指す将順位戦8thをまとめて振り返る回

とうとう自戦記も2局しか続かないようになり、諦めてまとめて振り返ることにしました。あまりの怠惰ぶりに我ながら驚かされますが、書いてるだけえらいような気もしてきます。まとめて振り返るのってどうやるのか分かりませんが、とりあえず3回戦以降の対局を1局につき図面1枚くらいで適当に書いていきます。1~2局目については前のnoteに書いているので良ければ見てください。

3回戦 KIDさん戦(負け)

KIDさんは一度A1に参加していた時もこれまでのS級でも安定して沢山勝っている強敵。個人的には作戦の幅が広くて羨ましいです。

戦型は金無双急戦vs四間飛車

こちらが3筋から仕掛けたのに対して6五歩~6四角の構想で上手く対応されて図は既にちょっと自信がない感じですが、ここではまだ▲3四歩とじっと打っておくんでした。本譜は▲3三歩と直接叩いてしまったため△同飛~△6三飛と活用されてしまい、以下は良いところなく負け。

4回戦  トミエルさん戦(負け)

トミエルさんはA1で何度か対局していて戦績は互角のはずですが、中飛車党なのでそれだけで嫌な相手です。前期一緒にS級に昇級しました。

戦型は中飛車vs5筋に飛車回って逆襲してみようとするこれ↓

この対局が行われたころ、あまりにも対中飛車で負けてまくっていて何の作戦にも良いイメージがなかったため、普段やらない奇策(?)の△5二飛と回って逆襲を狙う図のような作戦を採用したのですが、感想戦やお相手のnoteの感じからすると「たまに見るけど後手を持って具体的に良くするのは難しいイメージで、そんなに嫌ではない」という感じのようです。実際こちらはなかなかよくできず、経験値の差もあってじわじわ苦しくなって良いところなく負け。

5回戦 ひまわりさん戦(負け)

ひまわりさんはリアルでも交流のある方で、高校時代は雲の上レベルの格上だったのが今ではワンチャンはあるぐらいの格上という感じになってきていてそれだけで自分の成長を感じます。

戦型は早繰り銀-一手損角換わり

図は上手く攻め込まれてしまっており、既に後手が苦しいですが、ここではまだしも△2三歩など受けて粘り強くいくべきでした。本譜は△3五角と打ちましたが、これが▲2二龍を軽視した悪手。何を合駒しても▲3三歩が激痛すぎます。以下は多少粘ったものの冷静に指されて良いところなく負け。

6回戦 メニ―エンジョイさん戦(勝ち)

メニ―エンジョイさんは関東の強い高校生の方らしく、初参加というのもあってよく分からない部分も多いものの、リーグの戦績的にここを落とすと厳しい感じもあったので気を引き締めて臨みました。

戦型は角換わり右玉に対して銀矢倉で迎え撃つ形

この対局はかなり山あり谷ありの熱戦で、どこを振り返ったら良いか分からないのでソフトと検討してびっくりしたことだけ共有するとします。図は先手が▲5三とと迫ってきたところ。6八、6九の金を相手にしないように△1五歩としましたが、これが評価値を1500点ほど下げる悪手だったようです。実際▲4二歩成からの攻めが案外厳しいのでパスに近い手になってしまっていました。
では何を指せば良いのかというと、ここで△1七銀!▲同香△2七歩という攻めで後手が1700点ほど良いみたいです。流石に指せる気しない推奨手順だったのであんまり検討していませんが、「そんな手あるんだ…」とはなりました。
まあただ△1五歩でもほんのり良し。以下は一生懸命受けに回り続け、204手かけて勝ち。

7回戦  Ryoさん戦(勝ち)

Ryoさんは大学生の方で、着実に棋力を伸ばされている印象があります。レート的にはまだギリギリ格上にいると思うので、追い抜かれないよう頑張りたいところ。

戦型は角換わり早繰り銀vs一手損角換わり

ひまわりさん戦の逆を持つような戦型に。
図をはじめとしてこの辺の駒組を進めていた段階で▲3五銀と打つのが良い手だったようです。銀交換になったとしても効果が薄いのかなと思っていましたが、歩を手持ちにするのが大きかったとのこと。難しい。
本譜は見送り続け、玉頭方面から開戦した後も見落としで悪くなりそうな場面がありましたが、こちらの手が分かりやすかったのが実戦的には良く、それが幸いして勝ったような感じでした。

8回戦 くらげちゃんさん戦

「~ちゃんさん」ってウケますよね。指す将名人の方で、いつも穴熊にすべてを引き付けてグチャグチャの混戦に持ち込み、ぐちゃぐちゃの混戦になれば毎回勝利しているようなイメージです。

戦型は対角交換振り穴

この将棋も山あり谷ありといった感じでどこを振り返ればよいのか分かりませんが、ソフトで検討して感心したのはここで銀取りを放置して▲6九玉という手があるらしいことです。以下△8六歩▲5八玉とこちらに脱出して、なるほどこれは銀を見捨てた回がありそうです。対局中は▲9七銀△6五桂以下の攻めをどう受け止めるかばかり考えていたので浮かびませんでした。
この後も一生懸命受けてちょっとしたチャンスは来ていたようですが掴めず負け。ただまあ実戦的には穴熊が遠すぎて厳しかったかな、という気がします。悔しいのは200手いかなかったことでしょうか。最終盤でもうちょっとうまく粘れれば行けそうでしたが…。

9回戦 Mr.将棋さん戦(不戦勝)

どうでもいい話ですが、最近この方と思われるアカウントに将棋ウォーズの3切れで遭遇しました。結果はまぁ…。

10回戦 こくえんさん戦(勝ち)

こくえんさんはおそらく(?)大学将棋界の方。学生王座戦とか出るのですかね?応援しています。

戦型は角換わり相早繰り銀

この図で△8六歩の対応が分かりませんでしたが、ソフトによれば以下▲7四歩△8七歩成▲7三歩成△同金▲7九金の進行は互角らしいです。まあ確かに今見れば互角そうではありますが、8筋突破はされるので嫌なところもありますね。本譜は△8四飛と受けてきたため、▲7四歩△同飛▲8五桂で駒得出来る形になって好転。以下は結構手堅く勝ち切れたのではないかなと思っています。

11回戦 Takanoさん戦(勝ち)

Takanoさんは大学生の方で、大学大会でもアマ大会でも代表を取って全国大会に出ている実績のある方です。俺もアマ名人戦出れそうだったのにな~(県大会準優勝並感)(決勝めっちゃ大逆転負けだったの泣ける)。

戦型は角換わり腰掛銀

図から△6五歩▲5五歩△4三銀▲6五歩△同桂▲8八銀に△8六歩▲同歩△3五歩といった調子で攻めていきました。これが良い判断だったようで、形勢も好転しました。ただ、中終盤では互いの玉の距離感を図り切れないまま相手の勝負手を誘発するような指し方をしてしまい、最後はたまたま耐えていたような感触でした。もう少し冷静な勝ち切り方を覚えたいところ。


最終結果

指す将順位戦8th 最終結果は6勝5敗で5位でした。途中辞退されたMr.将棋さんはやれば負けてそうな相手ですし、そうなれば5勝6敗で7位とかそのくらいになってそうなところではありますが、とりあえず6勝5敗の5位です。始まる前の目標は「まあ志は高く8-3くらいを目指すけど、現実的な目標は勝ち越しだな」という感じだったので、ギリギリ目標達成ですね。
完走した感想…みたいなのはまたそのうち書ければ良いなと思っていますが、めんどくさがって書かない可能性もまあまああるので期待しないで待っててください。


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