指す将順位戦S級2回戦 しゅんたにすたさん戦

お久しぶりの指す将順位戦振り返りnoteです。2回戦のしゅんたにすたさん戦です。
それにしても6月23日の対局の振り返り記事が投稿されるのが8月15日ってなかなかの先延ばしぶりですね。まあでも書いただけえらいとします。

今回のお相手はしゅんたにすたさん。前情報は「めっちゃつよい!!」のみです。一応棋譜検索してみたりもしたんですが、居飛車も振り飛車もやっていて実戦で何をやってこられるかもわかりませんでした。ただ、S級に居るとこういう「めっちゃつよい!!」人と指せるんですね。残留を目指すモチベーションにもなるというものです。

という感じで対局開始。

戦型はいつもの一手損角換わり


かと思いきや陽動振り飛車に変化されました

戦型は対陽動振り飛車の対抗型(?)に。ちなみに▲8八飛に△4五角は▲3六角で失敗です。3八銀~2七銀の時点で「そういう感じか~」とは思ったので飛車を振ってきたのを見てびっくりということはありませんでしたが、実際どう指せば良いのかは分からないのでそういう意味では困りました。


銀矢倉まで囲う

実戦は玉を堅く囲う方針で銀矢倉を完成させました。▲6六銀に△4三銀と引くのは部分的には対右玉である手で、図から▲5五銀には△5四歩▲6四銀△4二角で銀を取ることができます。
本譜はこの後▲9六歩△5四ふという進行でじりじりした展開に。

6五銀には6四歩で銀が取れる

お互い固め合ってからは千日手含みの手待ちなどを交えて小競り合いが始まり、図は▲6六銀の桂取りに6四の角を引いて備えたという局面。以下▲6四歩△同飛▲7五銀に△5七桂成!が好手で、そこからさらに▲6四銀△4七成桂という取り合いに進みました。評価値的には五分のようですが先に相手の囲い金を剝がすことができ、駒割りもほぼ互角(飛桂vs金銀)ということで実戦的にはややペースとなりました。

その後は相手の囲いに上手く食らいつくことができて形勢が好転。優勢な局面をどうやって勝ち切るかという感じにはなったものの、そうなってからの終盤力が違いすぎました。


6四の角を取ってきた局面。

図は相手が角を抜いて粘る姿勢を見せてきた局面。竜の力が強く、4~5筋に逃げられると寄せが難しくなると踏んで△5七金と封鎖。対して▲7五角は嫌な手。もともと金取りですし、下手に竜を触ると開き王手を食ってしまいます。
実はこの▲6四飛成の局面、最善手は△4二金打らしいのですが、それはちょっと自分には到底指せない手でした。思い浮かびもしませんでしたが、棋風によってはすぐ浮かぶという人もいるのかもしれませんね。

実戦は△5七金▲7五角に△4七金打▲同銀△4八銀▲2八玉△4七金と進みました。

迫っているようだが

順調に寄せていっているようですが、ここで▲6七竜と引かれる手を見落としていました。竜を動かす場所を6一と6二しか読んでおらず、竜を受けのほうに使ってくる手が全く見えていませんでした。
これが痛恨で、以下△2二玉もまた悪手。一回△6四歩も打たなければいけませんでした。一回6四で角の効きを止めておくとこちらの玉の安定度も全然違いますね。この「駒をボロボロ取られる」+「相手の角の効きが通りっぱなし」のコンビネーションパンチにより後々▲2五桂と打たれていきなり詰めろになっているようではダメすぎました。
これによってソフト的にも2000点良かったのが500点くらいまで戻っています。この後も難しい手順を続ければそのくらいの有利は維持できていたようですが、流石に指しきれず、最後は端攻めしたのを綺麗に逆用されて詰まされ、逆転負けとなってしまいました。
詰みは良い感じに読みの練習になりそうな気がするので一応その図を載せておきます。

結構分岐あって書くのも面倒なので答えが気になるな~って人は大阪棋譜で検索してください

これでS級2局終わって1勝1敗。この将棋の逆転負けは残念でしたが、まあでも相手のほうが終盤が強かったなという印象で、しょうがないかという気持ちもあります。明らかに格上の人と良い勝負ができたなというのもあって、全体的には楽しく指せたので良かったです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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