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形見分け・覚え書き

 オットの伯母が亡くなり、通夜と葬儀に参列してきた。おおよそ三年ほどの闘病生活を全面的に支えてた義父からの経過報告と、何かと話を盛りがちなオットによる『最強伯母伝説』を聞かされてきたのでとても身近に感じていたけど、実際の面識は倒れる数ヶ月前と入院当初の二回しかないのだった。

 晩年の義伯母はスワロフスキーがお気に入りだったようで、箱入り・メモ書き付で十点ほどまとめてあった。余談だけど、オットが付き合い始めたばかりのクリスマスに初めてプレゼントしてくれたのもスワロフスキーのペンダントで、ビーズメーカーとしてのスワロフスキーしか知らなかった私は当時色々調べて、デザインの傾向とついでにだいたいの相場を知っていたのだった。

 事前に見せてもらったときに一目見て(あ、高そう…!)と思った、一通り見てからも一番印象的だったチョーカー。その場にいた女性陣で最年少だったので最初に好きなの選んでいいよ、と言われたため遠慮なく頂いてきてしまった。大胆なデザインが素敵で、かつ自分で買うことはおそらく絶対ないであろうラインの品。日常使いにはちょっと派手なので、結婚式などにおよばれしたときにでも付けようと思う。大事にします。

 上のチョーカーにちょうど合いそうなイヤリング。私は耳が弱くて頭痛になるためイヤリングは使えないのだけど、通夜に参列してくれた母にどうかと義父が持たせてくれた(義伯母との面識はない)
 これも余談だけど、道案内のつもりで母に葬儀場の名前とURLを送ったら、直接問合せてお花を出してくれた。スマートな親戚付き合いのノウハウとして覚えておかなければ。

 上のイヤリングと同じ箱にしまわれてたイヤリング。これも母にあげてしまっても構わないのだけど、最近お裁縫に凝っているので、下のぶら下がり部分だけ何か小物に加工してオットにあげたら喜ぶのではと思い保留中。
 なお男性陣はこの形見分けにはほぼ参加していなかったけれど、オットとしては(一部マニアには)お宝が眠るという古書を頂いてくる予定。捨てられないうちに。

 写真は結構きれいに撮れたけど、実物はちょっとチェーンが黒ずんでしまってピンクもやや退色気味な気がするペンダント。お手入れしたら気軽に普段使いできそうでもある。

 たぶんスワロフスキーのノベルティだと思われるアクセサリーポーチ(セットしてあるのは遺品とは無関係の私物)チョーカーの次ぐらいに積極的に頂いてきた。かわいい。

 腕時計も何点かあり、残って処分されるよりは……と頂いてきた。今気付いたけど、秒針なくて分からなかっただけで電池生きてるな。もしかしたら最近まで使っていた物かもしれない。
(※と思ったけど段々遅れてきてついには止まったので、針を動かしたのに釣られてちょっと電池復活しただけの模様。壊れてはいないってことだから、安心して電池交換してこよう)

 無関係の箱の下の隙間から出てきたチェーン(たまたま開けた)これも今よく見たらちゃんとプラチナ製だった。買うときにはそれなりのお値段していただろうに、遺品となってしまえば価値に気付かれずそのままゴミになっていた可能性もあった訳だ。諸行無常。物欲は程々にしなければ…。
 昔、ちょっとした行き違いからオーダーメイドすることになったパンチの効いたペンダントヘッドがどこかに埋もれているので、発掘したらこれに付けようと思う。

 同じ箱にまとめられていたけど、誰も見向きもしなくて捨てられそうになっていたので頂いてきたイギリスの記念切手。10.5ポンド(?)のだけ元ネタ分からないなぁ。

 他にも米沢のおたかぽっぽとか、対になってる鴨の木製置物とか、そのままにしておいたらおそらく捨てられそうな物がいくつか気になるので、また行く機会があれば頂いてこようと思う。
 いずれすべて手放して骨になるとしても、まだしばらくは生きていくつもりでいるので、私はこれからも無駄で愛しい物と一緒に生きるよ。

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