私の黒歴史

人生最大の黒歴史

運命が動き出した瞬間は、いつだろうか。
今振り返れば、その扉を開いたのは間違いなく、
あの日の「求人広告」を目にしたときだった。

都内某所の雑居ビル。

薄暗い廊下を歩きながら、
私は胸にほんの少しの期待を抱いていた。

「公営ギャンブル・エンタメサイトのライター募集」

デスクワーク高収入と書かれたその求人は、
就職活動に疲れ果て、
次々とお祈りメールを受け取る日々の中で、
ひときわ光って見えた。

「これなら…」

そんな甘い期待を胸に、
その日のうちに面接の予約を取り付けた。

面接の日

狭い部屋に通され、
面接官の男性が一言目にこう言った。

👨🏻‍🦱「競艇って、やったことある?」

正直、競艇なんてテレビで見たことがある程度だった。CMで流れているのを見たことがある、というと彼は少し満足げに微笑んだ。
競艇に詳しくなくても問題ないと聞いて、
安心したのも束の間。
私に説明された業務内容は「最初は事務作業がメインだから、心配いらないよ」というものだった。

しかし、心のどこかで何かが違うと感じていた。

違和感の始まり

面接が終わり、驚くほど早く採用の連絡が届いた。
翌週から出社、そして初めて知ることになったのは、この会社が競艇予想サイトを運営しているという事実。

私の最初の仕事は、競合他社の悪評を書き込むことだった。
「これ、普通に営業妨害じゃない?」そんな疑問が頭をよぎったが、初めての仕事に興奮していた私は、
世間知らずのままその業務に従っていた。

悪徳予想サイトの実態

オフィスにいるのは、競艇のことをほとんど知らない人々ばかりだった。私は、その一員として、競合他社を攻撃する口コミを投稿し、自社サイトを持ち上げるためのフェイクレビューを書き続けた。

「予想ツールを使った予想」
「元業界人による本気の予想」
「全国24会場に調査員がいる」
そのどれもが嘘だった。予想ツールなんて存在しない。元業界人などいなかった。予想をしているのは、競艇の素人。私の中にある違和感は日に日に増していった。

SNSで偽のレビューを投稿し、提携ブログに高評価の記事を書かせ、詐欺まがいの手口で集客を続ける会社。その業務を担当する中で、次第に私は心を蝕まれていった。

抜け出せない日々

一度入り込んだこの世界から抜け出すのは簡単ではなかった。社内では日常的にパワハラ、セクハラが横行し、転職を考える余裕も奪われていた。
👨🏻‍🦱「ここを辞めたら、他でやっていけるわけがない」
そう脅され続け、私はズルズルとこの会社にしがみついていた。

しかし、心の奥底ではいつも葛藤があった。
このままではいけない、ここにいてはいけない。
そんな思いが募り、ようやく私は決断した。

「もう、ここにはいられない」

悪徳予想サイトの蔓延

私が辞めた後も、悪徳サイトはなくなることはない。競艇ファンを食い物にするようなサイトは、
あちこちに存在している。

だが、すべての予想サイトが悪ではないことも知っている。ほんの一握りだが、信頼できるサイトも存在する。それを知っているからこそ、私は一歩を踏み出すことにした。

スクールを立ち上げた理由

私自身、悪徳サイト運営に加担していた過去がある。だからこそ、悪徳サイトに騙される人を減らしたいという強い思いがある。質の低い予想を高額で売り、人々からお金を奪い続けるあのようなやり方が許せなかった。

そして、私はスクールを立ち上げた。


このスクールでは、本当に信頼できる予想サイトを
使い、競艇の楽しさと収益を両立させるための正しい知識を教えている。

私の黒歴史を通して、皆んなに伝えたいのは
「正しい情報の重要性」
過去の過ちを反省し、今度は騙される側ではなく、
守る側に立ちたいと思っている。


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