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2024.05.06 凍雅vs鈴木志乃

志乃の初勝利の瞬間。
昨日からユニバースで、Xで上がってるポストで、
もう何十回も見返してる。
そのたび、初めて観たかのように鳥肌が立つ。
泣けてくる。



執拗なスリーパー。
辛うじてエスケープ。
吠える志乃。
二度目のネックブリーカー。
かわした凍雅が重たいカウンターエルボー。
また吠える志乃。
エルボーが交錯・・・せず、凍雅の一撃がクリーンヒット。
初勝利と同じく必殺のロックボトムを狙う。


そうだ、あの夏この技で志乃はスリーを取られたんだ。
凍雅にとっては、自身をステップアップさせた大事且つ豪快な技。
あの日から、先行している二人以外の、四人の同期の間での勝った負けたが見られるようになったよね。
凍雅がシングルでも志乃に勝って、
琉那がハルに勝って、
ねくじぇねトーナメントが開かれて、
ハルも志乃に勝って。
わかなとHIMAWARIはタッグタイトルに初挑戦。

同期の活躍が、発奮材料にもなるけど、
置いていかれてる感がものすごくあると、
直前のイベントでも赤裸々に語っていた志乃。
イベントだから極力明るく振舞いながらの吐露だったと思うけど、実際はもっともっと苦しかったんじゃないかな・・・




あの時と同じくロックボトムを狙う凍雅。
その刹那、くるっと体を入れ替える志乃。
凍雅を押し込み、反動を利用して丸め込む!
ワン!
渾身の力で抑え込む!ツー!
あとひとつ!

スリー!!!
入った!三つ入った!!
場内大歓声!割れんばかりの拍手!
今日二度目のワタシノセオリーが流れる。
流れている事に気づいてはっとする志乃。
思わず両手で顔を覆う。
その指が震えている・・・!
「たとえ倒れても諦めないとこ 見てて」
「ようやく叶えた夢をもっと大きく」
参ったな。映画かよ。なんて素敵な光景なんだ。


志乃の事が大好きなあの顔もこの顔も泣いている。
それを見てこっちも涙ぐむ。
拍手が止まらない場内。志乃コール。
リングからこの光景はどんなふうにみえてたのかな。どんなふうに感じてたのかな。


あの日、ハルとHIMAWARIの肩を借りて退場した志乃は、
あの日と同じようにハルの肩を借り、
あの日よりもフラフラとした足取りで、
あの日以上に号泣しながら、
それでも確かに手にした勝利を、
自身のテーマ曲と共に抱えながら下がっていく姿を見ると、
やっぱり何度も泣いちゃうな。



志乃さん、本当におめでとう。
初勝利が鈴木志乃のゴールじゃないってわかってるし、ずっとそういう話を友達ともしてきた。
今日こそ志乃が初勝利を掴むって思ってたから、特典会でも、やったなオイ!!(でもわかってましたけどね!)って感じで話そうと思ってたんだけどさ。

俺の一つ前で友達がワンワン泣きながら志乃と話してて、それに煽られた志乃までもらい泣きして、俺の番の冒頭でも涙を拭ってるもんだから、
志乃にガッツポーズして、これがゴールじゃねーんだよ!
って話をずっとしてたんだよって話しているうちに、こっちまで感極まって言葉に詰まりそうになっちゃったよ。
気づけば泣く寸前だった。


おかしいな。つい数か月前までほぼ乃蒼ヒカリとしか話した事なかったのに。
乃蒼ヒカリがおやすみになって、
会場に足を運ばなくなったっておかしくなかったはずなのに、
こうやって、大好きな選手のいない大会で、
大好きな選手がくれたのと同じくらいの感動を味わって泣いてる。
鈴木志乃も、応援したいって、力をくれるって存在にとっくになってたんだな。



夢みたいだ、って語ってた。
一気に視界が開けたみたいだって。
プロレスでこんなにうれしい事が味わえるんだって。
ただただ試合を観ていただけの俺でも、
その話を聞いただけで目の前がぱっと華やぐ感覚を追体験できるような、
それくらい幸せそうだった志乃。
プロレスラーとして、次なる夢のためにまた燃えようぜ。




そして。対戦相手の凍雅さん。
会場の声援はどうしても志乃寄りになって、
心情的にも難しい試合だったんじゃないかと思うけど、
カウント三つ入るその瞬間まで、やっぱりめちゃくちゃ強い凍雅だった。
エルボーも気迫も、全部凄かった。
自身が負けて悔しくないはずなかろうに、
「志乃さんのファンが喜んでいるのを見てたら、志乃さんが勝ってうれしいって気持ちの方が勝っちゃった」
とポストしてて、この人はなんて素敵なひとなんだろうって素直に思った。
勝ち名乗りの志乃をリング下から見つめる姿、カッコよかった。
シングルの戦績は、まだまだ1vs1のイーブン。
23年同期だけでなく、東京女子全体をこの二人で底上げして、
盛り上げていけるような、そんな熱くて清々しい第一試合でした。


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