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Leadership Through Challenging Times: Best Practices for COVID-19 | 危機に置けるトップのリーダーシップ:COVID-19ベストプラクティス

この記事はPlug and Play HQで開催されたバーチャルイベントのまとめを翻訳したものです。バーチャルイベントの録画と翻訳されたブログポストはこちら:オリジナル記事

新型コロナウィルスの経済的影響は広範囲に及び始めています。この状況下での対応はトップリーダーにとってとても重要な機会となっています。今こそ、コミュニティや社員、そして彼らの家族の心理的安全を確保するためにお互いに学び合うには最適なタイミングでもあります。

こちらのVirtual Fireside Chat Session「Leadership Through Challenging Times」では、Webasto Groupの副会長であるMatthias Arleth氏と、Plug and Playの創設者兼CEOであるSaeed Amidiが対談しました。 Webastoは世界の自動車サプライヤーのトップ100にランクされ、コロナウイルスへの対応、ドイツのサイトを迅速に閉鎖、従業員を隔離し、感染拡大を制御したことで話題になりました。

Arleth氏は2011年からWebastoで役員・取締役レベルのポジションを歴任しており、この感染危機を通じて方向性とガイダンスを提供したリーダーシップチームの一員でした。

COVID-19: Webastoの 第一感染者

「あの日は本当に大変でした。これはどういう意味か、どう対応するか、どうやって社員を守るか、と考えていました」とArleth氏は語りました。

それは従業員の1人が中国からの出張から戻った後に症状が出たことから始まりました。会社がこの事態を認識した直後、その次の感染者が確認されました。そして12時間後、さらに3、4人の感染が確認されたのです。


感染対応のファーストステップ

Webastoはこの事態について24時間以内に対応を開始しました。リーダーを招集して、2つのメソッドを使いました:デザイン思考とスクラムの組み合わせです。当初彼らは効果的に作業をするため、毎日1時間のスタンドアップミーティングを実施すること、チーム一眼となって効果的に作業を整理することから始めました。初日には、約100件のタスクが開かれました。主な目的としては、このような状況下でもチーム全体が一丸となって100件のタスクを閉じることができるような環境づくりでした。

セッションによる学び

Webastoは様々な作業に取り組んでおり、下記の活動を管理するために組織内に複数のワーキンググループを設立しました:

・政府当局との通信チャネルの確立
・「Category One」 濃厚接触者従のテストと識別
・社内外のコミュニケーション (テレビ、報道機関、外部メディア)
・事業継続と財務計画
・ベストプラクティスと学びの共有


最も重要なことは、緊急事態のための事前準備と、対応策を知ること。


最初の目標は、「Category One」の人々、つまり感染者と15分間以上顔を合わせて濃厚接触していた人々を見つけることでした。濃厚接触者を隔離し、家族や同居人から離れるように求めました。「Category One」に分類された全員を見つけるのに約1日半かかりました。そして、濃厚接触者らのテストをするのにさらに2日かかりました。このプロセスを出来るだけ早く行うことが不可欠でした。その後、彼らは数時間以内に「Category One」の人々を特定することができました。


48時間以内に、かなりの数の肯定的なケースを発見した後、彼らはドイツでの業務を停止することを決定しました。 Webastoの本社には2000人以上の人々が勤めており、全ての社員が自宅から仕事を始めなければなりませんでした。

企業の危機にリーダーは何をするべきか

1. 各ロケーションのリーダーとのコミュニケーションを確立しましょう。「政府の対応と、企業の対応をきちんとシンクロさせることに注力しました。」

2. 内部の通信プロセスをセットしましょう。社内の人々は明確な情報を要しています。同僚の一人が感染していると社員が知った時に、正しい情報を提供し、状況がコントロールされていることを知らせることが重要です。

3. 保険会社などに頼って、遠隔医療などの医療サービスを社員が利用できる環境作りをしましょう。

4.  社員の職の確保を徹底してください。リーダーは、正しい決断をすることが不可欠です。第一の焦点は、社員の安全確保と決断のスピードです。


5.社員を安全な環境に戻すための準備をしましょう。


6.継続性計画専用のチームの作成しましょう。


世界中でも多くの政府が支援する体制を作り始めています。たとえば、ドイツでは、大規模な解雇を回避するために国家援助を開始しました。 「現時点では稼働していない生産拠点がたくさんあるため、収入も売上もゼロの場所がたくさんあります。これがいつまで続くかを予測するのは難しいです。」とArleth氏は述べました。

リーダーが社員のモチベーションを維持するために何をすべきか?

・社員とのコミュニケーションをオープン、正直にしましょう。定期的に連絡をとり、メッセージが直接届いているか確認するべきです。「社員から非常にポジティブなフィードバックをえました。これが今私たちの声が届き、正しく解釈されていることを確認するためにできる最善のことだと思っています」
・コミュニケーションにデジタルツールを使用することをお勧めします。たとえば、簡単に録画して世界中に送信できるビデオメッセージなどが適しています。
・経営陣から、時間をかけてメッセージが最前線でうまく機能していることを確認してください。
・業界の現状に合わせてください。自動車などの業界では、サプライヤー、パートナー、企業など、そのプレーヤーの間には多くの関係性があるので管理が困難になります。

「ドイツでは自動車業界全体が制御された管理をして全てを4週間早く進める提案をしました。そうすることで業界全体が、スリープモードに移行でき、4週間後に再起動という形をとりました。」とArleth氏は述べました。

ポジティブな部分に注目すること

Arleth氏は困難な時にもバリュークリエーションの機会があると確信しています。例えば、危機によって企業はより効率的な作業方法を生み出したり、新たなコラボレーションを導入する必要を求められます。

「人々は皆、新しいツールの使い方を非常に早く学んでいます。スマートフォンに触れないだろうと思っていた人でも、今はスマートフォンを使っていたりします。バーチャル環境で仕事をしていくことを学び、その結果移動のコストを削減しています。」

企業をリードする人に必要なクオリティ


リーダーの立場にある人々のために、Arleth氏は次の重要な優先事項を並べました。

・物事を真剣に受け止めることの重要性を社員に伝えましょう。定期的に社員とのコミュニケーションをとり、状況が深刻でであることを伝えてください。
・先進的な考え方を持ちましょう。新しいノーマルの中でどう効果的に前進するかを、これからの計画を社員に提示するべきです。
・社員の声に耳を傾けましょう。リーダーは迅速にコミュニケーションを取る必要がありますが、全員と話し合う時間がないことも考慮する必要があります。
・ポジティブにいましょう。このような状況下ではパニックに陥りやすいので、リーダーはポジティブな精神を社員に伝えなければなりません。
・ミッションマインドを持ちましょう。この危機を乗り越えて会社全体を導くための責任を意識することで、モチベーションを担保しましょう。
・最後に、自分を大事にしましょう。運動し、友達や家族とつながりましょう。

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