見出し画像

服装とか、年齢とか


仰々しいタイトルにしてしまったから、先に結論から。

「若い人の中に混ざると、自分が
地味な年上である事にちょっとモヤっていて、
そんなふうに思う自分自身が何かちょっと嫌」
という、私の感情の話。

毎度変わらず、いい話にも教訓にもなりやしない。



最近お笑いライブによく行く。

きっかけはこちらの記事からどうぞ。
あとはつぶやきを遡っていただけたら。



この記事の文を引用してきた。

驚いたのが、若い女性客が多いこと。

高校生か大学生くらいの年頃。友人同士なのか複数名で来ているのが多いようで、男性客は本当に2〜3人くらいだった気がする。
なんとなく自分の中で、もっと年齢層が高いイメージだったので、意外だった。
記事「お笑いに出会う」より


若手芸人が出ている劇場だからなのか、
あるいは学生が多い神保町という土地柄なのか、
はたまたお笑いは若い年齢層に人気なのか、

理由は分からないけれど、
とにかく若い女性客が多い。

はたから見れば、私も女性客ではあるし、
まあ、まだ若い部類には入るのだろう。

ただ、あの客席の中に座ると、
何となく20代後半もう三十路が来る自分は、
混ざりきれない年齢な気がしてしまう。

きちんと統計を取ったわけではない、
私のフィルター越しだけれど、平日夜回は、ぱっと見の客層は20代前半が多いような気がする。
ザ・女子大学生、という見た目の人たちが、目につくだけなのかもしれないけれど。

そしてみんな可愛くて綺麗な印象を受ける。

仕事終わりのくたびれた、地味な色味の私が、何だか浮いてるような気がする。

スーツ姿のサラリーマンもちらほらいるし、普通のOLぽい人も少数だが勿論いる。
土日の昼回は、家族連れも見かける。


劇場は、お笑いライブを見に行く場所。
お客さんの年齢だの容姿だの、本来無関係だ。
みんな好きな服を着て、どんな年齢の人だって、行っていい。

私だって、純粋にお笑いライブが好きで、
好きな芸人さんのネタが見たくて、
たくさん笑いたくて劇場に行っている。
それに偽りはない。

ただ、時に今の自分をふと客観的に見て、
今の自分はどうなのだと、考えてしまう。

だから、これは、私の感情というか、
心の持ちようの問題。

もともと私は華やかな性格ではないし、学生時代もあんまり服装に頓着してこなかった。

だから、多分、羨ましいのだと思う。
綺麗な服を着て、綺麗におしゃれして、友人たちと楽しそうにお笑いライブに来ている人達のことが。

羨ましいからこそ、その中にいる自分が何だか惨めなような、ちょっと卑屈な気持ちが出てきてしまうのだろう。

羨ましいのなら、自分が努力すればいいだけ。
それは分かっている。
服装に関して言えば、ここ2〜3年は、
キラキラはできてないけれど、好きな服を着てそこそこ自分なりに楽しんでいるつもりだ。


ただ、年齢は、こればっかりはどうしようもない。

今が何歳であっても、どの集団かで年上にも年下にもなる。
お笑いライブの劇場では年上かもしれないが、
以前参加したことのある旅行ツアーでは、最年少だった。

集団の中で、平均で中央値あたりにいれば、何となく馴染める気がするのだろうか。


「みんなと同じがいい」
小学生の頃の私は、よくこう言っていたらしい。

同じ年齢が集められた、小さな集団の中で過ごすことに慣れてしまって、その中で仲間外れになることに、ある種の恐怖とトラウマを抱えてるのかもしれない。

みんなと同じでいたい。目立ちたくない。
目立たないから、仲間外れにしないで、みたいな。


あとは、単純に、30歳という、
世間的な境を目前にして、
その境を何となく"壁"と感じていて、
怖さと不安を漠然と抱えているような気がする。

境目なんて本当は存在しなくて、昨日と今日が地続きであるように、29歳と30歳も変わらないはずなのに。

もう30歳になるのに、なのか
まだ30歳なのに、なのか

多分自分の中で、「もう」30歳と思ってるから、
自分より年下の子が多いと、余計に不安が募るのかもしれない。


年齢も容姿も、自分の感情も、
何かと比べるでもなく、自分と向き合って、
どうにかするしかないとは思う。
思うだけで、上手くできるとは限らないけれど。

あんまり難しいことを考えたくなくて、
素直に笑いたくてお笑いライブ行っているのに。

こんなこと考えてたら矛盾しているなと、
ついまた考えてしまう自分自身に
なんだか 溜息をついてしまう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?