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Who(feat.BTS)


Who(feat.BTS)
Lauv, Jungkook(BTS), Jimin(BTS)


Twitterを見る限り、翻訳が人それぞれ違うので解釈もいろいろあるみたいですが、「youがARMYではないのか」という説でもARMY視点と、彼らアーティスト視点の2つがあったり、「変わっていく女の子との恋愛曲」という解釈もあって、同じ曲だけど人によって違うのは面白いなと感じました。

わたしはLauv本人のofficial audioの映像と、youtubeにあがっている翻訳動画を参考にさせてもらいましたが、個人的には「自分ともう1人の自分の話」だと感じたので、その話を残しておこうと思います。
(ところで翻訳動画はちょっとグレー寄りのクロな気がするけど、アーティストによっては黙認、もしくはシロになってたような気がするのでまた勉強しときます。今回は便宜上転載させてもらいます。)



後々調べたところ、そもそもLauvのアルバム「~how I'm feeling~」自体が「人の人格、またその中にも様々な観点が内包されていることを描いた作品」をコンセプトとしているようです。
アルバムカバーも6色のLauvが存在し、それぞれがそれぞれの人格をもち、それら全てでLauvという人間が出来上がることを示しているとのこと。
「これまで発表して来た作品はそれぞれ全て一つの側面だけにフォーカスを当てたものだったんだけど、このデビュー・アルバムで初めて自分自身を司る全てのパーツをまとめることができた」
出典:Traffic

この記事を見てから、今回の「Who」もそのLauvを、ジミンやジョングクを、人間を形成する1つの人格、もしくはそれを補う一部の話なんじゃないかという考えが更に強くなりました。


ということで以下、わたしの妄想解釈垂れ流し

参考にさせていただいた翻訳動画が、ところどころLauvが公式動画の概要欄に載せている歌詞と違っていたので、そこは調べて自分なりの訳で解釈してます。

0:00~

公式映像見る前に翻訳動画を見て感じたことは、自分の中にいるもう1人の自分、誰もが1人は持つかもしれない薄暗い場所にいる自分(you)と明るい場所にいる自分(I)の話に思える。

そのネガティブなyouが少しずつ変わってきて、ズレが生じ始めて段々とyouがはっきりと別のものへと変わってきている。
少しずつ少しずつ、自分でも気が付かないうちにその差は広まってきていて違和感だけはあったのに、それを理解するのに時間が必要だと考えて。

0:20~

自分の中にはいろんな選択肢や声が沢山あって、どれが正解で何が本当の自分か分からなくなってきている。

youは批判的に自分を責めるから、はたまたyouの感情が酷く自分を狂わせ惑わせるからIを憎いんじゃないかと思えてきて。

でもどちらも自分だから、受け入れるために進むために自分であるyouとIを理解していかなきゃと考えて。

0:24~

自分が愛していたはずの自分から出来た、そうじゃない自分(you)がわからなくて、その自分(you)が少し憎くて。
ここでyouはIを憎んでいるのでは(I swear I think you hate me like)、と考え始めていたのに、Iが別人になったyouを憎いと話しだしてる(you're not same, I hate it)。

1:23~

君の言葉で催眠術にかけられたようだ(Feeling hypnotized by the words that you said)、というのも浮かび上がる君の幻影(rising visions of you)という歌詞に近いのかなと翻訳動画を見る限り思ったのですが、rising~の実際の歌詞がoutlines of your eyes and visions of youだったので、またニュアンスが異なってくる。
ただyouの言葉に狂わされるから、youがはっきりと現し始めるし、自分がわからなくなってくるという解釈はあまり変わらないかも。
ここで公式映像ではLauvは机に伏せて眠っているような、催眠術にかかっているような仕草をする。

画像1

1:33~

そりゃあ朝になってもそれは離れないよな。まだ理解もできてない別人のようになってしまったyouだから。
とても冷たく感じるのも、youとIの間にできた大きな差であって、ただここでyouは少しずつ死んでいっているのかなとも思わなくはない。
ラスサビで、もう君じゃない(you're not the one)とわかったと話していること、自分が知る自分では無くなったから、自分の中でyouが死んでいく。

自分に嘘はつきたくないから、自分自身を愛せない自分はもう必要はないから、たとえyouが死んだとしてもIは進んでいく話。

という、つまり内側の愛憎劇かなと思いました。
元々愛していたものも変わってしまうと憎いものになってしまうし、その気持ちに最初は戸惑いyouがIを狂わせてるように感じるけど結局それは自分のせいでもあって、最後には無情にも違うなら必要ない、と手放すパターン。
もしくは自分を愛するためには、待つだけの愛は疲れるから自ら進んでいくよ、という冷たく突き放してる訳では無いパターン。

どちらにせよ元々愛していたものが離れる話で少し悲しいものなのかもしれないけれど、その後の展開はないので解釈は自由なのかな。

ただ公式映像でLauvは空っぽの椅子を前に、ただゆっくりと上手に去っていくので自分は進んでいくことを決めたように見える。

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最初から構図は変わらなくて、それ自体が自分は変わっていないのに、という意味を表すのか。
ただひたすらに目の前にいるyouにWho are youと訴えかけ、疲れ、愛することも愛を待つことも疲れたから進んでいく自分のようだなと。
結局最後にカメラが引いたあと、目の前の椅子には誰も座っていなくて第三者には誰もいないように見えるけど、Iには確かにyouは存在したし、はっきりと輪郭までも持ち始めていたから椅子があったし、目の前のyouに向かって訴えかけていたのかなと。

