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【CL京都 TOP64】「アルセウス+ハッサム+ジュラルドン」 デッキ解説

2022年12月10-11日に開催されたチャンピオンズリーグ2023京都において、
64位以内という結果を残したアルセウスジュラルドン…ではなく、「アルセウス+ハッサム+ジュラルドン」デッキの解説です。

初めに

東京・神奈川を中心として、主に「ハッサム」をメインに使ってポケカをしています。

ポケカ歴は2020年3月14日からスタート。
2年9ヶ月ほどかけてCLという舞台にたどり着きました。

デッキについて


アルセウス+ハッサム+ジュラルドンのデッキレシピです。
ほとんどアルセウスジュラルドンに近いです。

デッキの選択理由

ハッサムVとVMAXを入れて戦うことを前提としてデッキを作るため、いろんなタイプのハッサムデッキを考えました。

【案1】ロストハッサム
ロストゾーンを貯めてハッサムにエネルギーをつけて殴るシンプルなデッキ。
大地の封印石を入れることで相手の複数のVMAXのHPを削るという作戦もありました。
どうしてもスピードが遅いため数回試して解体

【案2】かがやくムゲンダイナロストハッサム
ジュラルドンとエーフィとハッサムを入れて、スターレクイエムやアメイジングデスを回避しながら戦うデッキ。
シンプルにスピード感と安定感がなかった。

【案3】ルギアハッサム(かがやくムゲンダイナ入り)
ルギア・ハッサム・エーフィをメインに戦うデッキ。
上記三匹はポケモン金銀で初出のポケモンで、とても思い入れがあるため一番このデッキを使いたかった。
ルギアはアーケオスを2体呼ぶため、ベンチの空きは残り3。
そこにかがやくムゲンダイナを出してハッサムとエーフィが出てくると場がいっぱいになってしまうため、クロバットやネオラントという強い特性を持つポケモンを置けないためあまり強くなかった。

【案4】アルセウスハッサムジュラルドン(採用デッキ)
安定感とエネルギーの要求に対して無茶をしなくていい。
盤面が整うまでが早く、ジュラルドンでルギア相手に強く出られる。
明確な弱点がないため無難なこれを採用。

採用枚数と理由

採用枚数と理由について説明していきます。

・ハッサム 1-1
好きだから入れてます。アルセウスやジュラルドンと比べると強いカードではありません。

SAか?ってぐらいイラストがカッコいい


しかしハッサムVはなんと進化しなくても3エネあれば140出せるため、レジギガス以外のレジを全部ワンパンできるんですね。
ここがジュラルドンに出来ない細かいところです。
あと何よりもイラストがカッコいいので最強です。

ハッサムのダイマックスの雰囲気がすごい好き

ハッサムVMAXは2エネで殴れる上に、キュワワーをワンパンしながら受けるダメージが-30になるので偉いです。
ダイスチルは効果こそないですが、場に残ったネオラントとクロバットの処理ができます。強いですね。
キュレムやアローラロコンをワンパンできるのも強いです。

・アルセウス4-2
ベーシックな枚数だと思います。
初手に来ないと終わりなので進化前は最大枚数です。
上は2枚使う時もありますが基本は1枚でいいので2枚のみです。


・ジュラルドン2-2
あくの塔採用型じゃないので不必要に進化先だけ枚数多くしたりしません。邪魔なので。

・ドラピオンV
友人に壁やってもらいましたが、このデッキはミュウに勝ち筋あんまりないので仕方なく入れました。
こいつが場に出る時は自分が負ける時か勝つ時だけです。

・クイックボール3枚
・ハイパーボール4枚
・しんかのおこう1枚

クイボに関しては2枚の時期もありましたが、トリニティノヴァorチャージでエネの付け先がないのは非常に苦しいので3枚の採用です。
進化先は早めに持ってきたいのでおこうが1枚だけ入ってます。

・ポケモンいれかえ1枚
・あなぬけのヒモ1枚

2枚使うことはほぼないです。なので1-1で間に合いました。

・トレッキングシューズ3枚
欲しいカードに直接触れる可能性があるというところで採用しています。
あくの塔であくの塔をトラッシュして2枚引く行為は確かに強いとは思いますが、それをやるためにあくの塔が2枚必要では…?となってこっちに。
本音は4枚欲しい。

