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痴女カップルも乱入!?混浴温泉『千人風呂』でワニさんと交流してきた話。
コミックマーケット104の出展も決まり、現在執筆している『心霊スポットでセックスする!』の最終話、『心霊混浴温泉の謎に迫る!』の取材も無事終えることができた。
本編で取材した心霊混浴温泉は静岡県某所にある野湯。そちらについては夏に配布する本に詳しく書いているのでぜひチェックしてほしい!
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…で、東京から静岡までは割と長旅なので、日帰りではなく1泊2日の旅行で日程を組んだのだが。
せっかくなら別の混浴温泉も巡りたい!
ということで、静岡 伊豆で有名な混浴温泉『金谷旅館 千人風呂』に宿を取ることにした。
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ここは裏モノ系雑誌やヘンタイ掲示板でも度々取り上げられる有名な混浴温泉。
そして私の縄の師匠、まる先生の別荘の近場の温泉でもあるらしい。
金谷旅館には混浴温泉の他にも家族風呂があり、そこに梁(はり)があるので、緊縛で遊ぶのにも楽しい温泉なのだとか。
温泉で緊縛!なんて情緒がある遊びなんだ!
そういう意味でも気になる場所で、一度この目で現場を確かめてみたかった。
■江戸時代から続く老舗の混浴温泉
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金谷旅館は1867年創業、150年以上も続く老舗の温泉宿だ。
以前のnoteでも書いたが、混浴温泉というのはソープランドのように既得権でなんとか運営を続けている貴重な文化財。
だから自分たちの行いが原因で店が閉業…なんて事にならないよう、ヘンタイ達は節度を守って混浴温泉を楽しんでいる。
で、こういう混浴温泉みたいな変わった温泉はだいたい山道を走った僻地にあるのだが…。
金谷旅館は地方温泉の割には結構アクセスが良かった。
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旅館はバスが通る道にあるし、なんなら目の前に小学校と市役所がある。
小学校の目の前にこんなに堂々と混浴温泉があるなんて!
…まぁそれも150年間、先人が歴史を守ってきたから続いてる訳で。
先人の努力をムゲにするような事は出来ないなと身が引き締まる思いだ。
■25mプール級!超でか混浴温泉
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今回の旅は私と私の男友達2人の1泊2日旅。
なぜ男性が2人なのかは、『心霊混浴温泉の謎に迫る!』の心霊検証に男性2人がどうしても必要だったからだ。
あ~、1人は私の友達の女装子、ひかるちゃんなので、正確には男1:女1:女装子1だが。
とにかく協力してくれた2人、本当にありがとう…!
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旅館に到着したのは日も暮れ始めた夕方だった。
なので幽霊の噂のある野湯は2日目に回して、今夜は金谷旅館の千人風呂でゆっくり身体を癒やす事にした。
千人風呂は混浴温泉ではあるが、更衣室は男女別々だ。
どうやら男性は直接千人風呂に入れるが、女性は婦人用更衣室にある左奥のドアから合流が出来る仕組みらしい。
おそらく、ドアをくぐる行為が“混浴温泉に入浴する同意書”みたいな役割を持っているのだろう。
『じゃあ後で合流しよう』
ということで、一旦は別行動。
女子更衣室に向かう私。
すると更衣室の扉の前にこんな意味深な貼り紙を見つけた。
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ーー浴場内での性的行為は厳禁です。
報告が有った際は営業妨害として行為者を、特定次第、通報させて頂きます。ーー
ほう!
こんな事がわざわざ書いてあると言うことは…。
つまりそういう事をした奴がいるって事ですね!?
この貼り紙、何故か男性更衣室の扉には貼っていなかった。
女性は意図的に行かない限り混浴温泉には入れないし、婦人用更衣室に貼り紙を貼っておくのはまぁ、理にかなってる…のか?
もしかして痴女さんが多いのだろうか…?
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女子更衣室の前には男女共有の休憩所があった。
休憩所の椅子に男性が1人佇んでいる。
その時点で特に会話はしなかったものの、男性は私の動きを不自然なくらい目で追っていた。
顔や姿勢は変えず、目だけが追従してくる。
なんか、昔見たドラゴンの騙し絵の目みたい。
おそらくワニさん(※)かな。
(※ワニ…混浴温泉で女性客が来るのを待っている男の事。湯につかりながらじっとしている姿がワニのようなのでその名がついた。)
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更衣室には女性専用風呂に入るドアと、混浴温泉である千人風呂に繋がるドアがあった。
千人風呂に繋がるドアは二重構造になっている。
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入るには手前のドアにかかっている鍵を持ち、その奥にあるドアを鍵で開けると入れる仕組みだ。
魚網のように一方通行で、男性が逆流して婦人更衣室に入る事は出来ない。
奥の扉には小窓が付いていた。
混浴温泉に入る前に中の様子が覗けるという良心設計。
万が一ヤバい奴(?)がいても、ここで行くか引き返すか判断できるのはありがたいかも?
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扉を開けていよいよ千人風呂に潜入…!
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うおおおおお!!!
めちゃくちゃデカい!!!
学校のプールくらいの広さがある!
普通に泳げそう!
