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物語が終わる時。

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アニメを見なくなった。

毎週毎週起こる『1週間待つ』というもどかしさにもう楽しみを見い出せず耐えられないし、貯めたら貯めたで見るのが億劫だった。


漫画を読まなくなった。

定期連載している漫画を読まなくなった。話の続きが気になって待てなくなってバレとか探してしまうから。いつ次の巻が発売するかもわからんくらいの不定期連載か、Twitterで連載している話の繋がりなんてない恋愛漫画くらいがちょうどよかった。


今まさに話の広がりを見せ、たくさんの人の話題として今を生きる作品を追いかけることがほとんど無くなった。


そんな中、連載中の中漫画を全巻買って、毎週更新日に最新話を読んでいた五等分の花嫁。こんなに毎週決まった日に何かを見るのは久しぶりだった。

そんな五等分の花嫁、次週最終回です。

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実際ここ最近の話はまあ「よくわからん!」って展開が多かった。

なんの為に出てきたのかわからん新規キャラクターや、雑に回収されるヒロインの恋心。

無駄に複雑化して作者本人もよくわからんことになってそうな文化祭。


正ヒロインが一体誰なのか?という作品の性質上、多く存在する伏線からの考察要素も含め「あれ、一体なんだったんだろうな…」と無駄に考えを凝らしていたのにそんなに大した話でも無かったという拍子抜け感。


とまあそんな感じで最近の話はよくわからなかった。回を増す毎によくわからなかった。

二乃(推し)が勝つ未来はなさそうだなぁ、と思いつつも淡い希望を抱いて要素をかき集めてはいたが、よくわからなかった。



一花と倉庫に閉じ込められるシーンとか、二乃が告白するシーンとか、三玖の「当たり」とか、四葉の「嘘」とか、五月の雪山変装とか……


あそこらへんやってた頃は面白かったなぁと思いつつ、何故こんなよくわからん展開になってしまったのか、『勿体ないなぁ』と思いながらも読んでた。





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ほんで、いざ最終回の1つ前の121話を読んだ。

なんだかスゲー悲しくなった。


物語が本当に終わってしまう直前というのがヒシヒシと感じられて、『最近の話は微妙だなあ』なんて思ってたのにいざ終わりが見えた瞬間めちゃくちゃ悲しくなってしまった。


直近の話の筋をネタバレしないように話すと、まあ正ヒロインも決まりまして、いざ結婚式という段階で5つ子の父親のマルオとフータローがサシで会話するシーンがあって、そこでめちゃくちゃ感情になってしまった。


いざこざがあった2人がサシで改めて腹を割って話すっていう展開にめちゃくちゃ感動してしまった。あぁ、この漫画本当に終わるんだなって。

この話のオチも『五等分の花嫁』っていう作品がずーっと貫いてきたコンセプトをまた改めて踏襲するっていうオチで、五等分の花嫁らしいなって思った。

結構作品通して、最初期のセリフを終盤にもう一度言わせるor言い直すみたいな展開が多かったので追ってたからこそ味わえる良さみたいなのが含まれていて好みではあった。



アニメも見なくなったし、漫画も定期連載読まなくなったし、物語が終わってしまうという状況が久しぶりだったもんで毎週の楽しみが無くなるというのが良くも悪くも心に突き刺さってしまった。


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「最終回さえ見なければ物語に終わりは来ない」なんて論をたまに聞くけど、意外とバカに出来ない考えでもある。

実際自分もアニメ『TARITARI』はなんだか辛くなってリアルタイムで追ってたのに最終話だけ未だに見れずにいる。(まあ単純に見るタイミングを逃した感じではあるけど)



最近見たアニメも、今も尚連載が続いてる作品が多いため、本当に本当に物語が終わります!って感じで幕を閉じる瞬間を見るのは久しぶりだ。

良いところも悪いところもあった作品だったけれど、毎週読んでたってことは好きだったんだろうなぁ…なんて自己分析。



1つの作品が終わる瞬間に立ち会える幸せに感謝して読みたいと思います。リアルタイムで物語追うって中々貴重な経験だぞ!





ということで読む漫画がなくなる僕にオススメを教えて欲しいなって話です。

最近はSPYxFAMILY読みましたけど中々好みだったので単行本買うと思います。

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