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爪剥ぎ、注射針…『痛い』で稼げる!?

SMプレイというと世間的にはマニアックなイメージで、普通のセックスに飽きた熟年層が好む趣味と思われがちだ。

だが、意外な事にSMプレイを好むのは16歳~20代前半の若い女の子たちが多いのだという。

『だって中二病っぽいじゃない?』

都内でSMバーを経営する女性オーナー、うにさんはそう語っていた。

確かに言われてみればSMって『悪い男に犯される私…』みたいなカタルシスに浸れるし、ドラマチックな出来事を夢見る若い年齢の子には受けそうだ。

自傷行為の延長上としてSMを楽しむ子もいる。
特に今、若いSMマニアの女の子の間では“爪剥ぎ”が流行っているらしい。

爪剥ぎはリストカットと違って上手くやれば血が出ないらしく、傷もあまり目立たないので周りにとやかくツッコまれる事が無いのが良いそうだ。

確かにもろもろ性癖なりストレス発散なり、様々な事情があってそういう行為にいそしんでるのに、自分の心を理解しようとしない奴からやっかみを言われるのはダルい。

注射針を刺すのも人気の行為だ。
SMショーの中には注射器でモデルの血を抜いて舐めるというパフォーマンスもあるそうだ。

それは何らかの法律に触れないのか!?と思ったが、調べたところ『治療』を目的としていないのであれば医師法に引っかかることは無いっぽい。

そしてこうした過激な自傷行為はちょっとしたお小遣い稼ぎになるらしい。

爪を剥ぐ動画や、注射器で血を抜いて身体に塗りたくる動画を有料サイトで販売すると、そこそこ売れるそうだ。

『若い子ってセックスするのは抵抗あるのよ。だからパパ活とかには手を出さないんだけど、でも自分で身体を傷つけるのは良いんだって。
だから友達同士で爪を剥いだり、剥いだ所をライターで炙ったりして、それを動画に撮ってお小遣いにしてるみたい。
動画の中で女の子がキャーーー!って叫ぶ声が入ってて、なんだか痛々しいんだけど、そういうのに興奮する人もいるからねぇ。』

近年ではSNSの普及も相まって、動画映えする過激な行為をする人はもてはやされる傾向にある。

『でもそれってSMって言えるのかしら。だってそんなの、ただただ痛いだけで気持ち良くないじゃない。』

うにさんが言う通り、彼女たちの行為は気持ち良さとは別のベクトルに向かってる気がしないでもない。

それで満足しているのであれば外野がとやかく言う権利は無いが、店を経営するうにさんにとっては気掛かりな事のようだ。

『未成年に何かあったら怖いからねぇ。
それでお巡りさんに目をつけられるのが一番嫌ね。
一度目をつけられたらどんな些細な事でも因縁つけられて摘発の対象になっちゃうんだから。』

そういう事もあって、うにさんは近々運営している店の1つを年齢層高めの店としてリニューアルさせる予定だそうだ。