見出し画像

【ボードルア様QA】1/14神戸投資勉強会in東京メモ①

1/14(土)神戸投資勉強会in東京を開催しました!
今回は「2時間で5社を知ろう」という新しい試みを行いました。
各社への質疑応答に関しては、サブ会場での個別対応という形をとりましたので、勉強会参加者もどのような質問が出たのかわからない状況であったこともあり、各社様へのQAにつき、許可を得てnoteにて順次開示していくこととしました。

今回の登壇企業は、
トビラシステムズ様
ツナググループ・ホールディングス様
Retty様
ロボットペイメント様
ボードルア様
の5社です。

今回は、ボードルア様への質疑の内容を掲載します。
ボードルア様は当勉強会への初めての登壇でした。

◆Q. 新入社員の研修はどのような内容でしょうか。
◇A. 資格面で申しますと、CCNA を入社時に取得し、2~3 年かけて CCNP 取得を行います。ただ資格は資格にすぎないので、あくまで自主的な勉強意欲や成長意欲向上のためのも のと考えています。ですので、資格と合わせて、より実務に近い研修「ボードルアカレッジ」 も行っております。ボードルアカレッジは内製の研修で、外販はしていません。

◆Q.業務内容について詳しく教えてください、自社サービスとかは作らないのでしょうか。
◇A. 現時点では自社サービスを作る予定はありません。IT サービスが多く世の中に出てい く中で IT インフラストラクチャ専門の事業を行っているのは、いわばゴールドラッシュの 中でつるはしを売っているようなものと思っています。 業務内容は例えば通信キャリアの場合、法人向けのクラウドサービスやセキュリティサー ビスを担当しています。 我々は顧客の要件・要望の中で、インフラストラクチャサービスをどう組み上げるのがよい のかというコンサルティング領域から、構築~運用までを担当しています。 また、当社は販社機能は持っていなくて、役務提供のみのサービスになります。

◆Q.新卒の主な離職理由は何でしょうか?
◇A.当社は割と社風も特徴的で、1年目は資格取得や研修などに取り組む機会が多いので、それについていけないという理由での離職が多いです。 給与については、平均年齢が低いので平均給与は低く見えると思います。合わせて当社の賃金カーブも最初は低くて、実力がついてきたら上がるモデルとなっているので、最初を乗り 越えていくと賃金も上がるし、一気に辞めにくくなる傾向ではあります。 全体で見たら離職率 10%程度なので、業界平均で見てもそこまで高くはないと考えていま すが、今後は社員のエンゲージメントの向上や、ミスマッチも出来るだけ少なくする施策は 考えていきます。

◆Q. なぜ昨年のタイミングで IPO したのでしょうか。
◇A. 当社の利益規模だけ見ればもう少し早く IPO は出来ましたが、当社は人材成長に時間がかかるので、3 年前ぐらいから大量採用を始めて、IPO 後の継続的な成長が可能になった と判断した昨年のタイミングで IPO をしました。

◆Q. 需要環境は強い状況でしょうか?上場していない会社含めて、ネットワークに注力し ている会社はたくさんあると思うが、強みは何ですか?
◇A. IT 業界全体で見ると、アプリのほうがマーケットサイズは大きく、イメージですが 100 人エンジニアがいてもインフラ専門のエンジニアは 2・3 人程度になります。 その為、一般的なシステム会社の場合、色んな会社からインフラが出来るエンジニアを集め て案件対応するケースが多いです。 IT 業界においては、アプリや AI 領域の方が派手なイメージで、インフラは凄く地味な領域ですので、今からインフラに特化した会社も中々出てこないと思いますし、技術内容として もアプリとインフラでは外科と内科ぐらい違うので、参入障壁も割と高いとは思います。 なので、実際はインフラを本当にピュアにやってる会社はほとんどないと思います。当社独 自の技術ではないですが、インフラ専門のエンジニアが多数いるという点で、需要は強いで す。 例えば、半導体不足の影響で機器の納品が 3 か月遅れる、となったとしても 3 か月分の別の案件をすぐに充てられるぐらいには需要過多の状況ではあります。

◆Q. インフラストラクチャに特化しようと思った理由は何でしょうか。
◇A. 設立した 2007 年当時では既に IT 後発組だったので、どこかに特化しなければ難しいと考えて、インフラストラクチャを選びました。 5~6 年ぐらい前から、IT システム全体が複雑化してきて、インフラにおいてもクラウドや ネットワーク仮想化の導入が加速して、さらに複雑になったので、最近では特徴があるシス テム会社が増えてきているなと思いますし、インフラの先端技術に対応できる我々の存在価値が高くなったとは感じています。

◆Q. 1 年で株価 2 倍にするには何が必要と考えてますか。
◇A. 株価についてはマーケットが決めることなので難しい質問ですが、株価を2倍にするには、利益を上げるか、プレミアムを上げるになると思います。当社の利益の成長は年率 30%ぐらいなので、利益では届かないかもしれません。 毎年着実に成長していくことによって、マーケットから業績の信頼を得てプレミアムが付いてくるのではないかと思います。

