2020.3.2新米日本語教師の日記

どうも、さっきつれづれなるままに日記でも書こうかと思いついた吉井です!( ´∀` ) というのも、今日の授業が「おもしろすぎる・・・」と感じ、誰かに共有したいと思ったからです!

わたしは現在、技能実習生に日本語を教えています。技能実習生は、「技能実習」という在留資格で日本の技術を学ぶために来日しています。

在留資格の期間は伸ばすことができ、最長5年日本に滞在可能です。技能実習生のなかで「介護」を学ぶ実習生は、最長の5年の後で介護福祉士の資格を取得することで在留資格「介護」(在留期間は永続的)に移行することもできます。

わたしが教えている実習生は主に「建設」や「溶接」などを学ぶ人たちです。ですから、「介護」の実習生とは違い、ほとんどのひとが長期滞在を念頭に置いていません。(【2020.10.5更新】特定技能1号と2号で建設業の受け入れがされているようなので、厳密には、在留資格の変更を行えば、1号で最長5年間。2号で更新可能・制限なしのようです。詳細はJITCOを参照しました。また、技能実習生の対象職種はJITCOのこちらでも参照できます)

また、実習することが本来目的でありますが、その政治的な「建前」とは裏腹に単純労働に従事することもあり、それらが労働基準をみたしていないことがしばしば報道されています。

すべての実習先がそうであるわけではありません。実習生のなかには、「国へ帰って、(建設の)先生になります」、「日本の技術を勉強したいです」と言ってくれるひとがいます。その反面、「お金が欲しいです」、「家族のために貯金します」という実習生も実際多いです。超高齢化社会の日本では外国人のちから抜きでは成り立たなくなってきています。そのため、技能実習制度については、制度的な見直しやホスト社会の変容、地域社会との協力などが求められています。私は、実習生が少しでも「日本に来てよかった」と思えるように、日本語を教えています!

さて、私が技能実習生を教え始めたのは2019年10月のことでした。それ以来、幾多の驚きと発見があったのですが、共有する機会も少なく、もったいないと感じていました。

ですから、せっかくnoteをはじめたので、日記を徒然なるままにかいてみようかなと、思いつきました!笑笑 

「驚き」と「発見」というと、かなりハードルが高いですが、新米教師のおしゃべりぐらいの身構えでお願いします!

今日は、入国日の異なる2つのグループ(ベトナム出身者3名とミャンマー出身者3名)が一緒に授業をする日でした。そのため、「ベトナムとミャンマー出身者で、できれば話す活動をメインに教えてください」と言われていました。

そのため、授業は「私の国・町」というテーマでshow&tell方式でお互いに出身国や故郷について紹介する授業を計画しました。

授業は2時間あり、初めの1時間弱でその話す活動をし、残りの時間でシャドーイングと宿題指導などします。さて、初めの1時間で無事に授業がうまく進み、お互いの国のことをたくさん話してもらいましたが、いくつかよく間違える文法があったので、それを残りの時間の冒頭で導入、練習などをざっとして確認しました。

そのなかに、「金をさがす人」を「*金をさがする人」と間違えがありました。動詞の普通形+名詞(ここでは人)で、後ろの名詞を修飾することができます。例えば、「眼鏡をかけている人」や「勉強する人」など。普通形というのは、丁寧形ではない活用です。ですから、「*眼鏡をかけています人」や「*勉強します人」は誤りです。さっきの間違えに戻ると、「さがす」は動詞の辞書形です。「*さがする」という動詞はありません。この間違えを言った人は、「*ミャンマーの川には、釣りをする人や金を探する人がいます」といいました。おそらく、「さがす」という動詞と「する動詞」(例えば、勉強するなどの「する」をつけることで動詞になるもの)を混同してしまったのだと思われます。

ただ、普通形+名詞を使える人は少ないですし、よく間違える形です(主観的な技能実習生を教えた経験から)。そのため、その人個人に指導した後、休み時間を挟んだ残りの授業の冒頭で導入と練習をしました。

ある程度、導入と練習が済んだので、応用問題として「じゃ、私は何の人ですか?」と実習生に聞きました。期待した回答として、例えば「教える人です」や・・・うん、私の中では「教える人」が絶対に来るだろうと思い込んでいました。が、返ってきた回答は「先生です」、「親切な人です」など・・・実習生も半分冗談交じりで言っているようでしたが、私の中では、「まさかそんな回答が来るとは!?」という衝撃でした。(笑) しかも一番奥に座ってた人から「イケメンです」という回答がきて、うれしすぎて「本当ですか?イケメンですか?!」とつい言ってしましました。笑笑 

どの回答も確かに間違えではない(イケメンについては保留しますが)のですが、普通形+名詞を導入する目的から外れてしまいました。そのため、「教えます、人です」という新しいキューを出して、ようやく「教える人です」という回答をいただけました。(笑)

実習生がどこで「イケメン」を覚えたのかは謎ですか、期待とは違う回答が来てびっくりしました。

どこで覚えたのか謎の言葉といえば、そういえば「とても」を「めっちゃ」と言い換えていました。実習先が関西であれば、ある程度関西方言を理解できたほうがいいので、他の先生が教えたのでしょうか。それとも、新しい関西弁を話す友だちができたのでしょうか。いずれにしても、いいことです!

そんなしょうもない日記ですが、最後まで読んでくださりありがとうございます!書いてから、「あれ、これ読んでる人はおもしろいかな」と考えてしましましたが、私が面白かったので、後で見返して「こんなことあったな」と思い出すことができればいいかなぁー(自分勝手で申し訳ないです)。もし、おもしろいと感じてもらえれば、ソールメイトですね、多分!では、今日は疲れたのでこんな感じで!bye!

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