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Six Invitational 2022に向けて競技シーンを振り返ろう(2020年編)

こんばんは、yu-saです。

2019年に引き続き、2020年編を書いていこうと思います。

2019年編、2021年編はこちらから。



『1月 Six Invitational 2020予選でまたもや悲劇』


『1月 Six Invitational 2020予選でまたもや悲劇』

さて、年が明けるとインビ予選があります。

当時のインビ出場チームは前シーズンPLファイナル8チームに、招待チームや時々PLとは別の行われていた世界大会の優勝チーム、各地域予選を突破した4チームを合わせた16チームで行われていました。


日本チームがインビに出るためにはこのAPAC予選を勝つしかありません。
正真正銘ラストチャンスでした。


しかし、現実は残酷。

CAG、野良連合を筆頭に熱い戦いを繰り広げるもAerowolfからMentalistCが加入し大幅な強化となったFNATICに及ばず敗退してしまいます。
日本チームが世界ベスト4に輝いて一年後、ベスト4どころか日本チームは出場すらできない結果となってしまいました。

正直この頃は日本チームファンにとっては苦しい時期でしたね。


『2月 FNATICの大躍進』

さて、ではSix Invitational 2020はどんな大会になったのでしょう。

結論からいうと、APAC予選を勝ち抜いたFNATICが大躍進を遂げ、G2、そしてEmpireを破りベスト6に輝く結果となりました。
立て続けにEUの強豪チームを破ったことで超盛り上がりましたね。なんならTwitterのトレンドやニュースにもなっていました。
結局、日本チームが出なくても世界大会は面白いんですよね。出てくれるに越したことはないですけど。

さて、優勝はNAの強豪チームSSG。TSMも3位に入るなど、これまてEU一強の時代だったのがNAの時代へと移り変りました。

『3月 突然の日本リーグ解体 APAC NORTHの設立』


さて、世界大会で一つ大きな発表がありました。
それは、APAC NORTHの設立です。

それまでAPACは他の地域と違い複数の国や地域でリーグを行い、Finalsを行うことで最終的な順位を決定していました。

それを今度はAPACを北と南の大きな2つのリーグに分け、複数の国合同でリーグを行うフォーマットに変更するという発表があったのです。

これはファンにとっては嬉しい反面、日本チームがどれだけ出れるのかという心配に近い疑問が生じました。

12チームのリーグで、日本、東南アジア、韓国合同で行うということから単純に考えれば4チームずつでしょうか。

当時は韓国リーグが4チームのみで行っていたことが事態をややこしくしていましたね。

結局日本チームからは『レジェンドチーム』という謎の圧力が働いたようにも見えるCAGと野良連合が招待、残り2枠は出場権をかけて大会を行うという形になりました。

APAC NORTH出場権をかけた戦いではUSGが活躍するも最後の1枠をかけた戦いでFAV Gamingに敗れ、結局GUTS Gamingを合わせた日本4強がAPAC NORTHに出場する運びとなりました。


『5月 戦国ゲーミング復活』

5月、戦国ゲーミングがシージ部門を復活させることが明らかになりました。

日本リーグの解体によりDNGなど大きなチームが解散していく中、人気チームの復活は話題になっていました。

野良連合を抜けたReyCyil選手の加入などもあり、現在に至るまで継続して非常に人気の高いチームですね。

また、この頃は国内リーグがないためAPAC NORTHに出れていないチームはJapan Nationalsというオープン大会のみが大会の場でした。

当時活躍していたチームは現在のREJECTである野良連合の国内部門NRG、そしてNORTHEPTHIONの2チームだった記憶があります。


『6月 走るテルミット爆誕』

APAC NORTHが開幕した6月。

日本チーム以外には韓国、東南アジア、そして台湾からElectrify(現Dire Wolves)などが参加していました。

そう、このElectrifyが初戦から日本ファンの心を鷲掴みにしたのです。

6:34:20~

初戦は韓国前シーズン一位のSCARZ。

下馬評通り厳しい立ち上がりとなり、5-0、チーム全体でわずか3キルしかできていないという圧倒的な力の差があるように見えました。

が、ここからElectrifyは魅せてくれます。

防衛に回った途端正面の撃ち合いでSCARZを破壊、なんとオーバータイムまで粘ります。

そして運命の13ラウンド。

Ed選手はTHERMITEというオペレーターで相手のボムの中を全力ダッシュ、相手の射線を潜り抜け絶好のプラントポジションまで辿り着きます。(7:33:15)