◆Q. 利益率が上がる主な要因はなんでしょうか。
◇A. 当社の中で、採算性が高いのは高度専門人材・専門人材なので、この人材割合が増加すると利益率も上昇しますが、賃金カーブを早める等の施策も行っていくので、上がり過ぎることはないと考えてます。

◆Q. GAFA 含むリセッション、利上げの影響はありますか。
◇A. IT インフラは生活で言えば電気ガス水道にあたる部分なので、景気には強く、かつ影 響が出てくるのも遅いと思います。

◆Q. 業績が下期偏重になる理由は何でしょうか?
◇A. 主な理由は 2 つあって、1 つ目は案件の検収が下期に増加する点です。毎月ストックのような案件も多いが、請負で納品ベースの案件も多いです。 もう 1 点が、エンジニアの配置換えの影響です。新卒を多く採用するので、4~5 月はだいたい研修期間で、6 月ぐらいから PJ 配属になりますが、その際に元々10 人で周る案件に、 新卒 10 人を入れたりします。その新卒が 2 年目ぐらいから、少し先輩の工数を巻き取っていける様になるので、8 月ぐらいから 3 年目以降の先輩の手が空き始めて、新しい案件にア サインできるようになるので、上期よりも下期の方が良くなります。

◆Q. 口コミ営業メインだと、顧客の状況の影響を受ける部分は多いのではないか?
◇A. 顧客からの引き合いは本当に多く、年中引き合いが来ているが、選んでいるような状況です。以前は口コミや紹介がメインでしたが、現在は積極的な営業を行うためのソリューション部を新設したので、新規の顧客も増えてきています。

◆Q. 顧客数はどのぐらいですか。
◇A. エンタープライズ顧客が 24 社、SMB が 60 社程度です。

◆Q. エンゲージメントに対する今後の施策はありますか。
◇A. 今実施しているものの中では、入社 3 年目ぐらいまでボードルアカレッジ等、大学のような研修を行っていて、成長意欲の向上やエンゲージメント向上にはよいと考えてます。 当社は 4 年生ぐらいになるとかなり実力がついてきますが、当社の 10 年生と比べるとまだ まだ技術力が上がる余地がかなりあるので、当社に留まって技術力つけて行きたいというメンバーも多いと感じています。今後も社員と対話しながら、環境や研修の整備に注力して いきます。

◆Q. 中途採用は行っていますか?
◇A. 中途の未経験は採用していますが、中途の経験者採用は全くしていないです。IT エン ジニアの中途の経験者は少なく、更にインフラ経験者は市場ではなかなか居ないので、採用継続していくのが難しいので、当社の場合は未経験を採用して育てた方が結果早いし安定します。

◆Q. 収益モデルは納品ベース?月次ベース?
◇A. 納品ベースもありますが、システムを 1 ヶ月維持する等のストック型の案件もあります。

◆Q. ストック型の案件はどういう内容?
◇A. システムの運用等で、システムがある限り案件が継続していくものなので、ストック型として計上してます。半分はフロー型でコンサル・設計等、半分ぐらいはストック型なので収益の安定性はあると思います。

◆Q. 1・2 年目は収益化出来ていますか?
◇A. 当社は今エンジニアが 750 名ぐらい居ますが、半分ぐらいは 1・2 年目で、収益性は低いですが、継続成長ために人材の成長を見越して IPO の少し前から採用強化してきまし た。

◆Q. 主な KPI は?
◇A. 専門人材、高度専門人材の育成、この数が当社の引き受けられる仕事の量に大きく関係してきます。

◆Q. 離職率は 10%ぐらい?
◇A. 業界平均ではあるので、ミスマッチ減らすことで 1~2%ぐらいは減るかもしれないですが、それ以上は難しいと思ってます。逆に、離職率が 5%ぐらいになると、会社や個人のスキル成長が弱くなっている心配もあるかもしれません。

◆Q. 今後の成長イメージは?
◇A. 今期と同等の成長を意識してます。少しずつ成長への信頼が強くなっていって、最終的にはもう少しプレミアムが乗っていくような感じになればいいな、と思ってます。

◆Q. 株主還元は?
◇A. 2 期合計 25 億の利益ぐらいになってきたときに、検討したいと考えてます。

◆Q. M&A についての考え方は?
◇A. 今期初めて M&A をしましたが、これからもやっていきたいと考えてます。 技術共有は時間がかかるので、まだ子会社単独での技術力を上げるには 2 年ぐらいかかり ますが、業務移管の効果もあって元々売上 2 億円ぐらいだったのが、今 5 億円ぐらいにはなってきたので、買ってよかったと感じてます。

◆Q. 平均年齢はどのぐらい?
◇A. 社員の半分ぐらいは 1・2 年生なので、27 歳ぐらいです。来期、再来期も同じぐらいのペースで採用していきます。

非常に多岐にわたる質疑が出ました!
神戸での登壇機会もぜひいただきたい魅力的な企業だなと思いました!

※当内容は、メモに基づき当該企業の確認を経て掲載したものとなります。網羅性などを保証するものではありませんので、参考としてお読みください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?