息子思春期～大人まで　3

一人暮らしさせてからの転落の加速度がすごい

もちろん家賃は払わず
電気、ガスは止まる
水道は家賃に含まれて止まらないタイプだった

消費者金融の借り入れは20歳当時で150万ほど
年金・国保もちろん未納
家賃は半年分くらい滞納
携帯は未払いでとまって解約
逆に端末代とタダでくれたタブレット代20万請求されてた

飲食店は退職して夜のお店のボーイや
麻雀店など、職業に貴賎なしとはいえど
私の息子には向いてない仕事だと思った
案の定、給料はタカられ、他人の携帯の名義人にもなっていた

その頃は足の踏み場もない汚部屋で
携帯が通じないので部屋まで見に行くのだけど
電気はつかない
足の踏み場もない

中で死んでたらどうしよう
（私は賃貸管理会社で仕事してたので中で死んでる人を何人も見たので）
毎回ドキドキ泣きそうになりながらドアを開けた

弁当の空き箱に埋もれ、風呂にも入らない
半裸の息子がそこにはいた

限界だ
本人も限界だ・・・
だけど私はもう家に戻すことは出来なかった

娘たちに申し訳が立たない
とにかく立ち行かなくなった支払い関係を整理するために
資料を集め、考えた計画を息子に伝えた

債務整理をしてしっかり定額で返済していく
そのためには定職にもつかないといけないし
工場派遣なども考えながら
準備してと

司法書士の先生は、フランクな方で
そして厳しい方で息子をしっかり叱り
親身に相談に乗ってくれた

返済計画に進むために
月最低でも8万程度はアルバイトしなさいと
数か月の猶予で着手してもらって
消費者金融は全部で4社100万ほど
ソフトバンクが20万
家賃の滞納が30万
国保年金20万
これだけを返済だけしてもう借り入れ出来ないようにして
返していくことになった

ここからが神がかってるんだけど
これはまた別で書くのだけど
京都の有名な縁切り縁結び神社で
本気で拝んで来た翌月くらいに息子から

「今滋賀県の〇〇にいるねん」と電話があった
「派遣の仕事の相談に行ったらすぐ働けるところがある」
「見学に来たらもうこのままここで寮を準備してくれる」
「数日の生活費として2万円支給された」
「仕事場は品質検査で〇〇製作所（超有名）」
「なのでもう部屋には戻れないから退去とごみ処分して欲しい」

え？拉致られた？と思ったけど
本人の声は明るい
派遣といえど超優良企業で働けるのは
彼にとってとても良い
（言い方悪いけど今まではまともな人が働いてる環境ではなかったから）

わかったと伝えてこちらも準備を始めた