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話題の「滴滴順風車」がサービス再開

2019年11 月20 日、ハルビン、太原、石家荘、常州、沈陽、北京、南通の中国7都市において、滴滴順風車(中国大手配車アプリ「滴滴出行」における相乗りサービス)が再開されることが発表されました。
同サービスは、2018年8月にその提供が停止されていましたが、その原因は、女性客が運転手にレイプ・殺害されたという事件が数度発生したことで、中国国内で大きな注目を浴びたことにあります。
今回のサービス再開は、サービス停止から約1年3か月ぶりの再開になり、多くの関心を集めました。サービスの改善には、信頼できない人物のスクリーニング機能の導入、第三者の信用情報機構との連携強化、ドライバー審査の基準の引き上げ等があります。
新サービスの試運転にあたっては、女性客について、利用時間を5:00~20:00の間としたり、利用範囲を市内短距離(50km以内)にするなど、新サービスの利用を限定するルールも導入され、女性差別ではないかと議論を引き起こしました。中国国民の間にも賛否両論の声があり、今後のサービスルールの行方にも影響すると思われます。実際、現在のルールは最終案ではなく、社会からのフィードバックを聞いてから調整していく方針が示されています。