・おおきなおまもり1枚
対面によって倒されたくないポケモン、タイミングで貼ることでこちらが落とされずに攻撃回数が増える可能性があるため採用しています。

・ビッグパラソル2枚
ルギア対面の場合、後ろにジュラルドンを2体立ててそれぞれにパラソルを付けておけば安心感がダンチです。
ここから入れる保険です。

・森の封印石1枚
アルセウスが進化せず、スターバースを使わずに落ちた場合にハッサムかジュラルドンにつけて捲ることができる点と、
後攻の場合に無理やりダブルターボを引っ張ってくるという動きができることで採用しています。
あるとないとではかなり試合結果が変わりました。

・ふつうのつりざお1枚
・すごいきずぐすり2枚

アルセウスジュラルドンの基本的な枚数かと思うので割愛。

・アクロマの実験4枚
ミュウ対面のやまびこホーンをかなり重く見ていることと、ダブルターボかすごいきずくすりのどちらかを手元に残しながら、持っていない方を引きに行けるため最大枚数採用です。
後攻1ターン目で打ちたいカードNo.1。

・博士の研究1枚
手札がほぼない状況でスターバースをした場合持ってきて使う、もしくは相当手が悪くないと使わないため1枚のみの採用です。

・マリィ3枚
ロスト軸のデッキを引きまくったあとに撃ちたいカードNo.1。
相手の手札の枚数が多い=選択肢が多いなので、減らすに越したことはありません。
博士やアクロマ、クイボやハイボのトラッシュになることも考え3で落ち着きました。

・セレナ1枚
・ボスの指令2枚

元々ボスを3枚入れていました。
かがやくリザードンなど1枚採用のカードをロストに送るなら1枚でもよく、レジロックやレジアイスは殴ってきた返しで1枚はロストに送るため、ボスは2枚でいいと判断。
セレナを1枚採用することでドローも出来るいい配分になったかと思います。

・ロストシティ2枚
スタジアム0にして、スイーパーにでもするか?と思ったんですが、実際相手のたねやかがやく枠、レジ〜など、枚数の少ないカードをロストに送ることでイージーゲームになるため2枚採用です。
3枚は過剰だと思いました。
あとシンオウ神殿を割るためにも使います。

・基本鋼エネルギー6枚
・基本闘エネルギー4枚
・ダブルターボエネルギー4枚

基本は鋼6闘3W4が普通かと思いますが、過去にジムバトルで闘エネルギーを1枚トラッシュせざるを得なくなった試合があり、アルセウスとジュラルドンに1枚ずつ貼った結果、2体目のジュラルドンに闘エネルギーが貼れずに負けるという展開があったため4枚採用です。
その結果、ジュラルドンに2枚付けなければいけない鋼エネルギーを温存することもできるため、エネルギー管理に余裕ができました。

採用を見送ったカード

・ポケギア3.0
7枚見て欲しいサポートが引けなかった場合に無駄なカードになるため、それなら現物を入れた方がマシと思ったため不採用。

・こだわりベルト
ダメージが30上がってもジュラルドンが倒せる範囲も倒せない範囲も全く変わらないため必要なしと判断。

・カリンの信念
サイドプランは2-3-3で考えているため、アルセウスとジュラルドンVMAXが1体ずつ落ちると100ダメージアップしておまもりがついたVSTARをワンパンできます。
アルセウスを取られるだけでも40アップして260出るため、ベルトと一緒に採用したかったのですが、攻撃型のデッキにしない方針にしたため不採用。

・あくの塔
いちげきを落として2ドローする動きは縦引き中心のアルジュラデッキでは非常に強いですが、枠を3〜4枠もあくの塔に割かねばならず、マスタードやカリンなどいちげきのカードの採用率を上げたくなるので採用しませんでした。

