新訳:抄断明雷灯少女物語の何が新訳なのか

11月11日開催の文学フリマ37にて頒布された合同誌、
「戯曲『スタァライト』アンソロジー THE STARLIGHT GATHERER GATHERER」
をお手に取ってくださった方もそうでない方もこの記事を読んで頂いてくれたなら感謝感謝ですよ〜(劇スの一番好きなセリフ)
作品解説という名の言い訳をしたくこのnoteを作っています。
ネタバレを含んでおりますので一読の際はご注意をしてください。

なぜ舞台背景が現代っぽい日本らしき場所なのか

こちらの合同誌のネタを考え出した時に思いついたのは皆真面目なのが飛んでくるだろうから学パロとか言い出してふざけ倒してやろうかなと思いつきました。
ただ実際書き出して見るとどんどん真面目なものになっていき普通に暴行事件にまで発展していました。(なぜ?)
一応は途中から真面目な話にはしようと舵を切り出したのですが取り敢えず、所謂現パロみたいなものにはしようと決めて進めて行きました。
しかしながら現代に時代を固定するのも如何なものと思いとにかく時代が判別出来るものの名前は出さないという縛りを設けました。
なのでギリギリ携帯ともスマホともなんならパソコンとも出していません。
Twitter(現X)でも言っておりますが大正文学っぽく文体を整えた方が綺麗に収まったかなとも思っているのでいつかリベンジしたいなと……
この話題の総括
なぜ日本っぽいか
学パロでふざけ倒したろ!の名残り
なぜ現代っぽいか
『スタァライト』に特定の時代をはめ込むのは野暮だろうという考えから

パロディについて

とある患者のエピソードに関してですがほぼほぼ海外ドラマ『Dr.House』のあるエピソードから持ってきています。そこに『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』の第i巻に登場するヤマナさんと自分の中のショタに優しいけど童貞に厳しそうなおねーさんを足して出来上がったキャラです。

名前の元ネタ

花織 
フローラ(フランス語で花の意)からよくある名前っぽさを出したかった

鈴代光希
神楽ひかり役の三森すず
クレール(フランス語で光の意)からある名前だけどキレイめな音と漢字を優先

一番席の近いななちゃん
「大場……」「なな……」

雨宮麻衣
雨宮詩音とまい霧子から

呂乃宮楼咲
呪いという言葉の響きといいとこのお嬢感を出そうとしたらほぼ右代宮楼座になってしまいました、思いついた後に気づいたので許してください。咲という漢字を当てたのは無意識でのせめてもの抵抗です。

有堂茉美
天堂真矢っぽい苗字と富田麻帆さんっぽい名前(つけた後に真矢役の麻帆さんじゃんってなった)
 
羽村仁奈
岩田陽葵さんのはから音を取ってきた所までは覚えています。これも無意識でキムタクが如くの羽村のアニキとアイドルマスターシンデレラガールズの市原仁奈が混ざって出力されたのかも知れません。

八木沢高雄
花柳香子と伊藤彩沙さんの名前をごちゃごちゃにしたら出来ました。高雄は男性の名前感強すぎかなーとも思いましたが高雄って書かれたら皆戦艦が擬人化されたものが思い浮かぶだろうという所に全ベットです。

名塚火香
櫻木麗先生役の名塚佳織さんから

場寺可里菜
大場ななと西條クロディーヌと小泉萌香さんをアルファベット表記にしてごちゃごちゃしました。

愛崎知洋
我らが主人公愛城華恋と我らが監督様古川知宏氏の姓名をくっつけて漢字を1つずつ変えました。 

作品解説

『スタァライト』を再現するという点において外せない
離ればなれになり、再会する
フローラは光を失いクレールは幽閉される
という部分については作品内で説明されたのですが肝心の記憶についてはあとがきで軽く触れたっきりなのでちゃんと解説しようと思います。
まず光希(クレール)が記憶を失った原因は花織(フローラ)への告白です。
花織が光希に恋をしていたように光希も花織に恋をしていました。
なぜ?なんて野暮なことはありません。少女が恋をするのに理由なんてないのです。
ただ自分の運命の人だと思った人が目の前に現れて恋に落ちた2人なのです。
主人公として置いた花織はポンのコツのポンなので光希からの想いに一切気づいていませんでした。と言うよりそんなことあるわけないと信じ込むタイプです。
ですがある程度察しのいい光希はぼんやり両想いであることに気がついていました。 
それでも女性同士ということ、まだ子供であること、そういった事柄が渦巻く中での〈星祭〉の告白。それは彼女にとって一世一代のものだったのです。
しかしニブチンの花織はそれに気づかず流してしまいました。
光希は静かに傷ついていました、愛する人が自分を愛していないのかもしれない。
それならば身を引くしかない、そんな自己防衛機能が彼女の記憶を奪ったのです。
2度目も同じです。
体を重ねてもその不安は募ったのです。
3度目はどうでしょうね、私の手から離れてしまったのでなんとも言えませんがきっと花織は好きと伝えるでしょう。

お詫びと訂正


作者本人に医療従事経験はなく、カルテや経歴、病名、病棟での描写については完全にフィクションであり実在する同名のものとは一切の関係がございません。

光希のカルテについてですが1人だけ入院時の年齢になっています。
実際は18か19ぐらい?誕生日や退院時の時間経過を考えていなかったのでこうなってしまいました。
具体的に説得でかかった時間を設定するのもなあと思ったのでぼかしましたが流石に1年かからないのもあれなので1歳は足したほうがよかったかもという後悔です。


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