これぞ走るTHERMITE。

中には日本チームと戦う時にもElectrifyを応援するとの声も。

一気に多くのファンを獲得したElectrifyでした。


また、CAGが日本チームに一年ぶりくらいに敗れたのもこのAPAC NORTHになります。

GUTS Gaming相手にVillaで6-8で敗れてしまいました。

逆に一年位日本チーム相手に無敗だったことが強すぎる気も…。


『8月 パパ活 二億 筋肉質事件』

さて、記憶にも新しく、ある意味シージが一番話題になったとも言える2020年8月。

世界ベスト4にも輝いた超人気チーム野良連合オーナーであるKizoku氏にとんでもない疑惑が話題になったのです。

それが

・給料未払い

・選手恫喝

・未成年女性への飲酒教養

・世界大会中のパパ活

などなど。

字面だけでもうやばいこと目白押し。

特に選手恫喝に関しては音声が残っており、Twitterで拡散されてしまったことでその日のうちに野良連合の公式HPからはスポンサーが全て消えてしまいました。

また、パパ活のプロフィールで年収2億、身長180cm、筋肉質といったあまりにも当人とはかけ離れすぎたプロフィールが話題に。

これを受けKizoku氏はチームのオーナーを離れ、新たなオーナーとしてあきどっぐ氏が就任しました。

しかしKizoku氏はチームを離れるとは明言しておらず、あきどっぐ氏はKizoku氏を非常に慕っていたことから、結局なんも変わってねーじゃん!との声も。


『9月 エヴァ:e 爆誕』

戦国ゲーミングに引き続き現在も活躍している大型チームがこのタイミングで誕生しました。

それは先日の昇格戦で見事勝ちきり来季のRJL出場権を獲得したエヴァ:e。

maavi選手やReira選手といった撃ち合いの強く若い選手の活躍が熱いチームでした。そしてなにより、エヴァ:eが勝つことでシージでエヴァンゲリオンスキンが発売されるんじゃないかという期待から彼らを応援する声も非常に多かったです。


『10月 Rainbow Six Japan Championship開催』

日本リーグがなくなったことを受け、日本の競技シーンを盛り上げるため?開催された超大型大会、Rainbow Six Japan Championshipが開催されたのがこの頃でした。

公式テーマソングには当時鬼滅バブルで大人気を博していたLiSAさんの起用、そしてこれまで公式にお呼ばれすることのなかった🌵ことMeLton選手も呼ばれ、多くの芸人さんも出演するなど非常にお金のかかった大会になっていましたね。

ちなみにこの予選で父ノ背中は敗北し、けんき選手は競技シーンを去りました。

日本でこれまで大きな大会が行われたことはありませんでした。

APAC NORTH入れ替え戦の挑戦権をかけた大会でもあったため本当に盛り上がる大会になった一方、戦国ゲーミングの初戦がCAGだったこともあり、APAC NORTH入れ替え戦の挑戦権がトーナメントの運依存であることもコミュニティからは問題視する声が上がっていました。


11:12:20~

CAG VS 戦国ゲーミングはこのRJC 2020でもベストバウトと呼ばれるくらい本当に熱い戦いになりましたね。3マップとも非常に接戦で、本当に手に汗握る戦いでした。

優勝はCAG。決勝ではBO5にもかかわらずFAV Gamingに1マップも取らせず完封優勝しました。


『10月 CAG フォーマットの問題による罰金を食らう』

APAC NORTH 2020は非常に複雑なスイスドローというフォーマットを使用していました。

そのせいでそれまで順調に勝っていたCAGは最終日、Qconfirmというチームに負けることで優勝が確定するという意味のわからない状況に立たされます。

そこでCAGはひたすら凸ったりリスキルしまくるというランクムーブで負けに行きます。まぁなぜか勝ってしまうラウンドもありましたが。

2:57:00~

正直、これはフォーマットに問題があったと言わざるを得ません。試合に負けて勝負に勝ったCAGを攻めることはできないと思います。

ところがこれに対しESLは50万円の罰金を命じました。CAG公式からは選手たちを擁護する声明があったのが救いでしたね。

また、XQQコーチが脱退することが発表されたのもこの頃でした。


『11月 入れ替え戦で魅せた野良連合の底力』

APAC NORTHでは成績の振るわなかった野良連合。

度重なるメンバー変更により世界ベスト4の当時のメンバーで残っていたのはPapilia選手のみでした。

なかなか試合を掌握できず、一方的に負けてしまう展開が続き、入れ替え戦では降格もあり得ると思われていた中、RJCの結果を受けてエヴァ:eと激突しました。

蓋を開けてみたら野良連合、全然強いじゃないか。

3rdマップへもつれるも3rdマップは7-0の完封。

野良連合の勝利で来季もAPAC NORTHへの参加が決まりました。

決まったはずだった。

そう、またあの人が選手の心を踏み躙るのです。


『12月 野良連合から選手が脱退』

入れ替え戦に無事勝利した野良連合。

しかし選手たちは自らの意思でチームを去ることを発表しました。

移籍先はLAG Gaming。

正直ファンとしてはもう給料未払いだの黒い噂が耐えないあのチームからは抜けて、もっと練習に打ち込める環境で頑張ってほしいと思っていました。

しかし、ここで一つ問題が。

入れ替え戦に勝ったメンバーはLAG Gamingに移籍しました。

では、APAC NORTHに出場する権利はどうなるの?

ここで野良連合のオーナー、あきどっぐ氏は出場権は選手ではなくチームに帰属すると主張。(Kizokuだけに)

昇格戦に負けてしまった韓国チームSCARZのメンバーを一部引き入れ、来季もAPAC NORTHに出場するつもりでした。

どうなる!?野良連合!!


ということで2020年は以上です。

明日、完結編である2021年を投稿しようと思います。

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