インフルエンザ・ノロウイルスについて


【インフルエンザ】
主な症状:38℃以上の高熱が数日間続く・頭痛・関節痛・筋肉痛・咳・鼻水等
感染ルート:飛まつ感染(咳やくしゃみ、たん等)・接触感染

流行時期:例年12月~2月頃(インフルエンザウイルスは寒くて乾燥したところを好む。)

対処方法:発症から 48 時間以内であれば抗ウイルス薬の効果が期待でき、症状も軽くすむ。
※タミフルに関しては、服用後の異常行動の予防措置として、10~19歳に対する使用を原則差し控えることとなっている。

日常的な予防:手洗い、うがいを習慣
          外出時にはマスクを着用(自分の身を守る)。
          発病したら、家でもマスクをする(他人へうつさない配慮)。
          十分な休養とバランスのよい食事で、日ごろからの体調管理をしっかりと。
          室内では、加湿器等を使用して適度な湿度(50~60%)に保ち、1~2時間に1回は換気をする。
          人ごみや繁華街への外出を控える。
          咳エチケット(咳をしている場合は、周囲へうつさないためにマスクを着用する。咳・くしゃみの際は、ティッシュ等で口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけ1m以上離れる。)

予防接種:流行時の1~2ヵ月前(10月~遅くても12月末まで)に接種!
          接種回数は、大人は基本的に1回。子ども(13歳未満)は2回。
          インフルエンザワクチンの有効率は約70%です。
          予防接種をすることによりインフルエンザにかかったとしても、重症化を軽減してくれる。


【ノロウイルス】
原因:食中毒
症状:腹痛・下痢・吐き気・嘔吐などの胃腸炎
潜伏期間:12〜48時間
特徴:排泄物中のウイルス量が非常に多い・感染力が極めて強い・ウイルス排泄期間が長い
感染:経口感染―食中毒など食べ物を介した感染
           ―ヒトからヒトへの感染
消毒:次亜塩素酸ナトリウム(アルコールは効かない)

予防:手洗い、貝類の内臓を含んだ生食は時にノロウイルス感染の原因となるので注意する。衣服や物品、おう吐物を洗い流した場所の消毒は次亜塩素酸系消毒剤(濃度は200ppm以上、家庭用漂白剤の場合は約200倍程度に薄めて)を使用。


■消毒
大きく分けると、主な成分は2タイプ
「キッチン用アルコール除菌」などと書かれていることの多い→エタノールなどのアルコール系
油を溶かす働きがある為、微生物の脂質の膜を壊したり、構造の隙間から入り込んで微生物を殺す
⇒コンクリートでその場に固めるイメージ
「ハイター」「ミルトン」などの→次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系
微生物の主にタンパク質を酸化して、構造を壊して殺す⇒ダイナマイトで壊すイメージ


■ウイルス
大きく分けると2タイプ
ウイルスの粒子(タンパク質のカラ)の周りに「エンベロープ」と呼ばれる脂質の膜をまとっているタイプ
→脂質の膜を利用して人などの細胞に感染するため、脂質の膜を壊せば感染力を失う(不活性化)
→アルコール系で不活性化できる。(インフルエンザウイルスなど)
脂質の膜をまとっていない「ノンエンべロープ」と呼ばれるタイプ
→脂質の膜がない。タンパク質のカラを物理的に破壊する塩素系の方が効果的(ノロウイルス・ロタウイルス)



インフルエンザウイルスなど
大腸菌など ノロウイルスなど
アルコール系 ○ ○ ×
塩素系 ○ ○ ○

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