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優しい世界に

アルツハイマー型認知症の母と、久しぶりに外出した時のことです。

知り合いと勘違いして、急に知らない人に手を振ったり、少し大きな声で私のことを呼んだりする母に、何とも言えない視線が無数に注がれているのに気づきました。母を見ながら席を立つ方もいらして…外出しなければよかったのかな、と後悔。心が苦しかった。。

昔から両親が訪れていた店だったので、お店の方たちは温かく母に接してくださったのが救いでしたね。感謝しています。

家に戻って思ったのは、

ー幼いお子さんが同じことをしても、あんな視線を送らないよね?
ーあの人、変なのかも…なんて思わないよね?

ということ。

母に限らず、あら?と感じてしまうような行動をしたり、言葉を発したりする高齢者と出会った時、「あの人、見た目は年老いているけれど、もしかすると中身はどんどん幼い頃に戻っていて、子どもと一緒なのかもしれない」と思ってもらえると嬉しいです。

認知症の人たちにとって、優しい世界が広がりますように。

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