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フロランタン シルブプレ

「フロランタンみたいなケーキ」

妻が子供に用意したコンビニお菓子

みたいなと言われてもそもそもフロランタンを知らないんだから何にも響かない。

フロランタンで画像検索してみるとたくさん出てきますがわざわざ「みたいなケーキ」と命名するならば定義上フロランタンと呼べない致命的欠陥があるのか?

第三のビールなら酒税回避の目的があるし、まさかフロランタンに税金はかからないだろうから謎の名付けである。コンビニの卵サンドは黄身が入ってないってくらいの秘密があるのかな?

余談はともかくフランス語っぽい音である。
案の定フランスのお菓子。

フロランタン
florentin

辞書を引くと直訳は
「フィレンチェの」って意味だという。

イタリアのフィレンチェはフランスではFlorence と呼ばれる。ちなみに英語も同じ綴り。
FlorenceのってのがFlorentin

じゃあなんでフィレンチェが出てくるの?
由来が面白い。
wikiによると

フィレンチェのメディチ家出身の王妃がフランスのアンリ2世に嫁いだ時に伝えたと。

じゃあフランス語の説明をみてみよう。

最近のお楽しみはwikipedia での言語別解説比べです。

言葉ごとに説明の視点がぜんぜん違うから面白い。

でもね。フロランタンのフランス語wikiは面白くない。

La pâtisserie fut inventée par un maître pâtissier.

「このお菓子はマスターパティシエによって考案された。」

説明になってねえぞ。

王妃の話はどこいった?
このフィレンチェのカトリーヌさんはアンリ2世に嫁いだとあります。アンリ2世にとんでみるとこの王様にはずっと愛人がいたそうである。異国の地でひとりぼっちのカトリーヌ王妃は美味しいお菓子で自分をなぐさめさんだろうね。

「バアヤ、フロランタン、シルブプレ」

ひとかけらを口にはこんだ彼女の目にはひとすじの涙が。

以上

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