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【白石優雅】FX初心者のための勝てるFXガイド


FXとは

FXとは英語の「Foreign Exchange」の略称。日本語では「外国為替証拠金取引」と難しい名前ですが、要は「通貨の動きを予測してトレードを行う投資商品」です。


よくニュースで「今日の外国為替市場の値動きは……10銭安」といった言葉を耳にするでしょう。日々、為替は国の経済状況などを加味して値動いています。


FXではさまざまな国のニュースや経済指標を見て、テクニカル分析を行って取引ができます。


人気の投資対象としては米ドルやユーロなどがあります。

特徴1 レバレッジで少額投資

FXは、日本語で「外国為替証拠金取引」というように証拠金を差し入れて取引を行う証拠金取引となっています。この、証拠金による少額投資を可能にしている仕組みのことをレバレッジと言います。


◆レバレッジとは


レバレッジとは直訳では「てこ」のことです。FXの世界では、てこを使うと小さな力で大きなものが動かせるように、実際に取引する金額より少ない資金を証拠金として差し入れて、その証拠金を担保に大きな資金を取引できる仕組みのことを言います。レバレッジ25倍の場合、約25分の1の金額を証拠金として差し入れれば取引を開始できます。具体的に金額を当てはめて考えると、本来なら1ドル取引するのに100円~120円程度の資金が必要になりますが、レバレッジ25倍なら4~5円の証拠金で取引することができます。レバレッジを使えば投資資金が5,000円でも1千ドル程度の取引が行えるので1日に1円値動きがあるかどうかの為替市場でも利益に期待できます。


◆レバレッジ25倍で1万ドル取引する場合の例


ここで、レバレッジ25倍で1万ドル取引する場合証拠金はいくらになるのか、1ドル100円と仮定して計算してみましょう。
取引額
⇒ 100円×1万通貨=1,000,000円
証拠金(担保)
⇒ 1,000,000円÷25倍=40,000円
つまり、4万円を証拠金として差し入れて100万円の取引分の取引をすることができます。では、1ドル円100円の時に1万ドルを購入した場合、1円の値上がりでいくらの利益が発生するのでしょうか。
銀行預金の場合
レバレッジ1倍 ⇒ 100万円の預金で1万円の利益
FXの場合
レバレッジ25倍 ⇒ 4万円の投資資金で1万円の利益
※手数料やスワップ損益等により実際の利益は異なる場合がございます。また、売りから取引を開始した場合は1万円の損失となります。
実際の証拠金額は、各FX会社が計算して算出していますのでピッタリ25倍にはなっていませんが、だいたい似たような額になっています。

◆レバレッジの怖いところ


よく「FXは危険」や「FXで資産を失った」との記事を目にするかもしれません。大概が、レバレッジを高めて無茶な取引をしたのが理由です。先ほどの取引例のように、本来100万円する1万ドルを4万円で取引できると考えるととてもお得ですが、足りない960,000円分を借りているのです。万が一、ドル円の価値が0円になったら残りの960,000円分は不足金となりますので、そこは覚えておいてくださいね。
レバレッジは高いほど証拠金が少額になり資金効率が上がっていきます。一方で証拠金が少額になるということは、値動きによって発生し得る損益が大きくなるということです。儲けやすい分、損失も発生しやすくなります。日本では、投資家保護の観点からFXのレバレッジは最大でも25倍までという決まりができました。これによってFXで自己破産するようなパターンは激減しましたが、現物の株式等と違い少しの値動きで大きな損失が発生し得る仕組みは変わっていませんのでよく考えて取引しましょう。

特徴2 取引時間は平日24時間

東京証券取引所を介す株式取引等では日中の15時で取引が終わってしまいますが、FXでは平日ならほぼ24時間取引することができます。それぞれのFX会社によって、途中10分〜1時間ほど日替わり処理のため取引できない時間もありますのでそこは事前に確認しましょう。 また、多くのFX会社が海外カレンダーを採用していますので日本の祝日も取引可能です。逆に、アメリカの祝日は取引がお休みになることもありますので、お知らせなどでチェックしましょう。


◆時間帯ごとの特徴を覚えておくと有利!?


