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だいじょうぶじゃない、って言える相手がいるなんて、きっととてもしあわせなことなんだろうな…
私はいつでも独りで居る。そうして、独りで居るときの私の姿が、いちばん美しいのだと信じてい…
嫌なやつだなあ。本や映画の感想を意気揚々と話す人間はろくなやつがいない。
「寒い」という形容詞は美しい。寒さを得るためなら、どんな犠牲を払ったっていいとさえ思う。…
失恋させてくれた人というのは、恩人のひとりなのではないか。
「おいしい」もいいけれど「おいしいね」はもっといい。 「あなたもよろこぶこと」が「わたし…
買えないものをじっくり見たり、それについて すっごく詳しくなったりするのって若い時代の特権です。 買えないものがあることって、すごく大事な気がする。 自分のものにはなってくれない、すばらしいもの。 それが与えてくれるものって、すっごく大きいんです。
生きていくうえで、 なにより大事なことは、 名付けようのないものに 興味を持つこと。 こど…
肉体以外にほしいものがないからといって、それは責められることなのだろうか。肉体はそれほど…
リモコンを手に取りテレビに向けると、画面の向こうではインタビューを受ける小学生が大好きな…
不器用ながらも化粧を終えて、テレビに目をやるとまだいつもの家を出る時間まで七分もあった。…
「…… 私、自分の顔を武器だと思ってるから。」 ( 主人公の友人の言葉 )
愛なんてこの世にないとは言わないけれど、愛を美しいとかすばらしいとか言っちゃっているのは…
おそらく僕らはみんな、それぞれの世代の空気を吸い込み、その固有の重力を背負って生きていくしかないのだろう。そしてその枠組みの傾向の中で成長していくしかないのだろう。良い悪いではなく、それが自然の成りたちなのだ。ちょうど今の若い世代の人々が、親たちの世代の神経をこまめに苛立たせ続けているのと同じように。