見出し画像

間違いなく今年一番のYouTube動画を見つけた

思いのほか書き始めると動画に対する愛がより深まって
長くなってしまったので、初めて目次を付けました。

眠れなくなった

その日は夜中12時過ぎに布団に入った。
月曜日でなかなか仕事モードになれず
昼間集中して業務にあたらなかったせいで2時間近く残業してしまい、
月曜日とは思えないほど疲れていた。

絶対によくないと分かりながらも
スマホで漫画を読んだり動画を見たりして
眠くなったら寝てしまおうという毎日を送っており、
いつも通りYouTubeを開いた。

youtuberかお笑い芸人の動画をよく見る。
旅行や料理の動画も見るが、寝る前はいい意味でくだらないゆるゆる動画。
最近の鉄板は東海オンエアと霜降り明星とラランド。


いつも通りスーッとスクロールして見つけた
ラランドのニシダさんがやっているうんこチャンネルを開いた。


この時点で1時近く。

その中で再生したのは、
たしかお昼ご飯を食べながら喋る動画だったと思う。
その中で【ニシダ更生プログラム】の動画への反響の話題になり、
「そういえば見てなかったな、見てみようかな。」
と思った。


これがいけなかった。
そこから私は1時間半近く寝ることができなかった。


私を魅了するラランドのお二人

(失礼ながら敬称略で書いていきます!)
簡単にラランドの説明をさせていただくと、
大学のお笑いサークル時代に出会った
サーヤ(ボケ)とニシダ(ツッコミ)のコンビ。
大学お笑いの大会で優勝した経験もあるコンビで、
M-1グランプリでは最高で準決勝にも進出している。

サーヤは大学卒業後広告会社で働いた経験もあり、
お笑い以外に音楽活動もされている多彩な女性。
そして現在は事務所の社長である。

それに対してニシダは浪人・留年・2回の退学を経て最終学歴高卒。
彼女がいながらもマッチングアプリで常に出会いを探している。
本人も自覚しているが、所謂「くず」である。

ニシダのくずエピソードはたくさんあるが、
例えば、仕事の時間に何度も遅刻をしてきたり、準備するように言われていることをやらなかったり、平気で嘘をついたりする。

そんな一見対照的に見える二人だが、
不思議とキャラクターがマッチしているところもあり、
クセになっている人も多いのではないか。
ちなみに私はニシダと同い年。

その他いろいろと知りたい方はこちらからどうぞ。

だが、今回紹介する【ニシダ更生プログラム】では、
そんなニシダの態度に危機感を感じたサーヤが
仕事で関わっている方がニシダに対してどう思っているのかを
率直に聞いてみたいということで行われた企画。

こんなに怒られることある?

※ネタバレを含むので、見ていない方はこちらからどうぞ

ラジオのディレクターや番組関係者をはじめ、
マネージャーやYouTubeの作家などにインタビューをしており、
仕事の関係者がニシダに思うこと、課題点、伝えたいことをぶつけていく。
それをニシダは、シアターでたった一人、観るのだ。

ラランドのラジオ番組だけでなく、ラジオ局自体の大手スポンサーへ
取材に行く仕事に遅刻して、きちんとした謝罪ができていなかった

テレビ番組のスタッフと台本の読み合わせをしていても
話を聞いていない、理解していない

ニシダがもう少しできれば、もっと面白くなるのにそうできない

勝負の番組にはサーヤを呼んでいる、ニシダは呼びたくない
自分が試されているような現場に弱い
メンタルが弱い

本当はサーヤがのびのびボケて、ニシダが回せるようになると
ラランドはもっと売れるのに


多分普通に生活している社会人は
どんなにブラックな会社で働いていても
こんなに怒られることってないと思う。
こんなこと言われたら正直かなりダメージあるし、
次回顔合わせるのも結構辛いんじゃないか。

最近はハラスメント云々かんぬんもあり、
注意指導すること自体が昔より難しくなった時代に、
「こんなに強く言われることある?」と驚くと同時に、
この企画に対するサーヤの本気度が伝わってくる。

サーヤは藁にも縋る思いで、この企画を考えたんだなと。

救世主 南海キャンディーズ 山里

VTRの終了後、別室で同じVTRを見ていたニシダの憧れの人物、
南海キャンディーズの山里さんがニシダのいる部屋に入ってくる。

お前はワードセンスもあって能力もあるから、
俺としては努力はしないでこのままでいてほしい

でもこんだけ(今日言われた)分かりやすいことをやるだけで
俺や先輩たちを脅かせるところにいるのに何でやらないの?