画像3

上手(かみて)に去っていったのも、この前Twitterでバズってたイマジナリーラインの関係で考えてみて、やっぱり最終的には負の感情から進んでいくために去ったと解釈できるかなと思うと面白かった。
※上手、下手の話については富野監督の「映像の原則」に基づいた話であって、全てのものに適用されるわけではないらしい
出典:参考ブログ


そしてBTSの現在進行中のカムバ「MAP OF SOUL:7」のコンセプトの1つでもある「隠してきた内なる影との対話」に通ずるものがあるかなとも。
薄暗いものが大きくなればなるほど無視することは出来なくなって、こんなにも自分を苦しめるのなら、理解できないのなら自分では無いのではないか、自分を嫌いなのではないか、そんな君は誰なのかとまさに「対話」しているようだなと思いまして。

ただ、わたしの解釈でいくとCause you're not the girlの言い方が少し違和感があるような気もするので、やっぱり恋人同士、もしくはアーティストとファンの話かなぁと思わなくはない。
英語に通じてるわけではないので自分自身の話として通る他の訳があるのかもしれないけれど。



曲調、歌に関してはLauvとジミン、ジョングクの声が綺麗に違和感なく合っているなと思いました。
裏でサビの間鳴ってる音が単調で美しいような少し奇妙でこの曲の雰囲気を出してるなあと感じたし、声は1番Lauvが合っている気がする。
ただわたしはジミンペンでありジミン声フェチなので、やっぱり好きなものは好きで。
「But it's so, so cold」が最高に好き。ジミンさんのあの掠れた声、いつもはそこに艶っぽく色っぽくもう少し水気を含んだ声が多いけれど、今回はただただ哀しさと冷たさが感じられる掠れた声で、それでso, so coldとか言われたら世界が君を包み込むやん。
so, so hotって言うぐらいに包み込んだるやん…世界で君を愛する人たちが。

英語の発音などに関してはそもそも英語できない人なので上手いのか下手なのかもよくわからんけれど、素人耳にはとても美しく聴こえます。


そしてもう1つ個人的に驚きというか嬉しかったこととして、作詞、作曲クレジットにwhy don't weのCorbyn Besson、Jonah Marais、Daniel Seaveyの名前があることに驚いた。まさかここで目にすると思わなくて。
ただ音楽サイトによって作曲だけ、作詞だけ、もしくはどちらにも名前が載っていたりするのでどれが正しいのかわからないけれど。
ところでWhy don't weとは、5人のかわいい顔したアメリカのボーイズグループでみんなはちゃめちゃに若いけれど(ジョングクより)、大変曲も声も素晴らしくクセになるので聴いて欲しい。
個人的にHooked、Talk、Chillsなど耳に残りやすいと思われます。
ちょっと語ったけどわたしもそこまで深く知っている訳では無い。
Why don't we(Spotify)

またあるところでは作詞作曲にBTS(STILL TBC)って書いてて、TBCってなんやねんと思い調べたらto be confirmedの略らしく、まだ確認中ってことらしいですね。
ジミンとジョングク、もしくは別の誰かが制作にも携わっているのか、そもそもそのサイトのミスなのかわからんところやけども、こんなに悲しくも美しい曲に携わっていたら嬉しいですね。



言語が違う音楽はいつも全ての歌詞を調べている訳では無いけれど、自分が好きなアーティストのものは調べようと思うし、知りたいと思うから不思議で、また知れた時の感動と歌詞が合わさったことで、さらにその歌への理解が深まるといつも大変楽しいなと思います。
そこから知らなかったアーティストの方を知ることもあれば、さらに聴く音楽が広がっていく感覚はすごく幸せだなと。

またBTSはコラボするアーティストの選び方がいつも上手いですよね。
Ed SheeranやHalsey、他にも沢山のアーティストと作成してきていますが、今回のLauvはこれがデビューアルバムらしく、そのコンセプトが見事にBTSが今までLove Yourself, Love Myselfと話してきたものに近しいなと思いました。

「Mean it」についてLauvは「誰か僕に言いたいことがあるんじゃないかなと思って、そういう視点で描いてみたんだ。僕だって完璧じゃないし、真っ先にそれを認めたのは僕なんだけどね。」と話していて、自分で認めるのが難しいけどなと個人的には思いましたが、そうやって自身に矢印を向けて考えることができる方なんだなと。

他にも今回のアルバムカバーは虹色のLauvがいますが、虹色は多種多様を意味するとよく言いますよね。
そういったことを探し出すとキリがないのかもしれないけれど、広い視野を持って自身に目を向けられる人と共に制作をして、それによって視聴者がその視野を考えて知ることができるのが面白いなあと思います。

BTSには沢山のコラボオファーがきているみたいですが、また素敵な、両者共に良さが広まるようなコラボがあればいいなと楽しみにしています。

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