たれたら仕方ないし、もしこの試合をものにしていたら...というのは、何度考えたって"たられば"にすぎない。

だから、"自分が最後まで見ていたら..."とも思わない。前日は球場に行ったけど、ボロ負けだった。うぬぼれちゃいけない。僕らに与えられた選択肢は、"いま受け入れる"か、"あとで受け入れる"かしかない。

結局、「忘れられないあの試合」のまま新シーズンの開幕を迎えることになる。'70年以来だとかいうリーグ優勝を果たしたって、Tから始まるあの打者を完璧に抑え込んだって、もしかしたらもうそれは変わらないのかもしれない。

#忘れられないあの試合
#ライズTOKYO
@yuhei_ymgch



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