人生はネタ作り②

前回のつづきです。

その女性警察官と話をしていて、
最初はずっと彼の家に帰りたいって伝えていたんだけど、
彼は電話でも、もう二度と一歩たりとも家にはあげないって言ってて、
わたしの周りで男の声が聞こえたらしく、それに対して、
「誰といるんだ?本当に警察署にいるのか?男といるんだろ」
とかって言われたりして、
(今これ書いてたらもう笑えるよね、彼の妄想癖っぷりに。
さっきビデオ電話したし、警察と話したやん、警察署にいるんだから、
男の警察官いくらでもおるやろって話で。)

この通話、スピーカーにして警察の人も聞いてたんだけど、
「そんなこと言う人のところに本当に帰りたいの?
これからも本当にその人と一緒に暮らしていきたいの?」
って言われて、
いや、無理。って冷静に思った。
いくら今は好きだとしても、こんな精神的に病んでる彼と一緒にいて
幸せなわけないし、わたしがわたしじゃなくなるなって。
なんならこの時すでに本来のわたしじゃなくなってたと思う。

そしたら、彼を訴えたほうがいいって言われて。
え、そこまでは…って正直思ったけど、
でも、彼に全てを依存して暮らしていたから、
それができなくなった今、自分の身を守るためには、
それ以外の選択肢がなかった。

一晩寝て落ち着いて考えたいって思ったけど、
その時に決めなきゃなかった。

この決断はつらかった、ほんと。
だって、まだ全然好きだったからね、彼のこと。
つい数時間前までラブラブだった人を訴えるって。

もうね、まず、事件が起きたのが朝方で、
おまけに酔っ払ってたし、
警察来て、病院行って、警察署で待ったりして、
やっと警察官と話をして、
状況説明から、これまでの彼との話、ビザも金も身寄りもないこととか、
この時すでに朝9時くらいとかだったと思うんだけど、
わたしが決断をして、
警察官が書類作ってくれてる間にちょっとうとうとして、
そしたら弁護士が来て、
できた書類に警察官、弁護士、わたしがサインをして手続き終了。

この書類は、こういうDV被害を受けたので、訴えます。
そして、わたしの身の安全確保のための約束を彼に課してください。
というやつ。

そこから、今夜からのわたしの居場所を探してくれたんだけど、
これがまたややこしくて。
なんでかって、わたしは数ヶ月前にバルセロナに来たばっかりだったし、
VISAが切れて違法滞在だし、住民票もこっちに移してなかったから、
なかなか受け入れてくれるところが見つからない感じだった。

まぁ、でもなんとか探してくれて、一旦近場の施設連れてかれて、
まず落ち着くためにカフェでひとりにさせてくれた。
そこで、日本人の友達に電話して、話を聞いてもらった。
話をしてて涙が止まらなかったなぁ〜。
この時はまだ、なんでこんなことになってしまったんだろうって思いが
強かったから。
悲しみに暮れるってこうゆうことかって感じ。
そして、混乱してた。
ちゃんと現実を受け入れることができなかった。
とにかくいろんな意味で疲れてた。

なんてドラマチックな人生。
完全に悲劇のヒロインだった。


まだ続きます。


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