俺もプライドがあって仕事の(手を)抜いてるときもあったけど、
何やっても面白くしてくれるプロだって聞いたから金払ってるって
スタッフに言われて、なんでもできたほうがかっこいいって思った

直前にサーヤから優しい言葉を掛けないでほしいと言われながらも、
優しいアプローチでニシダにお説教をする。

でも、最後には

「ニシダには同志としてこれ以上お前がサボる姿は見たくない」
「今年1年死ぬ気でやってみ、サボりたくなったら連絡して」

と熱いメッセージをくれる。

ニシダがこんなに涙を流せる人間なんだ、
他人の言葉が響く人間だったんだと驚く。


それ以上にボロボロ泣いている私にも驚いている。

ニシダへの愛

エンディングでサーヤと山里さんが話す。

山里さんが最後に一言、
「みんながニシダをできないやつじゃなくて
         相方、パートナーとして扱う比率を上げてほしい」と。

確かに、周囲の人に嫌味や悪口を言われているときって
どうしても卑屈になるし、素直に話を聞けるメンタルではいれないよね、
そこまで気遣ってくれる山里さん救世主すぎるなと思った。

サーヤもニシダにみんなの思いが届いてよかったとコメントしていて、
本当に安心したんだろうなと思えるようなすっきりした顔になっていた。

この企画を考えたサーヤ、参加された皆さん、関係者の皆さんに
ニシダに対する愛があるからこそ成立するものだと思う。
(出演料もらえるから~って人もいるのかもしれないけどね)

最近ではハラスメントって言葉が横行して、
人と人の距離は確実に遠くなっていると思う。
それに加えてコロナの期間は人と直接会って話す機会も少なくなり、
どんどんとコミュニケーションの壁は高くなっている。

そして、私自身も日頃関わりがある人と
自分の話や深い話をするのはすごく苦手な人間だったので
ニシダの気持ちも良く分かる。

人にかっこ悪い姿を見せたくないし、
弱みを見せるとつけこまれると思っている節がある。
あと、どんなに目上の人でも注意と化されると不機嫌になる。

でもやっぱり、
指摘をされることで初めて気づく自分の特徴や改善点もある。
他人からの自分の見え方も知ることができる。

きちんと自分と向き合う時間は持たないといけないな、
と認識させられた。

愛があるからこそ、
時には強い言葉になっちゃうこともあるけど
相手を思って伝える言葉もある。

嫌厭されるような厳しい言葉の裏側には
愛と期待があるということを認識させられた動画でした。

私のやる気の根源になる

今まで「はじめてのおつかい」とか、甲子園とか見て
自分より年下の子たちがこんなにも頑張ってるのに、
私何してんねん…頑張らな!!!
というのが私のやる気の根源だったが、
間違いなくこの動画もやる気の根源になっている。

同い年の大人がこんなに愛されて、期待されて、
他人と関わっているのがうらやましくもあり、
自分を重ねて一緒に怒られた気持ちにもなった。

ニシダほどじゃないにしても(失礼)、
ちょっとサボったり手を抜いたりしてる大人って
いっぱいいると思うんだよね。私もそう。

他人に認められるために死ぬ気で頑張る1年が
私の人生の中にあったらいいな。
いや、そういう1年を作らないといけないな。

最近ラランドのチャンネルも、ニシダのチャンネルも
以前に比べてたくさん動画が上がっていて、とっても嬉しい。

ニシダが頑張っているんだから、私も頑張る。

私的ラランドのイメージソング

Creepy Nuts/かつて天才だった俺たちへ

ラランドが大器晩成なんてことは全く思わないものの、
ニシダのプライドの高さと
いろんな方がおっしゃっていたこれからの伸びしろを
感じさせるような歌詞。

まさにラランドと思った1曲。

ほんとはもっとどぎつい下ネタとかの曲がいいなと思ったりもしたけど、
見つからなかった。笑

あんまり知人と共有はしづらいんだけど、
ラランドの声溜めラジオ、めちゃくちゃ面白いです。
Spotifyでも聴けますので、みなさんもぜひ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?