教壇から見えてしまう光景
以前、教える仕事をしていた。私はたっぷり時間をかけてじっくり教材を作り、退屈な授業にならないよう精いっぱい工夫を凝らしていたので、大半の生徒たちが真剣に、時に愉しそうに、こちらに目と耳を向けてくれると嬉しかった。
気になったのは、それ以外の生徒たち。教室には 30 人以上いるから、自分は見られていないだろう、見つからないだろう、と思っていたのだろう。( 私がナメられていただけかもしれない。)
ゆらゆらと舟をこいでいる子。すでに睡魔に屈して真下を向いている子。心ここにあらず