温泉の深さも深い所では1.1mあるから、本当にプールと変わらない。子どもだと溺れちゃうかも。
そういう意味でも千人風呂は大人の楽しむ温泉って感じだ。
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このプール浴場の他にも、反対側には露天風呂が用意されている。
私が入った時はそちらに人が集まっていたので露天風呂にお邪魔する事にした。
露天風呂には夫婦と思われる男女カップルが1組、あとは5~6人の単独男性が和気あいあいとお喋りを楽しんでいた。
話に混ざると、このご夫婦は日本全国さまざまな混浴温泉を巡っては、現地のワニたちと猥談を嗜んでいるようだった。
自分たちのラブラブを他人について見せつけるのが趣味らしい。スワッピングホテルとして名高い六本木のアルファインや鶯谷の“E”ホテルにもちょくちょく遊びに行ってるようだ。
“E”ホテルは私も行きましたよ~と言うと、『ウソー!何で知ってるの!?仲間!?』とテンション高めに奥さんが反応してくれた。
はるばる静岡まで来たが、同じ場所の話題で盛り上がれるという事は、ヘンタイのコミュニティーは思いのほか狭いのかもしれない。
単独男性の方々も個性的な人ばかり。
中には混浴温泉に通い、そこで出会った女性をインスピレーションにしてイラストを描くエロ漫画家さんもいた。
エロ漫画家さんいわく、千人風呂は毎週様々な性癖の人が遊びに来るらしい。以前にはここの旅館の家族風呂でゲリラ緊縛ショーを行った縄師もいたと語っていた。
あれ…?それってまるさんの事では…?
マジでヘンタイ界隈、狭い世界だな。
■夜は猥談パーティー!
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千人風呂の洗い場は昔ながらの赤と青の蛇口式のものだった。
シャワーは洗い場の端っこに1つ設置してあるだけ。
だから基本的には桶を使って身体を流すしかない。
ひかるちゃんから
『3人で洗いっこしましょ~』
と提案があり、それぞれ交代で背中をタオルで擦ってあげたり、桶にお湯を汲んで頭を流してあげたりした。
人に身体を洗って貰うって気持ち良いなぁ~。
今でこそシャワーという文明の利器があるが、その昔はシャワーどころか蛇口すら無かった訳で。
そりゃあ江戸時代は三助(さんすけ)という仕事があったのも頷けるよね~、なんて3人で話していた。
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利便性をぬきにしても、こうして3人でワイワイ身体を洗う事自体が純粋に楽しい。
自宅では『お風呂とか面倒くさ~』って思っちゃうのに、こういう賑やかなお風呂はいいな。
きっと自宅のお風呂が面倒くさいって思うのは、1人で入るからなんだろうな。
1人だと身体を洗うのも作業的になってしまう。
それにお湯に濡れるから暇つぶしの道具も持ち込めるものが限られるし。
でもみんなでお風呂に入れば、こうして和気あいあいと話を楽しめる。
会話に混ざらずとも、誰かが動いてる様を見るだけでなんだか一体感を感じれて楽しい気分になれる。
私たちの様子を眺めていたワニさんは
『仲がいいね~。微笑ましくて見てる方も癒されるよ。』
と言っていた。
そういえば先ほど浴槽で隣にいた、50代くらいのおじさんがこんな小話を聞かせてくれた。
今でこそ風呂は男女別々に住み分けがされているが、おじさんが子どもの頃はまだまだ地域に混浴温泉が存在していたらしい。
当時子どもだったおじさんは風呂がめちゃくちゃ嫌いで、親に言われてしぶしぶ入っていたそうだが…。
ある日のこと。その時好きだった女の子が、自分の家の向かいの銭湯に父親と一緒に通っているという噂を聞きつけたのだ、。
『好きな女の子の裸が見れるかもしれない…!』
それからというものの、おじさんは毎日自主的に銭湯に通うようになり、身体も隅々まで綺麗に洗うようになったという。
男性の清潔感というのは恋心から生まれるのだな。
ちなみに意中の女の子とは、付き合うまではいかなかったものの、それなりに仲良くなれたそうだ。
最初こそ覗き的なもくろみで銭湯に通っていたが、次第に女の子とはエロ関係なく日常的な会話を交わせるようになった。当時のおじさんにとってはその時間が何よりも楽しみな時間だったらしい。
誰かと一緒に行動をするって、それだけで楽しいよね。
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千人風呂は宿泊客であれば24時間いつでも入浴できる。
日帰り客が去った夜の時間帯はパーティータイムで、痴女カップルが浴槽で彼氏とのエッチなイチャイチャを見せつけるパフォーマンスを披露してくれたり、みんなで水風呂に集まって猥談を楽しんだりした。
流石に浴槽内での挿入行為はなかった。
だが宿泊客のカップルが気に入った単独男性を部屋に招くという事は多々あるらしい。
痴女カップルもその後、3人組で来ていた男子大学生にちょっかいを出して遊んでいたようだ。
そうそう。1つ面白かったのが、一緒に来ていたひかるちゃんが女の子と間違えられていた事だ。
全裸だし、声も作ってないし、化粧もしてない素顔の状態で女性に間違えられるなんて、女装子としてのポテンシャルが高すぎる。
とにかくあの場が楽しくて、総計5時間くらいは温泉に浸かってたと思う。
混浴温泉はカップル喫茶や乱交パーティーに雰囲気が近しいが、直接的な性行為より団欒に特化してる空間かもしれない。
あと、衛生的にも良い。
なにせお風呂なんだから。
汗をかいてもすぐお湯で流れるし。温かいし。
カップル喫茶って汗かかないようにひんやりめに室温が設定されてるからちょっとつらいんだよな~。
なおかつ全裸だから、まるで自分が生鮮食品にでもなったかのような気分になるが、混浴温泉は程よくあたたかくて助かる。
混浴温泉、ハマっちゃうかも。
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翌朝、家族風呂の方にもお邪魔した。
先生が言ってた通り、家族風呂には天井に梁があった。
いつかここで温泉緊縛ショーをやってみたいものだ。
帰ったら縄のお稽古頑張るぞ~。
※⚠️混浴温泉はあくまでも温泉。異性と好き放題遊べるフリースペースではないので、人としての礼節を忘れないように!
人と関わる時はコミュニケーションを忘れないようにね!※