旅行記②-ルイヴィトン心斎橋、日本橋の家、ユニクロ心斎橋

こども本の森中之島の後、青木淳のルイヴィトン心斎橋へ。

外観のインパクトはこれまで見てきた建築のなかで随一かもしれません。内部からの光を緩やかに外に繋げる半透明の帆。美しい丸みを持った帆が建物を包んでいる様はこれまでの建築にはない浮遊感を感じました。写真を撮っている人も何人かいて、いつか自分が設計した建物が写真を撮られる日が来たら、それはとても幸福なことだと思いました。

また、安藤忠雄の日本橋の家にも行きました。展覧会は終わっていたのですが、運良く施主さんがいて中を見せてもらえることに。狭い間口の細長い住宅で、中庭がある点で住吉の長屋と似ているものの、構成は全く違う。1階から4階までを一直線の階段で繋ぎそこから各居室にアクセスする。住吉の長屋にはなかった外部との連続性、路地性がありました。2階から4階まで吹き抜けとなったリビングには大きな窓が設けられ、これもコルビュジエのシトロアン型住宅を想起させる構成に見受けられました。住んでいた当時はフローリングや家具があったのである程度生活感があったようですが、いまはそういったノイズが除去され、安藤忠雄の空間が最大限活かされた状態でした。

さらに藤本壮介のユニクロ心斎橋へ。目を引く外観だが、すごいと思ったのは内部の方。床以外の天井と壁の全てが鏡面仕上げになっていて、どのフロアのどの位置にいてもどこかの鏡に自分が映る。渋谷パルコのカオスキッチンにも似た内部空間でした。
以上三つが大阪の現代建築でした。大阪には面白い建築がいっぱいあって楽しい。気温も暖かいのでいつか住みたいと思いました。

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