・マスタードいちげきの型
後攻1ターン目で打ちたいが、打てる確率が非常に低く、再現性もなかったため不採用に。
やりたいっちゃやりたいんですが。

・Vガードエネルギー
以前採用していたカード。
初手のアルセウスにつけるor中盤のジュラルドンに付けるなどして打点調整をしていたが、ジュラルドンの要求エネと噛み合わないため不採用。

・エイチ湖
ジュラルドンのキョダイフンサイでこっちはエイチ湖の効果を無視しながら闘エネをつけた全てのポケモンに恩恵があるため過去に採用していたカード。
優秀だがロストシティでリザードンやレジロックなどをロストする動きの方が環境的に強いと判断して不採用に。

各対面の対応・戦略

ルギア

一番シェア率が高いと読んだデッキ。
ルギアがジュラルドンを突破するには
①頂への雪道
②アメイジングイベルタルできぜつ
の2つしか方法がないため、こちらはそれを封じるためにビッグパラソルを2枚採用。
スタジアムは相手が出すまで出さない、という戦略。
ジュラルドンが2体立てば1体は囮にしてもいいので、イベルタルをロストに送ってあとは殴って勝つプランです。

ミュウ

一番勝ちにくい対面。
勝ち筋としては
メロエッタ→ゲノセクトorミュウV→ミュウVMAXの1-2-3のサイドプランで倒す。
そのためには後攻を取られるととても厳しく、ジュラルドンにエネがつかないまま倒されるという盤面ができあがってしまう。
1-2のサイドを取れば、あとはドラピオンで殴るだけなので、そこまでたどり着くことを心がける対面。

アルセウスジュラルドン

ミラー対面の場合、ジュラルドンを先殴りした方が勝つため、アルセウスを無視して倒すプラン。
相手のアルセウスはダブルターボを貼る上、雪道は貼らないため、こっちを殴ってきてもダメージが入らない。
ボスやセレナでこちらが先殴りしていけば順当に勝つ。

キュレム

弱点を突けるから勝てる、と思いきやそんなことはない対面。
ハッサムを進化前に落とされると終わりのため、先行で最優先に進化させたい。
ハッサムVMAXの素HP320+おまもり30+ハードシザーの軽減30で380入れなければ倒せないというプレッシャーも与えることができるが、相手が回ると普通にやられる。
先行有利ゲー。

レジギガス

対面的に有利。
相手はハッサムを警戒していない、カードテキストがわからないため、心理的にも有利に出られる。
アルセウスはレジロックにワンパンされるが、ハッサムは弱点の対象がいないためワンパンしてくる相手がいない。
大きなおまもりをつけるとさらに安心。
こちらはロストシティを貼って、レジロックやレジアイスを倒すだけの簡単なお仕事。

ムゲンダイナ

速度で勝てない相手。
2エネで270出してくるの卑怯だろ、ゲームにならん。
クロバットを狙うのもいいが、結局速度で相手に上回られる。
こっちがボスを引く前にやられるパターンが多い。

ロストバレット

基本的にちまちま殴るだけだが、ビッグパラソルとボスは絶対に捨ててはいけない。
サイドを4枚取るとかがやくリザードンが出てくるので、温存したロストシティを貼ってロストに送ると勝てる確率があがる。
ロストバレットでゲッコウガを早い段階で呼ばない場合、リザードンが入っているためハッサムは絶対に出せない。

おわりに

ハッサムは昨今の環境についてこれていない、決して強くはないカードです。
ヒスイヌメルゴンVSTARが200ダメ出しながら80軽減する効果を見てブチギレたのも懐かしいです。

それでもハッサムにはハッサムにしかできないことがあって、それが今の環境の中でどうやったら活きるのか、どうやって相手に一矢報いることができるのか悩んだ結果がこのデッキです。

1999年11月21日に発売したポケモン金銀でともに冒険した一番の相棒ハッサムと23年の時を経てここまでこれたことがとても誇りです。

強いポケモン、弱いポケモン、そんなの人の勝手。
本当に強いトレーナーなら好きなポケモンで勝てるようがんばるべき。


俺の心の指標です。

対戦していただいたみなさん、ジャッジのみなさん、運営のみなさん、ありがとうございました!

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