平日はずっと値動きのある為替市場ですが、やはり時間帯によって値動きに特徴があります。為替の3大市場は、東京、ロンドン、ニューヨークです。東京時間は比較的落ち着いた値動きとなっており、取引額はロンドンが最大となっています。それぞれの時間帯ごとの値動きの特徴を知っておきましょう。時間帯ごとの特徴は、「FXの取引時間」にて詳しく説明しています。

特徴3 利益を狙う2通りの手段

例えば……。「1ドル=100円」のときに10万円で1,000ドル買います。円安で「1ドル=110円」になったら、手持ちの1,000ドルは11万円に交換できるので、1万円の利益になります。逆に円高で「1ドル=90円」になったら、手持ちの1,000ドルは9万円になり、1万円損をします。このように異なる2国間の通貨を取引して、為替レートの差額を狙って儲けようとするのがFXの基本です。


◆FXは為替差益で儲けるのが基本


為替の値動きによって得る利益を「為替差益」といいます。「安く買って、高く売る」、「高いところで売って、安いところで買い戻す」が基本となります。1万通貨の取引で、1円の値幅を取った時の利益は1万円です。例えば、100円の時に1万通貨買って、101円の時に売れば利益1万円となります。
また、FXでは売りからでも入ることができるので、先に100円で売って、99円で買い戻して値幅を1円取っても利益1万円になります。
ちなみに、アベノミクス相場ではドル円は1年間で20円ほどの上昇がありました。2012年の11月半ばにドル円を80円で購入して、2013年5月に100円で売却するとどのくらいのパフォーマンスなのか計算してみましょう。ドル円が80円の時に1万ドルの購入に必要な金額は3万2千円。それが5月には100円になっていましたので、利益額は20万円になります。100円ー80円=20円(為替差益)3万2千円が、たった5ヶ月で23万2千円にまで増えたことになります。パフォーマンスはなんと625%です!!なかなか凄い金額ですよね。
「円安に行くか」「円高に行くか」を予想しながら、レバレッジをかけて取引するのがFXの基本になります。


◆スワップという金利差が発生する


FXにはもう一つの儲け方があります。それは「スワップ」と呼ばれる金利差を受け取れるようにポジションを保有することです。
金利の異なる2つの通貨を売買する場合、2つの国で金利差が発生します。FXでは、この金利差を日割りしたものを受け取る、または支払うことになります。
日本でも銀行にお金を預けると、少額ですが利息が付きます。1万円を預けて数円にしかならないという悲しい状況ですが、世界各国の金利は日本より高いところがほとんどです。高金利の国はオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、トルコ等が有名です。オーストラリアドル円を1万通貨購入すると、FX会社によっては毎日70円程度のスワップを受け取れます。つまり、10日間保有すれば為替差益を除くと、スワップは700円ほどになります。1年で換算すると、25,550円です。
ただし、スワップを目的にして高金利通貨を買うには注意が必要です。なぜなら、得るスワップよりも、為替の値動きが激しくて為替差損の方で損をする可能性も十分にあるからです。また、スワップは日々変動があるので実際は毎日同じ額を受け取れる訳ではありません。高金利通貨を買いで保有している場合でも、稀にマイナスに転じることがあるので注意しましょう。

◆FXの歴史は意外と長い!

以前の外国為替取引には、外国為替公認銀行と行うという制限がありました。その制限が1998年の法改正によって撤廃され自由化されたことで、「FX」という投資商品が生まれました。
ですが、FX誕生当初は悪質な業者も多く、痛い目にあってしまう投資家も少なくありませんでした。 そこで、2005年に行われたのが金融先物取引法の改正です。この改正によって、FX会社は金融庁の審査を経て登録しなければ業務できないようになり、今では悪質な業者は激減しました。 その後も、2010年には全信託保全の義務化や、ロスカット・ルールの整備・尊寿の義務付けなど投資家を守る制度が次々に制定され、FX会社の質が改善されていきました。
現在ではFXは非常にたくさんの方に親しまれている金融商品になっています。

まとめ


近年のFXは法が整備され、以前より安心して始めやすい投資商品となりました。少額でできることや、夜間でも取引きできることから株式よりも若い年代に人気があるようです。 魅力の多いFXですが、一方で投資商品なりのリスクももちろんあります。現物の株式と違いハイリスクハイリターンを狙った投資商品ですので、シッカリと資金管理し、損切りの考え方を学んだり、取引する通貨の流動性に注意したりしながら取引しましょう。








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